九星気学占術士(JFTA)とは?
概要・難易度・鑑定師としての活かし方を解説
九星気学占術士(JFTA)の概要
九星気学占術士は、一般社団法人日本占い師協会(JFTA)が認定する民間資格です。生年月日から導き出す「九星」をもとに、その人の性格・運勢・相性・吉方位を読み解く「九星気学」の知識と技能を認定します。陰陽五行説を土台にした東洋占術で、経営者や政治家が意思決定の参考にしてきた歴史があるとされる、実務寄りの占術として知られています。
なお、九星気学の資格は他の団体からも提供されており、一般財団法人日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)が認定する「東洋占星術士」という資格もあります。
※ 九星気学とは、生まれた年月日から「一白水星」「二黒土星」など9種類の星(本命星)を割り出し、その星が持つ性質や、年ごと・月ごとの運勢の変化、吉方位(引っ越しや旅行に適した方角)を読み解く占術です。中国の陰陽五行説と方位学が組み合わさって体系化されました。
「占い」というより「統計学に近い」実務的な東洋占術
九星気学の大きな特徴は、生年月日という客観的なデータから本命星・月命星を算出し、そこから性格傾向や運勢の周期を読み解く「再現性のある占術」である点です。感覚に頼る部分が大きい占術とは異なり、生年月日さえわかれば誰でも同じ手順で星を導き出せるため、経営判断や引っ越しの時期選びなど、実務的な場面で活用されてきた歴史があります。
受験資格・試験形式
受験資格は特になく、誰でも申し込みできます。試験は在宅受験方式で、インターネットから受験を申し込むと1週間以内に問題が郵送され、解答を返送してから10日前後で合否が確認できる仕組みです。受験料は10,000円(税込)で、合格基準は70%以上の評価とされています。試験範囲は九星の運行・暦・方位・吉方位(祐気)、年盤・月盤・日盤の読み方、傾斜宮の種類と特長など多岐にわたります。
※ 吉方位(きっぽう)とは、その人の本命星から見て「運気が良くなるとされる方角」のことです。九星気学では、引っ越しや旅行の際に吉方位を選ぶことで運気を高められると考えられており、「祐気取り(ゆうきどり)」と呼ばれる、吉方位への小旅行を実践する人もいます。
難易度・学習時間の目安
九星気学は「一白水星」から「九紫火星」までの9つの星それぞれの性質、十干十二支、八卦、方位盤の読み方など、覚える専門用語や概念が多いのが特徴です。当協会が指定する認定講座(SARAスクールジャパン、諒設計アーキテクトラーニング)を使えば体系立てて学べますが、独学の場合はやや腰を据えた学習が必要になります。学習時間の目安は2〜4ヶ月(60〜120時間程度)です。
取得後に活かせる仕事・関連する職種
個人鑑定・運勢コンサルティング
資格取得後は、自宅やカルチャースクールで九星気学を使った個人鑑定・運勢コンサルティングを提供できます。「今年の運勢を知りたい」「転職や結婚のタイミングを相談したい」といった相談に、本命星・年盤・月盤の読み方をもとにアドバイスを行います。
企業経営者向けアドバイザー
九星気学は経営判断や事業の方位選びに活用されることがあるため、経営者・個人事業主向けに「開業日の吉方位選び」「オフィス移転のタイミング相談」といったニーズに応えるアドバイザーとして活動する道もあります。
引っ越し・旅行タイミングの相談サービス
吉方位の考え方を活かし、引っ越しや旅行の時期・方角の相談サービスを提供することもできます。不動産会社や旅行会社と連携し、「吉方位に配慮した物件探し」のようなユニークなサービスを展開している人もいます。
誕生の背景・歴史
中国の陰陽五行説と方位学が融合して誕生
