JFA公認キッズリーダーについて

筆記試験誰でも受験可
公的資格

JFA公認キッズリーダーとは?

概要・難易度・取得後の活かし方を解説

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JFA公認キッズリーダーの概要

JFA公認キッズリーダーは、日本サッカー協会(JFA)監修のもと各都道府県サッカー協会が講習会を実施している、10歳以下の子どもに体を動かす楽しさを伝えるための資格です。「指導者ライセンス」という響きから専門家向けの資格を想像するかもしれませんが、実際にはサッカー未経験の保護者や保育士でも取得できる、間口の広さが最大の特徴です。

JFAが認定する指導者資格には様々な種類がありますが、キッズリーダーはその中でも「子どもと一緒に楽しく体を動かす」ことに主眼を置いた入門的な位置づけの資格です。サッカーの技術指導そのものよりも、遊びを通じて運動の楽しさを伝える工夫や声かけの方法を学ぶ内容になっています。

JFAとは、日本サッカー協会(Japan Football Association)の略称で、日本国内のサッカー・フットサルを統括する団体です。

4種類のコース区分(U-6/U-8/U-10/ALL)

キッズリーダー養成講習会は、対象となる子どもの年齢によって「U-6」「U-8」「U-10」「ALL」の4つのコースに分かれています。U-6は6歳以下、U-8は8歳以下、U-10は10歳以下の子どもを対象とした内容で、それぞれの年齢段階に合わせた運動遊びのメニューや声かけの工夫を学びます。ALLコースはこれら3つの年代すべてをまとめて学ぶ内容で、他の3コースより講習時間が長く設定されています。

すでに保育や子育ての現場に立っている人は自分の担当年齢に合わせて1コースだけ受講する、逆にこれから幅広く関わっていきたい人はALLコースでまとめて学ぶ、というように目的に応じて選べる仕組みになっています。

受験資格・対象者

キッズリーダーには前提となる資格は一切必要ありません。受講年度の4月1日時点で満15歳以上であれば、サッカーの競技経験がなくても誰でも受講できます。想定されている受講者は現役の指導者だけでなく、子どもを持つ保護者や保育士、幼稚園・こども園の職員など、日常的に子どもと接する立場の人たちです。

U-6・U-8・U-10の「U」はUnder(〜未満、〜以下)の意味で、U-6なら6歳以下の子どもを対象とすることを示す表記です。

指導者ライセンスの中でも異色の存在

JFAにはD級・C級・B級・A級ジェネラル・Proライセンス(旧S級)といった段階的な指導者ライセンスが存在しますが、これらは公認コーチとして選手を指導するための資格で、実技試験やレポート提出、更新のためのリフレッシュ研修などが課されます。一方でキッズリーダーはそうした指導者ライセンス体系とは別枠に位置づけられており、試験もレポートもなく、更新の義務も課されません。専門的な指導者を養成する資格ではなく、あくまで「子どもの運動遊びのきっかけをつくる人」を全国に増やすための普及施策として設計されている点が大きく異なります。

難易度・学習時間の目安

★☆☆☆☆ 試験がなく、誰でも参加しやすい入門レベル

キッズリーダーには合否を決める試験がありません。事前に配布・案内される解説動画(20分程度)を視聴したうえで講習会当日に参加し、座学と実技をそれぞれ1.5時間ずつ(ALLコースは各3時間)受講し、最後の修了式に参加すれば資格を取得できます。学科の暗記や実技の合否判定に追われることはなく、「参加して学べば取得できる」という点で、他の資格試験とは性質が大きく異なります。

特別な予備知識や事前学習は不要ですが、事前配布される解説動画には目を通しておくと当日の理解がスムーズになります。運動が得意である必要もなく、子どもと接することへの関心があれば十分に対応できる内容です。

修了型資格とは、試験の点数で合否を決めるのではなく、講習会への参加と最後までの受講をもって資格が認定される形式の資格を指します。

合格率の目安:試験自体が存在しない講習修了型の資格のため、「合格率」という概念はありません。事前の解説動画視聴と当日の座学・実技講習に参加し、修了式まで参加すれば取得できます。

取得後に活かせる仕事・関連する職種

保育士・幼稚園教諭

日常の保育の中に運動遊びを取り入れたいと考える保育士や幼稚園教諭にとって、キッズリーダーで学ぶ「体を動かす楽しさを伝える工夫」はそのまま保育の引き出しとして活用できます。専門的なサッカー技術ではなく、鬼ごっこ的な要素を取り入れた運動遊びの組み立て方を学べる点が現場で重宝されています。

