認定絵本士について

筆記試験誰でも受験可
民間資格

認定絵本士とは

認定絵本士について

絵本の専門知識を持ち読み聞かせや普及活動を担う資格。養成講座の内容・受講資格・費用から、保育・図書館・教育の現場での活かし方まで幅広く解説します。

概要

認定絵本士は、公益財団法人図書館振興財団が認定する民間資格で、絵本に関する専門的な知識を持ち、読み聞かせ活動や絵本の普及・啓発に携わる人材を育成することを目的としています。大学・短大・専門学校等が実施する養成講座(図書館振興財団が認定)を修了することで取得できます。試験はなく、講座の全科目を修了することが条件です。

養成講座の修了で取得できる民間資格

認定絵本士の取得には、図書館振興財団が認定した大学・短大・専門学校等が開講する養成講座(14科目・計28時間程度)を受講・修了する必要があります。受講資格に特に制限はありませんが、開講機関によって募集対象・開講形式(対面・オンライン・集中講座など)が異なります。修了後は図書館振興財団への申請により認定証が交付されます。

2020年にスタートした比較的新しい資格

認定絵本士は2020年度に制度がスタートした比較的新しい資格です。全国の大学・短大・専門学校が順次養成講座を開設しており、取得者数は年々増加しています。絵本専門士(国立青少年教育振興機構)との違いは、大学等を通じた取得ルートであることと、養成講座が教育機関中心で開講されている点です。

難易度

認定絵本士の取得は、試験による選抜がなく、養成講座の全科目を修了することが条件のため、受講意欲と出席を維持できれば取得できる資格です。講座内容は絵本の歴史・絵本の種類・読み聞かせの方法・子どもの発達と絵本の関係など、絵本と子どもをつなぐ実践的な内容が中心です。保育や教育の基礎知識がある人はよりスムーズに内容を吸収できます。

受講機関によって形式が異なる

養成講座は開講機関によって、土日集中型・平日夜間型・オンライン型など形式が異なります。社会人や保育士・司書など現職者向けに設計されている講座も多く、働きながらでも受講しやすい環境が整っています。受講費用は機関によって異なりますが、数万円程度が一般的です。開講機関の一覧は図書館振興財団の公式サイトで確認できます。

難易度の目安

★☆☆☆☆

試験なし・講座修了で取得できる資格です。受講機会があれば比較的取り組みやすく、絵本と子どもへの関心があれば十分に内容を楽しみながら修得できます。

合格率の目安

開講機関の数は年々拡大中

認定絵本士の養成講座を開設する大学・短大・専門学校は2020年以降着実に増加しており、地方の機関でも受講できる環境が整いつつあります。近くに開講機関がない場合はオンライン受講が可能な機関を選ぶことができます。図書館振興財団の公式サイトで最新の開講機関リストを確認してください。

取得後の仕事

認定絵本士は、保育園・幼稚園・こども園での読み聞かせ活動、図書館での絵本イベントの企画・運営、小学校での読書推進活動など、多様な場で活かせます。また絵本の選書アドバイスや保護者向けの読み聞かせ講座の開催など、地域の絵本文化を広げる活動の中心的な担い手として活躍できます。

保育士・司書・教員との相乗効果が高い

認定絵本士は単独で就職に直結する資格ではなく、保育士・司書・幼稚園教諭・小学校教員などの職に就きながら活かす「プラスαの専門性」として機能します。絵本に特化した知識と読み聞かせスキルを持つ保育士・司書は、職場での存在感が高まります。

地域の絵本ボランティアや読書推進活動でも活躍

認定絵本士の資格は、職業としてだけでなく地域ボランティアや読書推進活動の場でも活かせます。図書館・公民館・子育て支援センターでの絵本読み聞かせボランティアや、親子向けの絵本イベントの企画運営など、地域の子どもと本をつなぐ活動に関わることができます。「絵本の専門家」として地域に根差した活動を通じて子どもたちの豊かな育ちを支える喜びは、この資格ならではのやりがいです。

誕生の背景・歴史

認定絵本士制度は、公益財団法人図書館振興財団が子どもの読書活動推進の一環として2020年度に創設しました。子ども読書の日(4月23日)や子どもの読書活動推進に関する法律(2001年)を背景に、絵本の専門的な知識を持った人材を育てるニーズが高まっていたことが設立の背景にあります。

絵本専門士との違いと補完関係

国立青少年教育振興機構が認定する「絵本専門士」(2014年創設)と比較されることがありますが、認定絵本士は大学等の養成講座を通じて取得するのに対し、絵本専門士は選抜・研修・修了認定という別のプロセスで取得します。どちらも絵本と子どもの関係を深める専門家として社会的認知が高まっており、両方の取得を目指す人もいます。

どんな人が向いているか

認定絵本士は、絵本が好きで子どもたちに本の楽しさを伝えたいと考えている人に向いています。読み聞かせの技術だけでなく、絵本の背景にある作家・出版・歴史・子どもの発達への関心が学びを深める原動力になります。保育・教育・図書館のいずれかの場で活動したいと考えている人にとって、自分の仕事に絵本の専門性を加えられる資格です。

子育て中の保護者にも人気の資格

我が子に絵本を読み聞かせる中で絵本の奥深さに魅了され、専門的に学びたいと養成講座を受講する保護者も少なくありません。育児の傍らで絵本の知識を深め、地域の読み聞かせボランティアに参加するきっかけとして取得するケースも見られます。子育ての経験が絵本への理解を豊かにする土台にもなります。

絵本の選書眼を磨くことで信頼される専門家に

認定絵本士の養成講座では、絵本の種類・選書の視点・対象年齢への適切な選択など、「どの子にどの絵本を」という選書眼を養う内容も含まれます。保育士や司書として相談を受けた際に「この絵本がおすすめ」と自信を持って提案できることは、保護者や利用者からの信頼につながります。絵本の専門家として現場での存在感を高めたい人に特に向いている資格です。

豆知識

認定絵本士の養成講座では「絵本の読み聞かせ実践」も科目に含まれており、声の出し方・ページのめくり方・子どもへの見せ方など実技的な内容も学びます。絵本は「読む」ものではなく「聞かせる」「見せる」ものという視点で、より豊かな体験を子どもたちに提供するための技術を磨きます。修了後も同士とのネットワークを活用して活動を続ける人が多いです。

絵本を通じた多世代交流にも活用される

近年、絵本は子ども向けだけでなく高齢者・認知症ケア・産後うつの親への支援など、多世代・多目的に活用される「ツール」としても注目されています。認定絵本士の知識は、老若男女を対象とした「絵本を使ったコミュニケーション」の場でも応用でき、医療・福祉・地域づくりなど教育以外の領域にも活かせる可能性を秘めています。

まとめ

認定絵本士は、図書館振興財団認定の養成講座を修了することで取得できる民間資格です。試験なしで取得でき、保育士・司書・教員などの職業に絵本の専門性を加えることで、読み聞かせや子どもの読書推進活動での活躍の幅が広がります。

絵本が好きなら一歩踏み出す価値がある資格

絵本への純粋な愛着から専門的に学びたいという動機で受講する人も多く、学びの過程での絵本との新たな出会いが大きな収穫になります。保育・図書館・教育の現場で絵本を通じた豊かな体験を提供したい方は、ぜひ近くの開講機関の情報を確認してみてください。