絵本専門士について

在宅受験可実務経験・学歴が必要
民間資格

絵本専門士とは?

概要・取得方法・絵本のプロという資格を解説

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絵本専門士の概要

絵本専門士は、絵本に関する高度な知識・技能・感性を備えた専門家を認定する資格です。独立行政法人国立青少年教育振興機構が、絵本専門士委員会のもとで養成・認定しています。読み聞かせやおはなし会、ワークショップの企画・実施、研修の講師など、絵本の力を社会に広げる役割を担います。図書館・保育所・幼稚園・小学校・医療機関など、活躍の場は多彩です。

国立青少年教育振興機構とは、青少年の体験活動や読書活動を推進する独立行政法人です。全国の青少年教育施設を運営しており、絵本専門士の養成・認定もこの機構が行っています。

養成講座の修了で認定

絵本専門士は試験で取る資格ではなく、「絵本専門士養成講座」を受講・修了し、委員会の審査を経て認定されます。講座は絵本の歴史・表現・心理など多分野にわたる講義・演習と、修了課題で構成されます。修了して認定されると、認定証が交付されます。

受講資格

受講には、司書・保育士幼稚園教諭・小学校教諭など絵本に関わる資格を持つ人、図書館・保育・福祉施設などで原則3年以上の実務経験がある人、読み聞かせやワークショップなどで原則3年以上の活動経験がある人、児童文学など関連分野の研究実績がある人、といった要件があります。応募者が多く、選考の倍率は高めです。書類選考では、資格や実務・活動経験だけでなく、絵本にどのように関わってきたかという活動実績や志望動機も重視されます。

「認定絵本士」との違い:大学などで学べる「認定絵本士」(2019年度創設)という別の資格もあります。認定絵本士は絵本専門士の入口に位置づく資格で、上位にあたるのが絵本専門士です。名前が似ているので混同に注意しましょう。

取得の道のり・難易度の目安

★★★☆☆ 講座自体は修了制ですが、受講には資格・経験などの要件があり、応募倍率が高いため「受講にたどり着くこと」が一つの関門です。

絵本専門士は合否を競う試験ではなく、養成講座を修了して認定される仕組みです。ただし、受講には資格や3年以上の実務・活動経験などの要件があり、応募者が定員を上回るため選考があります。すでに絵本に関わる仕事や活動を続けてきた人が、その専門性を高め、公的に裏づけるために挑戦する資格といえます。

取得の目安:養成講座の修了と審査により認定されます(合格率の概念はありません)。受講選考の倍率が高いため、要件を満たし応募準備を整えることが重要です。

取得後に活かせる仕事・関連する職種

図書館・保育・教育の現場

図書館の司書、保育所・幼稚園の保育者、小学校の教員などが、絵本専門士として読み聞かせやおはなし会の質を高めます。子どもと絵本をつなぐ日々の活動に、専門的な裏づけと深みが加わります。

ワークショップ・研修の講師

絵本に関するワークショップの企画・実施や、読み聞かせボランティア・保育者向けの研修講師など、人に「教える・伝える」立場でも活躍できます。絵本専門士という肩書きは、講師としての信頼の証になります。

医療・福祉の場での絵本

病院の小児病棟や福祉施設など、医療・福祉の場でも絵本は人の心を支えます。絵本専門士は、絵本を通じて子どもや高齢者に寄り添う活動にも、その専門性を活かせます。入院中の子どもの不安をやわらげる読み聞かせや、高齢者施設で懐かしい絵本を通じて記憶や会話を引き出す取り組みなど、活躍の場は広がっています。

誕生の背景・歴史

2014年:絵本の専門家を育てる

読書活動の推進が重視される中、絵本の魅力を深く理解し、その力を社会に活かせる専門家を育てるため、2014年度から絵本専門士養成講座が開設されました。絵本にまつわる活動の質を高め、すそ野を広げることが目的とされています。

広がる活躍の場

絵本専門士の活動は、当初の図書館・保育・教育の場から、医療・福祉・地域づくりへと広がっています。絵本が世代を超えて人をつなぐ力を持つことが見直され、専門士への期待も高まっています。近年は開講会場の拡大も予定されており、これまで受講の機会が少なかった地域からも参加しやすくなることが期待されています。

絵本は子どもだけのものではない:近年は、高齢者の回想法や、大人向けの絵本の活用も注目されています。絵本専門士の専門性は、子ども相手にとどまらず、幅広い世代への関わりに活かせます。

どんな人が、どんな目的で取得しているのか

司書・保育者・教員

図書館・保育・教育の現場で絵本に関わる人が、専門性を深めるために取得します。日々の読み聞かせや選書に、より確かな根拠と表現の幅が生まれます。

読み聞かせ活動を続けてきた人

ボランティアなどで長く読み聞かせ活動をしてきた人が、その経験を専門士という形で裏づけ、活動の幅を広げるために挑戦します。地域での信頼や、講師としての活動につながります。

絵本を仕事にしたい人

絵本作家・編集者・書店員など、絵本を仕事にする人が、専門性を高めるために学ぶこともあります。絵本を多面的に理解する力は、つくる・選ぶ・届けるどの立場でも強みになります。

豆知識:絵本を「深く」知る専門家

「読めること」と「専門性」は別

絵本は誰でも読めますが、絵本専門士が学ぶのは、絵と文の関係、ページをめくるリズム、子どもの発達と絵本の関わりなど、奥深い世界です。一冊の絵本に込められた表現の意図まで読み解けるようになると、読み聞かせ一つとっても、伝わり方が大きく変わります。

「狭き門」の養成講座

絵本専門士の養成講座は人気が高く、応募倍率の高い「狭き門」として知られています。それだけ絵本に魅了され、専門性を高めたい人が全国にいるということでもあります。受講にこぎ着けた人同士のつながりも、活動を続けるうえでの大きな財産になり、修了後も勉強会や情報交換を通じてつながりが続くケースが多いといわれています。

まとめ ― 絵本の力を社会に届ける専門家へ

こんな方にとくにおすすめ

  • 図書館・保育・教育の現場で絵本に深く関わりたい方
  • 読み聞かせ活動を続けてきて、専門性を裏づけたい方
  • 絵本のワークショップや研修の講師を目指す方
  • 絵本を仕事にし、つくる・選ぶ・届ける力を高めたい方

取得に向けた第一歩

まずは国立青少年教育振興機構の公式情報で、絵本専門士養成講座の受講要件・募集時期・選考方法を確認しましょう。受講には資格や3年以上の実務・活動経験などが必要なので、まずは絵本に関わる活動の実績を積むことが第一歩です。入口となる「認定絵本士」から目指す道もあります。

公式サイト:絵本専門士(国立青少年教育振興機構)