看護助手認定実務者試験について

筆記試験誰でも受験可
民間資格

看護助手認定実務者試験とは?

概要・難易度・キャリアを解説

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看護助手認定実務者試験の概要

看護助手認定実務者試験は、病院やクリニックで看護師をサポートする「看護助手」としての基礎知識を測る民間資格です。主催は全国医療福祉教育協会で、医療現場で働くうえで知っておきたい基本用語や患者対応のマナー、感染対策の基礎などが出題範囲になっています。

全国医療福祉教育協会とは、医療・福祉分野の民間資格試験を主催する団体です。名称が似ている「日本医療教育財団」という別団体が存在しますが、そちらは「メディケアエイダー」など別の資格を認定しており、本試験とは無関係です。混同しないよう注意してください。

2020年度に「看護助手実務能力認定試験」から名称変更

この試験は、もともと「看護助手実務能力認定試験」という名称で実施されていましたが、2020年度の試験制度改定にともない、現在の「看護助手認定実務者試験」という名称に変わりました。改定では記述式問題が廃止されてマークシート形式に一本化されたほか、在宅受験への対応や受験料の見直しなども行われています。

求人情報やSNS、古い解説記事などでは今も旧名称の「看護助手実務能力認定試験」で紹介されているケースがあり、どちらの名前で検索しても同じ試験にたどり着けるよう、本記事では両方の名称を併記しています。求人票で「看護助手実務能力認定試験」と書かれていた場合も、現行の看護助手認定実務者試験のことだと考えて差し支えありません。

試験の出題範囲と形式

試験はマークシート方式・全35問・試験時間90分で実施されます。合格基準は正答率60%以上とされています。出題内容は、看護助手の業務内容や患者対応の基本マナー、医療・介護に関する基礎用語、感染予防の考え方など、現場に出てすぐに役立つ実務知識が中心です。

マークシート方式とは、選択肢の中から正しい答えを選び、解答用紙の該当箇所を塗りつぶして回答する試験形式のことです。記述式のように文章を書く必要がないため、時間配分がしやすいという特徴があります。

受験資格・対象者

受験資格に学歴や実務経験の制限は設けられていません。看護助手として働いた経験がない方でも、医療や介護の仕事に興味がある方であれば誰でも受験できます。受験料は5,000円ですが、協会が認定する養成講座を受講した方は4,500円の優遇価格が適用されます。

試験は例年1月・4月・7月・10月ごろの年4回実施されており、都合の良いタイミングで挑戦しやすいのも特徴です。

難易度・学習時間の目安

★☆☆☆☆ 入門(誰でも挑戦しやすい)

看護助手認定実務者試験は、医療・介護分野の資格のなかでも入門レベルに位置づけられます。出題内容は看護助手として働くうえでの基礎知識が中心で、医療系の国家資格のように専門的な解剖生理学や薬理学まで踏み込むことはありません。市販のテキストを一通り読み込み、過去問や模擬問題で出題傾向をつかめば、独学でも十分に合格が狙えるレベルです。

医療・介護の実務経験がない方でも、通信講座やテキストでの学習期間として1〜2ヶ月程度を見込んでおくと安心です。すでに介護や医療現場で働いている方であれば、業務で自然と身についた知識だけで合格ラインに届くことも珍しくありません。

※ 合格率は情報源によって数値に幅があり、公式に統一された数値は公表されていません。以下の合格率表示はあくまで目安として捉えてください。

合格率:公式な統一数値は明らかにされておらず情報源により幅があります。合格基準は正答率60%以上とされます。

取得後に活かせる仕事・関連する職種

病院・クリニックの看護助手

最も直接的な活かし方は、病院やクリニックでの看護助手としての勤務です。シーツ交換や病室の環境整備、食事の配膳・下膳、患者さんの車椅子移動の介助など、看護師が診療や処置に集中できるよう周辺業務を支える役割を担います。資格を取得していることで、面接の場で「基礎知識を持って現場に入れる」ことをアピールしやすくなります。

介護施設のスタッフ

特別養護老人ホームや有料老人ホームなど、医療的なケアが必要な入居者もいる介護施設でも、看護助手として学んだ知識は役立ちます。看護師と介護職員の橋渡し役として、双方の業務内容を理解した動きができる人材は重宝されます。

看護師とは異なる「周辺業務」の担い手

看護助手と看護師の最も大きな違いは、対応できる業務の範囲です。看護師は国家資格を持つ医療専門職として、注射・採血・投薬管理といった医療行為を行うことができますが、看護助手はこうした医療行為を行うことができません。看護助手が担うのは、あくまで看護師の指示のもとで行う清掃・シーツ交換・配膳・患者の移動介助といった周辺業務です。

