アスレティックトレーナーとは?スポーツトレーナーとの違いと、なるには

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スポーツにかかわる仕事に憧れて「アスレティックトレーナーになりたい」と思っても、「スポーツトレーナーと何が違うの?」「どうやったらなれるの?」と迷う人は多いはずです。じつは「スポーツトレーナー」というのは資格名ではなく、アスレティックトレーナーはそのなかの専門資格の一つです。この記事では、アスレティックトレーナーの仕事となり方を、まぎらわしい言葉の違いもわかりやすく整理しながら解説します。

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アスレティックトレーナーとは:選手の体を守る専門職

公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)について
「公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)」とは?公益財団法人日本スポーツ協会が認定する、スポーツ現場での外傷予防・応急処置・リハビリを担う専門資格です。理論・実技の2試験、900時間超の養成課程、4年ごとの更新制など、取得と維持の両面で本格的な難関資格です。

アスレティックトレーナーは、スポーツをする人の安全と健康を守り、パフォーマンスの回復・向上を支える専門職です。日本では、日本スポーツ協会が認定する「公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)」が代表的な資格です。国家資格ではなく、協会が認定する民間資格である、という点はまず押さえておきましょう。

主な役割は、大きく4つ。けがや障害の予防、体を整えるコンディショニング、安全と健康の管理、そしてけがをしたときに医療につなぐまでの救急対応です。医師(スポーツドクター)やコーチと連携して、チームや選手を支えます。単に体を鍛えるのではなく、けがを防ぎ、万一のときに適切に対応する、医科学的な専門性を持っているのが特徴です。

スポーツの世界では、どんなに才能のある選手でも、けがをすれば力を発揮できません。だからこそ、けがを未然に防ぎ、もし起きても最短で競技に戻れるよう支える、アスレティックトレーナーの存在が欠かせないのです。試合中に選手が倒れたとき、真っ先に駆け寄って状態を確認し、必要なら医療につなぐ――そんな場面で頼りになるのが、この専門職です。選手が安心して全力を出せる土台を、陰で支える仕事だと言えます。

「スポーツトレーナー」とはどう違う?

いちばん混同されやすいのが、「スポーツトレーナー」との違いです。ここをはっきりさせておきましょう。

じつは「スポーツトレーナー」は、特定の資格名ではありません。スポーツ選手を支えるトレーナー全般を指す、幅広い総称(俗称)です。この言葉自体に必要な資格はなく、練習のサポートからトレーニング指導まで、広い意味で使われます。

一方、アスレティックトレーナーは、そのスポーツトレーナーという大きな傘のなかにある、専門資格の一つです。とくに、けがの予防や救急対応、リハビリといった医科学的な分野に強いのが特徴です。「スポーツトレーナー」という総称のなかに「アスレティックトレーナー」という専門職がある、という関係だと考えると、すっきり整理できます。ちなみに「メディカルトレーナー」なども、はっきりした定義のない俗称が多く、資格制度を持つアスレティックトレーナーとは区別して考えるとよいでしょう。

理学療法士との違い

もう一つ、比べられることが多いのが理学療法士です。どちらも体のケアにかかわりますが、立場が違います。

理学療法士は、医療の国家資格で、けがや病気の患者のリハビリを担う治療の専門家です。幅広い年代の患者が対象です。対して、アスレティックトレーナーは、スポーツの現場が中心で、選手のけが予防やコンディショニング、競技への復帰支援がメインです。対象はアスリートに特化しています。両方の資格を持つ人(ダブルライセンス)もいて、医療とスポーツの両面から選手を支えています。

両者の違いは、活躍する「場所」にもあらわれます。理学療法士が病院やリハビリ施設で治療にあたるのに対し、アスレティックトレーナーはグラウンドや体育館、トレーニングルームなど、スポーツの現場に身を置きます。選手と同じ空間で日々を過ごし、その体調やコンディションを間近で見守るのです。「治療の専門家」と「スポーツ現場の専門家」――役割は違えど、どちらも人の体を支えるという点では共通しています。

アスレティックトレーナーになるには

公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)になるルートは、大きく2つあります。

  • 養成講習会ルート:所属する団体(都道府県の体育協会や競技団体など)の推薦を受けて、協会の養成講習会を受講する
  • 養成校ルート:協会が承認した大学院・大学・専門学校で、所定のカリキュラムを学ぶ

どちらのルートでも、共通科目・専門科目・現場実習を合わせて、およそ1,000時間規模の学びが必要とされます。そのうえで、理論と実技の検定試験に合格して認定されます。養成期間が長く、試験も難関で、「日本のトレーナー資格の最高峰」と呼ばれることもあります。とくに、推薦制の養成講習会ルートは、受講できる人数が限られる狭き門です。それだけに、取得すれば確かな専門性の証になります。

これから目指すなら、養成校ルートが現実的な選択肢になります。アスレティックトレーナーの養成課程を持つ大学や専門学校に進み、体の構造や機能、けがへの対応、トレーニングの理論などを、じっくり学んでいきます。解剖学や生理学といった医学の基礎から、実際のテーピングや応急処置の実技まで、学ぶ内容は幅広いものです。スポーツが好きという気持ちに加えて、人の体をまじめに学ぶ姿勢が求められる、奥の深い道です。

持ち帰り豆知識:約1,000時間を学ぶ”最高峰”

公認アスレティックトレーナーが「最高峰」と呼ばれるのは、その学びの量にも理由があります。共通科目に加え、専門科目、そして現場での実習まで、合わせておよそ1,000時間規模を学ぶ必要があるのです。生半可な気持ちでは取れない、本格的な資格だと言えます。

活躍の場は、プロスポーツチームや実業団、大学や高校の運動部、代表チームの帯同など多岐にわたります。柔道整復師や鍼灸師といった資格をあわせて持ち、治療院で働きながらスポーツ現場にも関わる人も少なくありません。選手が全力を出せるよう、けがから守り、支える。その専門性は、スポーツの世界でますます必要とされています。

近年は、プロや実業団だけでなく、部活動を頑張る中高生や、健康のために運動する一般の人を支える場面も増えています。スポーツの裾野が広がるにつれて、けがを防ぎ、安全に運動を続けられるようサポートする専門家の需要も高まっているのです。医療系の資格とあわせて持てば、活躍の幅はさらに広がります。「スポーツに関わり続けたい」「選手を陰で支えたい」という思いを、専門職として実現できるのが、アスレティックトレーナーの魅力です。

まとめ:総称のなかの”専門資格”

アスレティックトレーナーは、選手のけが予防や救急対応、リハビリを担う専門職で、「スポーツトレーナー」という総称のなかの専門資格の一つです。医療の国家資格である理学療法士とも役割が分かれています。約1,000時間を学ぶ難関ですが、その分、確かな専門性が身につきます。

スポーツの現場で選手を支えたいなら、最初の一歩は、アスレティックトレーナーの養成校のカリキュラムを調べてみること。どんなことを学ぶのかを知れば、この道が自分に合うかどうかが見えてきます。取得までの道のりは長いですが、スポーツと人の体、その両方に深く関われる、やりがいの大きい専門職です。なお、養成ルートや合格率、カリキュラムの内容は年度で変わることがあるので、公式の最新情報を確認しておくと安心です。

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