建設機械整備技能士について

実技試験あり筆記試験実務経験・学歴が必要
国家資格

建設機械整備技能士とは?

1〜3級・ブルドーザ・油圧ショベル等の整備の国家技能検定をわかりやすく解説

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建設機械整備技能士の概要

建設機械整備技能士は、ブルドーザ・油圧ショベル・クレーン・杭打機などの建設機械(建機・重機)を整備・点検・修理する技能を国が認定する国家資格です。職業能力開発促進法に基づく「技能検定」の一職種で、試験問題は中央職業能力開発協会(JAVADA)が作成し、各都道府県の職業能力開発協会が実施します。合格すると名乗れる名称独占資格で、建設機械メーカー・レンタル会社・建設会社の整備部門で活かせます。

建設機械とは、土木・建築工事に使用される大型機械の総称で、「建機」「重機」とも呼ばれます。油圧ショベル(ユンボ)・ブルドーザ・クレーン車・アスファルトフィニッシャーなど多種多様な機種があり、内燃機関と油圧装置を組み合わせた複雑な構造が特徴です。

等級は1級・2級・3級

等級は1級・2級・3級の3段階があります。3級は実務経験不問で挑戦でき、建設機械整備の基礎的な技能を認定します。2級は中級、1級は上級で、より複雑な機種の故障診断・高度な整備ができる技能者の水準です。3級から始め、実務を重ねながらステップアップするのが基本です。

基本情報の早見表

主催中央職業能力開発協会(JAVADA)が問題作成、都道府県職業能力開発協会が実施(職業能力開発促進法に基づく国家検定)
等級1級・2級・3級
作業区分なし(単一作業)
受検資格3級=実務不問/2級=実務2年以上/1級=実務7年以上(または2級合格後2年以上)。学歴・養成施設の修了で短縮
試験形式学科試験+実技試験(建設機械の点検・整備・診断・修理作業)
合格基準学科65点以上・実技60点以上(各100点満点)
実施時期前期・後期の年2回
受検料標準=学科3,100円+実技18,200円(都道府県により異なる。若年者減免あり)

試験内容を詳しく

学科と実技の両方で構成されます。それぞれの内容を見ていきましょう。

学科試験:建設機械の構造と整備知識

学科では、建設機械のエンジン構造・油圧システム・電気系統・走行装置・作業装置の知識が問われます。各種建設機械の特性・定期整備の方法・故障診断の手順・安全基準・関連法令(労働安全衛生法など)も出題範囲に含まれます。等級が上がるほど、出題範囲と難易度が高くなります。

実技試験:点検・診断・整備・修理

実技では、建設機械の各部点検・故障箇所の診断・整備・修理・調整の作業が試されます。エンジン・油圧・電気・走行系など複数系統にまたがる整備を正確に行う技能が求められます。安全な作業手順の遵守も評価されます。

難易度・学習の目安

★★★☆☆ 3級は入門レベルですが、1級は多種多様な建機を横断的に診断・整備できる高度な技能が必要です。

3級は実務不問で挑戦できる入門レベルですが、建設機械の基本的な構造と整備方法の習得が必要です。2級・1級では多種の建設機械に対応した総合整備力が問われます。1級は7年以上の実務が必要で、複雑な故障診断や高難度の修理にも対応できる技能が求められます。

合格の目安:職種別の合格率は公表されていません。合格基準は学科65点以上・実技60点以上。エンジン・油圧・電気を横断した総合整備力が鍵です。

建機メーカー・レンタル会社の整備士に

建設機械メーカーのサービスエンジニア、建機レンタル会社の整備担当者、建設会社の機械管理部門の担当者が、技能を公的に証明するために取得します。高額な建設機械を安全・効率的に稼働させる整備技能は、業界で長く求められます。

建設機械整備士との違い

「建設機械施工管理技士」(施工管理技術検定)とは別の資格です。建設機械整備技能士は「整備・修理」の技能者資格、建設機械施工管理技士は「施工管理」の資格という位置づけです。整備の専門家として技能を証明するなら、この技能検定が対応します。

他の資格との違い

紛らわしい名称の資格が複数あるため、対象・位置づけを整理しておきましょう。

建設機械施工管理技士との違い(再確認)

上記のとおり、建設機械施工管理技士は建設機械を使った施工計画・工程管理を担う施工管理技術検定であり、機械そのものを整備・修理する技能検定である建設機械整備技能士とは対象がまったく異なります。「機械を動かして工事を進める」資格と「機械を直す」資格、という違いで覚えておくと区別しやすいでしょう。

産業車両整備技能士との違い

産業車両整備技能士は、フォークリフトなど工場・倉庫・港湾の構内で使う車両を対象とします。建設機械整備技能士が対象とする油圧ショベル・ブルドーザ等の建設現場用の大型機械とは、使用される現場と車両の種類が異なります。基礎となるエンジン・油圧・電気の技術は共通する部分もありますが、別の技能検定として区分されています。

豆知識:建設機械整備の奥深さ

一台の重機に複数の専門知識が必要

油圧ショベル一台の整備には、ディーゼルエンジン・油圧回路・電気制御・走行装置・作業装置のすべての知識が必要です。一つの機械がこれだけ多様な技術の集合体であることが、建設機械整備の技能の奥深さです。

稼働停止は現場全体に影響する

建設現場で主力重機が故障すると、工期に直接影響します。現場での迅速な診断・応急修理ができる整備技能士の存在は、建設プロジェクト全体の安定稼働を支えます。

こんな方におすすめ

取得を検討したい方

  • 建設機械メーカー・レンタル会社のサービスエンジニア
  • 建設会社の機械管理・整備担当者
  • 建設機械整備を始めたばかりで3級から挑戦したい方
  • 技能手当・昇格のために公的資格が欲しい方

取得に向けた第一歩

3級は実務不問なので、建設機械整備の仕事を始めた方が早期に挑戦できます。学科は建設機械の構造・油圧・電気の基礎から学び、実技は日常の点検・整備作業の精度を高めましょう。2級・1級は実務経験を積みながらステップアップするのが基本です。最新の試験日程・受検料・受検資格は、厚生労働省「技のとびら」の公式情報で確認してください。

公式サイト:技能検定「建設機械整備」(厚生労働省 技のとびら)