九星気学のルーツは、古代中国で生まれた陰陽五行説や「洛書(らくしょ)」と呼ばれる魔方陣に由来するといわれています。この考え方が日本に伝わり、明治から大正時代にかけて園田真次郎という人物が「気学」として体系化し、現在の九星気学の基礎を築いたとされています。生年月日から星を割り出すというシンプルな仕組みは、当時の日本で幅広い層に受け入れられました。
戦後の普及と、現代における資格化
戦後、九星気学は暦(こよみ)や運勢カレンダーを通じて一般家庭にも広く浸透しました。テレビや雑誌の「今週の運勢」といったコンテンツにも九星気学の考え方が使われることが多く、日本人にとって比較的なじみ深い占術のひとつです。JFTAのような団体がこれを資格化したことで、感覚的に伝承されてきた知識が体系的なカリキュラムとして学べるようになりました。
※ 本命星(ほんめいせい)とは、生まれた年から算出される、その人固有の星のことです。一白水星から九紫火星までの9種類があり、性格傾向や相性、運勢の周期を読み解く基準として使われます。
どんな人が、どんな目的で取得しているのか
経営者・個人事業主として意思決定に活かしたい人
自身の事業運営における意思決定の参考にしたいという理由で学ぶ経営者・個人事業主層が一定数存在します。運勢の周期性を知ることで「無理に動かず待つ時期」を見極めたい、という実務的な動機で取得するケースが見られます。
家族・友人の運勢を見てあげたい主婦層
家族や友人の運勢を占ってあげたい、引っ越しや結婚のタイミングを相談されることが多いといった理由から、趣味の延長として学ぶ主婦層も多く見られます。生年月日だけで診断できる手軽さが、身近な人への占いに向いています。
占い師として独立したい副業志向の人
九星気学は再現性のある占術のため、感覚だけに頼らない「説明できる占い」を提供したいという理由で選ぶ人もいます。水晶占いやタロットなど他の占術と組み合わせて、鑑定の幅を広げる目的で取得するケースも一般的です。
豆知識:九星気学と日本の「暮らし」の関係
「大安」「仏滅」とは別モノ、それでも混同されやすい
九星気学は「大安」「仏滅」といった六曜(ろくよう)としばしば混同されますが、実はまったく異なる体系です。六曜は日ごとの吉凶を示す暦の一種であるのに対し、九星気学は生年月日から算出する「個人ごとの運勢・方位」を扱う占術です。カレンダーに両方が併記されていることも多く、初心者にとっては違いが分かりにくいポイントのひとつとされています。
※ 六曜(ろくよう)とは、大安・仏滅・友引などカレンダーに記載される暦注の一種で、日ごとの吉凶を示すものです。九星気学とは成り立ちも算出方法もまったく異なる、別の暦の体系になります。
引っ越しシーズンに需要が高まる「祐気取り」
九星気学を実践する人の中には、正月や大型連休を利用して吉方位へ小旅行に出かける「祐気取り」を毎年の習慣にしている人もいるといわれています。旅行会社の中には、九星気学にもとづいた「開運旅行プラン」を企画するところもあり、占術がレジャー産業と結びついているユニークな一例です。
まとめ ― 生年月日から「自分の周期」を読み解く占い師へ
こんな方にとくにおすすめ
- 感覚だけでなく理論立てて説明できる占術を身につけたい方
- 経営や暮らしの意思決定に運勢の周期性を役立てたい方
- 家族や友人の運勢を占ってあげることが多い方
- 在宅受験で完結する占い資格から占い師デビューしたい方
取得に向けた第一歩
九星気学は用語量が多いため、まずは自分と家族の本命星を調べてみるところから始めると理解が進みやすくなります。そのうえでJFTAの公式サイトで試験範囲を確認し、指定の通信講座(SARAスクールジャパン・諒設計アーキテクトラーニング)を利用するかを検討しましょう。取得後は水晶占いや手相など、他のJFTA認定資格と組み合わせることで鑑定の幅がさらに広がります。