医療行為とは、注射や採血、点滴の管理など、医師や看護師などの医療専門職にしか認められていない行為のことです。看護助手はこれらを行わず、生活援助や環境整備といった非医療的な業務を担当します。

この役割分担があるからこそ、看護師は専門性の高い医療行為に集中でき、病棟全体の業務効率が上がるといわれています。看護助手はこの資格を「医療現場の入り口」として、将来的に介護福祉士や看護師を目指すステップにする方も少なくありません。

誕生の背景・歴史

看護助手という仕事の広がりと資格化の流れ

看護助手という職種自体は、無資格・未経験でも就ける仕事として長年医療現場を支えてきました。しかし、病院側からは「基礎知識のある人材を採用したい」というニーズがあり、求職者側からも「自分の知識レベルを客観的に証明したい」という声が高まったことから、看護助手向けの民間資格が複数登場するようになりました。全国医療福祉教育協会が主催する本試験も、そうした流れの中で生まれた資格のひとつです。

2020年度の改定:看護助手実務能力認定試験からの刷新

当初「看護助手実務能力認定試験」としてスタートした本試験は、2020年度に試験制度そのものを見直す形で「看護助手認定実務者試験」へと改称されました。記述式問題を廃止してマークシート方式に統一したことで採点の公平性が高まり、在宅受験にも対応することで、忙しい社会人や遠方に住む受験者でも挑戦しやすい試験へと生まれ変わっています。受験料の見直しも行われ、より受けやすい資格へとアップデートされた形です。

どんな人が、どんな目的で取得しているのか

未経験から医療・介護業界に転職したい人

これまで医療とは無縁の仕事をしてきた方が、「人の役に立つ仕事に就きたい」という思いから看護助手を目指すケースは多く見られます。受験資格に制限がないため、未経験からでも資格取得を通じて基礎知識を身につけ、自信を持って就職活動に臨めるようになります。

すでに看護助手として働いている人のスキル証明

現場ですでに看護助手として働いている方が、自分の知識を体系的に整理し直す目的で受験することもあります。経験の中で断片的に身につけた知識を試験勉強で整理することで、日々の業務への理解が深まり、職場での評価にもつながりやすくなります。

主婦・主夫層の再就職・パート復帰を目指す人

子育てが落ち着いたタイミングでパートタイムの仕事を探す主婦・主夫層にも人気があります。学歴や実務経験を問われず、勤務先も病院からクリニック、介護施設まで幅広いため、自宅から通いやすい職場を選びやすいという実務的なメリットも支持されている理由のひとつです。

豆知識:看護助手認定実務者試験の意外な素顔

メディカルケアワーカー検定試験との違い

看護助手向けの民間資格としてよく比較されるのが「メディカルケアワーカー検定試験」です。こちらは医療福祉情報実務能力協会が主催しており、2級の受験には原則として実務経験1年以上、または指定講座の受講修了が求められます。一方、看護助手認定実務者試験は学歴・実務経験を一切問わないオープンな受験資格が特徴で、「まず1つ目の資格から挑戦したい」という初学者にとってはハードルの低い選択肢になっています。

メディカルケアワーカー検定試験とは、医療福祉情報実務能力協会が主催する看護助手向けの民間資格です。実務経験や講座受講が受験の前提となる点が、本試験との大きな違いです。

「実務者」という名前だけど実務経験は不要という逆説

2020年度の改称で名前に「実務者」という言葉が加わったため、「実務経験がないと受けられないのでは」と誤解されることがあります。しかし実際には受験資格に実務経験の条件は一切なく、あくまで試験の内容が「実務に直結した知識」であることを示す名称です。名称変更前の「看護助手実務能力認定試験」というシンプルな名前のほうが、受験資格の実態には近かったともいえるかもしれません。

まとめ ― 医療現場への最初の一歩を後押しする資格

こんな方にとくにおすすめ

  • 医療・介護業界に未経験から転職したい方
  • 看護助手として働きながら知識を体系的に整理したい方
  • 学歴や実務経験を問われずに挑戦できる資格を探している方
  • 子育てなどが一段落し、パートタイムで医療現場に関わりたい方
  • 将来的に介護福祉士や看護師を目指す前段階の資格が欲しい方

取得に向けた第一歩

まずは市販のテキストや協会指定の養成講座で、看護助手としての基礎知識をひととおりインプットするところから始めましょう。旧名称の「看護助手実務能力認定試験」の教材が今も参考書として流通していることがあるため、購入前に対応している試験名を確認すると安心です。合格後は、現場経験を積みながらメディカルケアワーカー検定試験介護職員初任者研修へとステップアップしていく道も開けています。

公式サイト:全国医療福祉教育協会