少年サッカーチームの保護者コーチ

地域の少年サッカークラブでは、保護者が持ち回りでコーチ役を担うケースが少なくありません。競技経験がない保護者でもキッズリーダーを受講しておくことで、練習メニューの組み立て方や子どもへの声かけの基本を学び、自信を持って子どもたちの前に立てるようになります。

学童・地域スポーツクラブのスタッフ

放課後の学童保育や地域の総合型スポーツクラブなど、サッカーに限らず様々な運動遊びを提供する現場でもキッズリーダーの知識は活かせます。ボール1つあればできる遊びのバリエーションを増やせることは、限られた活動時間を充実させるうえで大きな武器になります。

誕生の背景・歴史

サッカー人口の裾野拡大という課題

JFAはJリーグ発足以降、競技力向上のためのエリート育成だけでなく、「サッカーを楽しむ人口そのものを増やす」ことにも力を入れてきました。しかしトップレベルの指導者ライセンスは取得までのハードルが高く、地域の草の根活動を支える人材を育てるには別の仕組みが必要でした。そこで生まれたのが、専門知識がなくても子どもと一緒にサッカーを楽しめる大人を増やすためのキッズリーダー制度です。

全国的な普及と現在の位置づけ

キッズリーダー養成講習会は各都道府県サッカー協会が主体となって年間を通じて複数回開催されており、全国で毎年5,000人以上が新たに資格を取得しています。保育や教育の現場、地域のサッカークラブなど幅広い場所で活用されており、JFAが掲げる「サッカーファミリー」拡大の一翼を担う制度として定着しています。

どんな人が、どんな目的で取得しているのか

サッカー未経験の保護者

子どもが地域のサッカークラブに入ったことをきっかけに、「自分も何かサポートしたい」という思いから受講する保護者は少なくありません。競技経験がなくても座学と実技を通じて基本的な関わり方を学べるため、練習の手伝いや当番コーチを引き受ける際の心理的なハードルが下がります。

保育・教育現場で働く人

保育士や幼稚園教諭、学童指導員など、日々子どもと関わる仕事をしている人が、遊びの引き出しを増やす目的で受講するケースも多く見られます。サッカーのルールを教えるためというより、「体を動かす楽しさを伝える技術」を学ぶ研修として位置づけて参加する人が目立ちます。

地域クラブの運営に関わる人

少年サッカークラブやスポーツ少年団の運営スタッフが、新しく指導に加わるボランティアや若手コーチにまず取得を勧める資格としてもキッズリーダーは活用されています。全員が同じ基礎知識を共有した状態でクラブ運営に加わることができ、指導の質の底上げにつながっています。

豆知識:試験なし・更新なしという異色の設計

リフレッシュポイントの対象外という特例

JFA公認の指導者ライセンスの多くは、資格の有効期間内に「リフレッシュポイント」と呼ばれる研修参加のポイントを一定数取得しないと更新できない仕組みになっています。ところがキッズリーダーはJFA公式にも「リフレッシュポイント取得の対象外」と明記されており、更新のための追加講習を受ける必要がありません。指導者ライセンス全体を見渡しても、この扱いはかなり珍しい部類に入ります。

リフレッシュポイントとは、JFA公認指導者が資格を更新する際に必要となる、研修会参加などで積み上げるポイント制度のことです。

毎年5,000人以上が生まれる養成規模

全国47都道府県のサッカー協会がそれぞれ独自に講習会を開催しているため、開催地域や時期の選択肢が非常に広いのもキッズリーダーの特徴です。結果として毎年5,000人以上のペースで新しい資格取得者が生まれており、地域のサッカー普及活動を支える人材の裾野が着実に広がり続けています。

まとめ ― 「教える」より「一緒に楽しむ」を学ぶ資格

こんな方にとくにおすすめ

  • 子どもの少年サッカークラブで保護者コーチを頼まれた方
  • 保育や学童の現場で運動遊びの引き出しを増やしたい方
  • サッカー未経験だが子どもと関わる活動に携わりたい方
  • 地域のスポーツクラブでボランティア指導を始めたい方

取得に向けた第一歩

まずはお住まいの都道府県サッカー協会の公式サイトで、キッズリーダー養成講習会の開催予定を確認するところから始めましょう。前提資格がいらないため申し込みのハードルは低く、U-6・U-8・U-10・ALLの中から自分の関わり方に合ったコースを選べば、そのまま受講・修了へと進めます。子どもと接する時間をより楽しいものにしたいと考えている方にとって、気軽に踏み出せる最初の一歩になるはずです。

公式サイト:JFA公式サイト キッズプログラム 指導者養成(日本サッカー協会)