人相鑑定士(JFTA)とは?
概要・難易度・顔から性格を読み解く方法を解説
人相鑑定士(JFTA)の概要
人相鑑定士は、一般社団法人日本占い師協会(JFTA)が認定する民間資格です。顔の輪郭や額、眉、目、鼻、口など各パーツの形やバランスから、その人の性格・才能・運勢の傾向を読み解く「人相学」の基本原理から詳細な鑑定方法までを幅広く学べます。生年月日を使う占術と違い、実際に相手の顔を見ながら鑑定できる点が大きな特徴です。
※ JFTAとは、Japan Fortune-telling Association(一般社団法人日本占い師協会)の略称です。占い師の育成・資格認定を目的とした団体で、人相学のほか、手相や四柱推命、タロットなど多彩な占術ジャンルの資格試験を運営しています。
試験で問われる知識
試験では、人相の定義、顔の輪郭、額、眉や目の見方、良い人相・悪い人相の考え方、代表的な人相のパターンなどが問われます。額・目・鼻・口といった基本パーツから、ほくろやしわといった細部まで、それぞれが表すとされる性格や運勢の意味を体系的に理解していく必要があります。
受験資格・試験形式
受験資格は特になく、誰でも申し込みできます。試験は在宅受験方式で、インターネットで申し込んだ後1週間以内に問題が郵送され、解答を返送してから約10日で合否が確認できる仕組みです。受験料は10,000円(税込)で、合格基準は70%以上の評価とされています。試験期間・受験申込み期間の制限は撤廃されており、現在は通年でいつでも受験可能です。合格後は、認定カード・認定証をそれぞれ5,500円で発行してもらえます。
※ 五形人論とは、中国の観相術に由来する考え方で、顔の特徴を「金・木・水・火・土」の五行に分類し、それぞれのタイプごとの性格傾向を読み解く手法です。人相学の解釈の土台のひとつとされています。
難易度・学習時間の目安
試験範囲は人相学の基本的な考え方から、顔の輪郭・額・眉・目・鼻・口といった各パーツの意味、ほくろやしわの見方、良い人相・悪い人相の代表的なパターンまで多岐にわたります。命式のような複雑な計算を必要とせず、パーツごとの意味を覚えて組み合わせていく形式のため、他の占術資格と比べると学習の見通しが立てやすい傾向があります。実技試験はなく知識問題が中心で、当協会が指定する認定講座(SARAスクールジャパン、諒設計アーキテクトラーニング)を利用すれば、体系的に学べます。学習時間の目安は1〜2ヶ月(50〜80時間程度)です。
取得後に活かせる仕事・関連する職種
人相鑑定師・対面鑑定の提供
資格取得後は、自宅サロンやカルチャースクールで人相鑑定を提供できます。生年月日のデータがなくても、相手の顔を見ればその場で鑑定を始められる手軽さがあり、対面での接客業や催事・イベントでの出張鑑定と特に相性の良い占術です。
就活・婚活のアドバイザー
第一印象や表情の作り方に関心が高い就職活動・婚活の場面で、人相学の知見を活かしたアドバイスを行う道もあります。顔の作りそのものを変えることはできなくても、表情や身だしなみの整え方についてアドバイスする形で活動する鑑定師も見られます。
セミナー・ワークショップ講師
顔のパーツごとの意味や見方を教えるセミナー・ワークショップの講師として活動する道もあります。「自分や周りの人の顔を実例として使える」という親しみやすさから、初心者向け講座の入り口として人気が高い占術です。
※ 観相術とは、人の顔や体つきなど外見の特徴から性格・運勢を判断しようとする占術全般を指す言葉です。人相学はこの観相術のうち、特に顔に焦点を当てた分野にあたります。
誕生の背景・歴史
春秋戦国時代から唐・宋の時代:中国での体系化
