Webデザイン技能検定とWebクリエイター能力認定、どっち?国家検定と民間試験の違い

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Webの仕事に生かせる資格を探すと、「Webデザイン技能検定」と「Webクリエイター能力認定試験」という似た名前の2つに行き当たります。「どっちを受ければいいの?」「何が違うの?」と迷う人は多いはずです。じつはこの2つには、国家検定か民間試験かという、大きな違いがあります。この記事では、その違いをやさしく整理し、自分の目的に合うのはどちらかを選べるように解説します。

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ひと目でわかる:国家検定か、民間試験か

まず、この2つのいちばん大事な違いを、下の表にまとめました。

Webデザイン技能検定Webクリエイター能力認定試験
種別国家検定(技能検定)民間試験
称号ウェブデザイン技能士を名乗れる称号なし(スキル認定)
測るもの学科+実技(知識も幅広く)制作実技に重点

Webデザイン技能検定は国家検定で「ウェブデザイン技能士」を名乗れる資格、Webクリエイター能力認定試験は制作実技に重点を置いた民間試験です。この「国家か民間か」という違いが、測る内容や使い道の差にまでつながっています。それぞれを順に見ていきましょう。

Webデザイン技能検定:Web系で唯一の国家検定

ウェブデザイン技能検定について
「ウェブデザイン技能検定」とは?Webデザインに関する技能を評価する国家検定(技能検定の一種)です。難易度や試験内容、取得メリットをわかりやすく解説します。

Webデザイン技能検定は、厚生労働省が指定した試験機関が実施する国家検定(技能検定)です。じつは、Web系の技能検定で国家資格にあたるのは、これが唯一。合格すると、「ウェブデザイン技能士」という国家資格の称号を名乗れます。

級は1級・2級・3級で、各級とも学科試験と実技試験の両方があります。HTMLやCSS、デザインの知識に加え、セキュリティや関連知識まで、幅広く問われるのが特徴です。3級は実務に従事している(またはこれから従事しようとする)人なら受けられますが、2級・1級には実務経験などの要件があります。まずは3級から挑戦し、経験を積んで上位級を目指すのが基本です。公的な裏づけのある資格がほしい人に向いています。

制作の実技だけでなく、学科でWebにまつわる知識を幅広く問われるのも、この検定の特徴です。デザインやコーディングの技術に加えて、インターネットのしくみやセキュリティ、著作権などの関連知識も学べるため、Webの仕事を体系立てて理解するのに役立ちます。単に「作れる」だけでなく、「なぜそうするのか」まで押さえた、土台のしっかりしたスキルが身につくわけです。国家検定という位置づけもあり、腰を据えて取り組む価値があります。

Webクリエイター能力認定試験:制作実技に重点

Webクリエイター能力認定試験について
「Webクリエイター能力認定試験」とは?サーティファイが主催するHTMLとCSSによるWeb制作能力を証明する民間資格です。スタンダード・エキスパートの2段階で、実際にページを作る実技形式が特徴です。

Webクリエイター能力認定試験は、サーティファイという会社が主催する民間試験です。こちらは、HTMLやCSSを使って実際にWebページを制作する実技に重点を置いているのが特徴です。区分は、スタンダードとエキスパートの2つ。

スタンダードは実技問題のみで、決められた時間内にWebページを作ります。エキスパートになると、知識問題に加えて、レスポンシブ対応なども含む、より本格的な制作の実技が課されます。ワイヤーフレームやデザインカンプをもとに作る、実際の制作現場に近い形式なのも特徴です。受験資格はなく、誰でも挑戦できます。制作スキルを手早く証明し、就職やポートフォリオに生かしたい人に向いています。

Webの仕事では、「知識がある」ことより「実際に作れる」ことが重視される場面が多くあります。その点、実技中心のWebクリエイター能力認定試験は、制作の腕をそのまま示せる試験だと言えます。独学でHTMLやCSSを学んでいる人が、自分の実力を客観的に確かめる目標としても使いやすく、合格に向けて手を動かすうちに、実践的なスキルが自然と身につきます。制作の現場に近い形式なので、勉強がそのまま仕事の練習になるのも利点です。

どっちを受ける?

2つの試験は、目的で選び分けられます。

  • 国家資格の公的な裏づけがほしい、知識も幅広く証明したい→Webデザイン技能検定(まずは3級から)
  • 制作実技を手早く証明したい、誰でもすぐ挑戦したい→Webクリエイター能力認定試験

「ウェブデザイン技能士」という国家資格の称号は、履歴書での説得力があります。一方、Webクリエイター能力認定試験は受験資格がなく、実際の制作スキルをアピールしやすいのが強みです。どちらが評価されるかは用途によるので、公的な裏づけを重視するなら技能検定、制作の実力を示したいならクリエイター能力認定、と考えるとよいでしょう。両方を受けて、知識と実技の両面をアピールする人もいます。

Webの世界では、資格そのものよりも「何を作れるか」を示すポートフォリオ(作品集)が重視される傾向があります。とはいえ、資格は学習の目標として役立ちますし、未経験からWeb業界を目指すときには、基礎知識やスキルの証明として力になります。大切なのは、資格を取ることをゴールにせず、そこで身につけた知識と技術を、実際の制作に生かしていくこと。どちらの試験も、Webの世界に一歩踏み出すための、良いきっかけになってくれます。

持ち帰り豆知識:Web系で”唯一”名乗れる技能士

「技能士」と聞くと、大工や機械加工など、ものづくりの職人を思い浮かべる人が多いかもしれません。ですが、Webの世界にも技能士があります。それが「ウェブデザイン技能士」で、Web系の技能検定で国家資格にあたるのは、これ一つだけです。

とくに1級の合格証書には、厚生労働大臣の名前が入ります。国がWebデザインという技能を、正式な国家検定として位置づけている――そう考えると、この資格の重みが感じられます。移り変わりの早いWebの世界で、国家資格という確かな裏づけを持てるのは、Webデザイン技能検定ならではの価値です。

技術の流行が激しいWebの分野で、国家検定が用意されていること自体、Webデザインという仕事が社会に定着し、専門職として認められている証でもあります。ホームページやネットショップは、いまやどんな会社にも欠かせないものになりました。それを作り、整える技術者への需要は、これからも高まっていくでしょう。国家資格の裏づけを持つ「ウェブデザイン技能士」は、そうした時代に頼れる肩書になってくれます。

まとめ:裏づけか、実技か

Webデザイン技能検定は国家検定で「ウェブデザイン技能士」を名乗れる資格、Webクリエイター能力認定試験は制作実技に重点を置いた民間試験。公的な裏づけと幅広い知識を求めるなら前者、制作スキルの実務証明を手早くしたいなら後者、と目的で選ぶのが確実です。

最初の一歩は、自分がWebの資格に「何を求めるか」を考えること。国家資格の肩書がほしいならWebデザイン技能検定の3級から、まず制作の腕を示したいならWebクリエイター能力認定試験のスタンダードから。どちらの試験も、勉強を通じてHTMLやCSSの基礎が身につくので、Webづくりの第一歩としても最適です。手を動かして一つのページを作り上げる楽しさを味わいながら、力をつけていきましょう。なお、級や区分の構成、受験資格は年度で変わることがあるので、受験前に各公式サイトで最新の情報を確認してください。

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