相続税法能力検定について

筆記試験誰でも受験可
民間資格

相続税法能力検定とは?

概要・難易度・相続税の実務力を測る検定を解説

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相続税法能力検定の概要

相続税法能力検定は、相続や贈与による財産の取得にかかる「相続税・贈与税」に関する知識と計算力を測る検定です。公益社団法人全国経理教育協会(全経)が実施します。高齢化が進み、相続や事業承継への関心が高まる中、相続税の知識を持つ人材の需要は増えています。この検定では、相続税の基礎から実務レベルまでを範囲とし、相続税・贈与税の理論と計算を体系的に学べます。全経では、所得税法・法人税法・消費税法についても同様の検定を実施しており、これらは総称して「税務会計能力検定」と呼ばれています。

相続税とは、亡くなった人(被相続人)の財産を相続などで取得した際に課される国税です。生前の財産の贈与には、関連する贈与税が課されます。両者は密接に関わる税金です。

1級・2級・3級の構成

検定は1級・2級・3級の3段階です。少子高齢化や事業承継のニーズを背景に、令和2年度に2級・3級が新設され、その後1級も実施されるようになりました。3級は相続税の基礎、2級は標準的な実務レベル、1級はより高度な内容と、級が上がるほど専門的になります。自分のレベルに合わせて段階的に学べる構成です。

受験資格と試験の形式

受験資格はなく、誰でも挑戦できます。試験は筆記方式で、相続税の仕組みを問う理論問題や、税額を求める計算問題などが出題されます。各級とも100点満点で、70点以上が合格の目安です。財産の評価や、法定相続人・相続分の考え方など、相続特有のテーマを正確に理解する力が問われます。

事業承継とは、会社の経営を後継者に引き継ぐことです。自社株などの財産の引き継ぎには相続税・贈与税が深く関わるため、相続税の知識は事業承継の支援にも欠かせません。

難易度・学習時間の目安

★★☆☆☆ 級により難易度が異なります。3級は相続税の基礎から学べ、入門として取り組みやすいレベルです。

難易度は級によって異なり、3級は相続税の入門として取り組みやすいレベルです。相続は誰にとっても関わりうる身近なテーマなので、イメージしながら学べます。2級・1級と上がるにつれて、財産評価や特例の適用など、専門的で実務的な内容が増え、相応の学習が必要になります。テキストと過去問で計画的に対策するのが効率的です。

合格の目安:各級100点満点中70点以上が合格の目安です。理論と計算、財産評価の考え方をバランスよく押さえることが鍵です。

取得後に活かせる仕事・関連する職種

税理士事務所・会計事務所

税理士事務所や会計事務所では、相続税の申告や、相続・事業承継の相談対応が重要な業務です。相続案件は専門性が高く、扱える人材が求められています。相続税の知識を証明できるこの検定は、資産税分野に強い事務所での実務に直結します。

金融機関・保険・不動産

銀行や保険会社、不動産会社などでも、相続や資産承継の相談に応じる場面が増えています。相続税の知識があれば、顧客の資産に関する相談に的確に対応でき、提案の幅が広がります。お金や資産に関わる仕事で、強みになる知識です。

税理士・資産税のキャリア

相続税は税理士試験の科目でもあり、資産税を専門とする税理士にとって中核の知識です。この検定で基礎を固めることは、税理士を目指す人や、相続・事業承継の分野でキャリアを築きたい人の確かな土台になります。相談者を専門家へつなぐ入口として、相続診断士という民間資格もあわせて知られています。

誕生の背景・関連知識

高齢化社会で高まるニーズ

少子高齢化が進む日本では、相続や事業承継への関心が年々高まっています。相続税の制度改正もあり、相続を「自分ごと」として考える人が増えました。こうした時代のニーズを背景に、相続税の知識を段階的に学び証明できる検定として、相続税法能力検定が新設されました。まさに時代が求める検定です。

「財産の評価」が学習の山場

相続税の計算では、土地や建物、自社株など、さまざまな財産をいくらと評価するかが大きなポイントになります。この財産評価は、相続税学習の山場であると同時に、実務でも重要な専門知識です。検定を通じて、その考え方の基礎をしっかり身につけられます。

贈与税とは、個人から財産をもらったときに課される税金です。生前の贈与は相続税の対策とも関わるため、相続税と贈与税はセットで理解することが大切です。

どんな人が、どんな目的で受験しているのか

税理士事務所・会計の実務者

税理士事務所などで相続案件に携わる人が、相続税の知識を裏付けるために受験します。専門性の高い相続業務に対応できる力を示し、実務に活かす目的で取得されます。

金融・保険・不動産の担当者

資産や相続に関わる相談を受ける金融・保険・不動産の担当者が、提案力を高めるために受験します。相続税の知識は、顧客の資産承継をサポートする際の信頼につながります。

相続に備えたい人

自分や家族の相続に備えて、知識を持っておきたい人が学ぶこともあります。相続は誰にとっても関わりうるテーマだけに、実務目的だけでなく、暮らしの備えとしても役立つ学びです。

豆知識:「争続」を防ぐ知識の力

相続は「税金」だけの問題ではない

相続は、税金の計算だけでなく、家族の関係にも深く関わるデリケートなテーマです。正しい知識があれば、無用なトラブル——いわゆる「争続」を防ぎ、円満な引き継ぎを支えることができます。相続税の学習は、数字の先にある「人と財産の物語」に寄り添う知識でもあります。

これから需要が伸びる分野

高齢化が進む日本で、相続・事業承継の相談ニーズは今後さらに伸びると見込まれます。比較的新しく設けられたこの検定で相続税の基礎を学んでおくことは、これからの時代に価値が高まる専門性への、早めの一歩になります。先を見据えた学びといえます。

まとめ ― 相続税の実務力を身につける

こんな方にとくにおすすめ

  • 税理士事務所で相続・事業承継に携わる方
  • 金融・保険・不動産で資産承継の相談に応じる方
  • 税理士試験・資産税分野を目指す方
  • 自分や家族の相続に備えたい方

受験に向けた第一歩

まずは全経の公式情報で、試験日程や各級の出題範囲を確認しましょう。受験資格はないので、相続税が初めての人でも3級から取り組めます。財産評価や相続の仕組みを、テキストと過去問で押さえることが合格への近道です。需要が伸びる分野だけに、早めに学んでおく価値の高い検定です。

公式サイト:相続税法能力検定(全国経理教育協会)