人相学(観相術)の起源は、古代中国の春秋戦国時代(紀元前500年頃)にまでさかのぼるといわれています。その後、唐代に活躍したとされる相術家・麻衣道者が著した『麻衣相法』、宋代に陳希夷が編纂したとされる『神相全編』が代表的な古典として今も伝わっています。これらの書物では、顔を陰陽五行説と結びつけて解釈する体系が整理されました。
日本への伝来とJFTAによる資格化
人相学は古くから日本にも伝わり、江戸時代には水野南北のように観相と生活習慣を結びつけて独自の理論を発展させた人物も現れました。長い歴史の中で蓄積されてきた解釈を、JFTAは通信講座と組み合わせて誰でも体系的に学べる資格として整備し、顔のパーツごとの意味を段階的に学べる形にしています。
どんな人が、どんな目的で取得しているのか
対面での鑑定をすぐに始めたい人
生年月日のデータを事前に用意する必要がなく、相手の顔を見ればその場で鑑定を始められるため、対面での占い師デビューを目指す人に人気があります。イベントや催事での出張鑑定にも取り入れやすい占術です。
接客業・営業職などで人を見る目を養いたい人
占い師としての活動だけでなく、接客業や営業職など、日常的に多くの人と顔を合わせる仕事をしている人が、コミュニケーションの参考として人相学を学ぶケースも見られます。相手の表情や特徴を意識する習慣が身につくという声もあります。
複数の占術資格をまとめて取得したい人
JFTAには人相学以外にも手相・四柱推命・タロットなど多彩な資格が用意されているため、まず人相鑑定士を取得してから他の占術資格にも挑戦し、鑑定の幅を広げていく人も少なくありません。手相と組み合わせて「見た目から読み解く占い」を専門にする鑑定師も見られます。
※ 『麻衣相法』『神相全編』とは、中国の人相学(観相術)における代表的な古典書です。『麻衣相法』は唐代の相術家・麻衣道者が著したとされ、『神相全編』は宋代に陳希夷が編纂したと伝わり、現在の人相学の解釈体系の土台になっています。
豆知識:人相学にまつわる意外な話
「人相が変わる」は占い師の間でも語られる言葉
人相学では、生まれ持った骨格だけでなく、表情のクセや生活習慣によって顔つきが少しずつ変化していくという考え方があります。江戸時代の観相家・水野南北は、暴飲暴食や不摂生な生活が人相を悪くすると説き、食生活を整えることの大切さを人相学と結びつけて広めた人物として知られています。「人相は生まれつきで決まったものではなく、日々の過ごし方で変わっていく」という考え方は、現代の人相鑑定でも大切にされている視点のひとつです。
世界各地で独立して発展した「顔を読む」文化
顔立ちから性格や運勢を読み取ろうとする発想は、中国だけでなく古代ギリシャやインドなど、世界各地の文化で独立して発展してきたといわれています。中でも中国の観相術は、陰陽五行説と結びつけて体系化された点で特に緻密とされ、現在の人相学の中心的な流れになっています。
まとめ ― 表情ひとつから相手の内面を読み解く鑑定士へ
こんな方にとくにおすすめ
- 生年月日不要で、その場で鑑定できる占術を学びたい方
- 対面鑑定やイベント出張鑑定から占い師デビューしたい方
- 接客業・営業職などで人を見る目を養いたい方
- 手相など他の「見た目から読み解く」占術と組み合わせたい方
取得に向けた第一歩
まずはJFTAの公式サイトで試験概要を確認し、独学で挑むか指定の通信講座(SARAスクールジャパン・諒設計アーキテクトラーニング)を利用するかを検討しましょう。顔のパーツごとの基本的な意味は書籍でも学べますが、複数の特徴を組み合わせた総合的な鑑定の仕方は講座のカリキュラムで学ぶ方が身につきやすい傾向があります。取得後は手相鑑定士など、他のJFTA認定資格と組み合わせて鑑定の幅を広げるのもおすすめです。
