メンタル心理ミュージックアドバイザー(JAAMP)資格とは?
概要・難易度・取得後の活かし方を解説
メンタル心理ミュージックアドバイザー資格の概要
メンタル心理ミュージックアドバイザー資格は、一般財団法人日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)が認定する民間資格です。心が身体に与える影響と、音楽が心身に与える作用の両方を理解していることを証明する資格で、音楽の持つ癒しの力をストレス改善や心身の健康維持に活かす知識を扱います。
※ この資格は「音楽療法士」のような国家資格・公的資格ではなく、JAAMPが認定する民間資格です。音楽そのものの技術力(演奏力など)を測るものではなく、音楽が心理面に与える作用についての理解を問う内容になっています。
試験の出題範囲と形式
出題範囲は、音楽の持つ力、補完医療としての音楽療法、音楽療法の利点と理論、「同質の原理」と「異質への転導」、サブリミナル効果の実験など、音楽療法の理論的な基礎を幅広くカバーしています。試験は在宅受験方式で、インターネットで申し込むと1週間以内に試験問題一式が郵送され、解答を返送してから10日前後で合否が判明します。
※ 同質の原理とは、音楽療法の基本理論の1つで、聴く人の今の気分に近い音楽から始め、少しずつ望ましい気分に近い曲調へと移行していく手法のことです。
受験資格・対象者
受験資格に制限はなく、誰でも申し込めます。受験料は10,000円(消費税込み)で、70%以上の得点で合格です。楽器演奏の経験や音楽理論の専門知識がなくても、音楽と心理の関係性について基礎から学べば十分に対応できる内容です。
「音楽×心理学」という珍しい組み合わせ
数ある心理系資格の中でも、音楽という切り口に特化しているのがこの資格の特徴です。音楽だけでもなく心理学だけでもない、その両方を組み合わせた領域を扱うため、既存のカウンセリング資格に「音楽」という付加価値を加えたい人に向いています。
難易度・学習時間の目安
音楽経験の有無を問わず学び始められる内容で、通信講座を利用する場合は数か月程度で学習を修了できるカリキュラムが一般的です。在宅受験のため、テキストを確認しながら解答できるケースが多く、音楽療法の考え方の流れを理解することを重視した学習が向いています。
取得後に活かせる仕事・関連する職種
カルチャースクール・音楽教室の講師
自宅やカルチャースクールで、音楽と心のつながりをテーマにした講座を開く際の裏付けとして活用できます。単に演奏を教えるだけでなく、音楽が受講者の心理状態にどう作用するかを踏まえた指導ができる点が強みになります。
心理カウンセラー・セラピストとしての活動
既に心理カウンセラーとして活動している人が、音楽を取り入れたカウンセリング手法を提供する際の専門性の裏付けとして取得するケースがあります。BGMの選び方1つでセッションの雰囲気を変えられる点は、対人支援の現場で応用しやすい知識です。
福祉施設でのレクリエーション担当
高齢者施設や福祉施設では、音楽を使ったレクリエーションが日常的に行われています。利用者の心理状態に合わせた選曲や進行を考えるうえで、音楽療法の理論を知っていることは実務に直結する強みです。
ヨガ・リラクゼーション教室での音響設計
ヨガスタジオやリラクゼーションサロンでは、施術やレッスンの効果を高める目的でBGMの選定が重視されています。音楽療法の理論を踏まえた選曲ができれば、単に「雰囲気の良い曲」ではなく、参加者の心身の状態に合わせた根拠のある音響設計が可能になります。
誕生の背景・歴史
2019年:「日本アロマメディカル心理セラピー協会」からの改称
主催団体のJAAMPは、もともと「日本アロマメディカル心理セラピー協会」という名称で活動していましたが、2019年3月に「日本メディカル心理セラピー協会」へと組織名を変更しました。香りによる癒しから出発し、音楽など五感を通じた心理的アプローチへと認定資格の領域を広げてきた経緯がうかがえます。
「五感で癒す」資格群の1つとして
JAAMPは、香りを扱う資格からスタートし、心理カウンセラー系の資格、そしてこの音楽を扱う資格へと、五感それぞれにアプローチする認定資格を広げてきました。メンタル心理ミュージックアドバイザーは、その中でも「聴覚」からのケアを担う存在として位置づけられます。
どんな人が、どんな目的で取得しているのか
音楽が好きで、その力を仕事に活かしたい人
趣味で音楽に親しんできた人が、その経験を人の役に立つ形にしたいと考えて取得するケースが多く見られます。演奏技術だけでなく、心理面への理解を加えることで、活動の説得力が増します。
既存のカウンセラー資格に付加価値を加えたい人
すでに他の心理系資格を持っている人が、音楽という切り口を加えることで、自分のカウンセリングスタイルに独自性を出す目的で取得することもあります。
介護・福祉現場でレクリエーションを担当する人
高齢者施設などで音楽レクリエーションを担当している職員が、選曲や進行の根拠を持ちたいという理由で学ぶこともあります。感覚的に行っていた活動に理論的な裏付けが加わります。
豆知識:音楽療法にまつわる話
音楽療法は古代から存在するとされる
音楽を使って心身を癒すという発想自体は現代に始まったものではなく、古代ギリシャの時代から音楽が持つ治療的な効果について語られてきたといわれています。近代的な音楽療法として体系化されたのは20世紀に入ってからですが、「音が心に作用する」という発想そのものは非常に古い歴史を持っています。
テンポの速い曲・遅い曲、それぞれの使い分け
音楽療法では、同じ曲でもテンポや音量によって心理面への作用が変わるとされています。落ち込んでいる人にいきなり明るい曲を聴かせるのではなく、まず本人の今の気分に近い曲から始め、少しずつテンポを上げていく「同質の原理」という考え方が広く知られています。
まとめ ― 音楽の力を心のケアに活かす一歩
こんな方にとくにおすすめ
- 音楽が好きで、その力を人の役に立てたい方
- 心理カウンセラーとして活動の幅を広げたい方
- 福祉施設で音楽レクリエーションを担当している方
- 在宅で無理なく資格取得に挑戦したい方
取得に向けた第一歩
まずはJAAMPの公式サイトで試験概要と最新の受験料を確認するところから始めましょう。SARAスクールジャパンや諒設計アーキテクトラーニングが提供する通信講座を利用すれば、音楽療法の理論を体系的に学びながら受験対策ができます。
