CILS(イタリア語検定)について

筆記試験誰でも受験可
公的資格

CILS(イタリア語検定)とは?

概要・難易度・イタリア語の国際資格を解説

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CILSの概要

CILS(チルス)は、イタリアのシエナ外国人大学が実施する、イタリア政府公認のイタリア語検定です。正式名称は「Certificazione di Italiano come Lingua Straniera(外国語としてのイタリア語認証)」。世界中で実施され、日本でもイタリア文化会館が東京・大阪で実施しています。イタリア語の運用能力を公式に証明でき、留学や国籍取得など、さまざまな場面で通用する国際資格です。

シエナ外国人大学とは、外国人へのイタリア語・イタリア文化教育を専門とするイタリアの大学です。CILSはこの大学が実施・認証する、権威あるイタリア語検定です。

CEFRに対応した6レベル

試験は、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)に準拠したA1・A2・UNO-B1・DUE-B2・TRE-C1・QUATTRO-C2の6段階に分かれています。聴解・読解・言語構造分析・作文・口頭表現の5科目で、総合的なイタリア語力を評価します。自分のレベルに合った級を選んで受験します。

日本での実施

日本では、イタリア文化会館の東京・大阪の2会場で、年2回(おおむね6月・12月)実施されています。イタリア文化会館が斡旋を行っており、イタリア語学習者が国内で受験できる環境が整っています。受験を考える際は、会場と日程を早めに確認するとよいでしょう。

言語構造分析とは、文法や語彙など、言語の仕組みに関する力を測る科目です。CILSでは、聞く・読む・書く・話すに加え、この言語構造の理解も評価されるのが特徴です。

難易度・学習時間の目安

★★★☆☆ レベルを選んで受験するため、入門のA1から最上級のC2まで、自分の実力に合わせて挑戦できます。

難易度は受験レベルによって異なります。A1・A2は学習初期でも挑戦でき、B1・B2は日常やある程度の専門的な場面での運用力、C1・C2は高度なイタリア語が求められます。イタリアの大学入学では、B2(DUE-B2)程度が語学試験免除の目安になることもあります。5科目をバランスよく対策することが大切です。

評価の目安:合否は受験したレベルごとに判定されます。5科目それぞれで一定の基準を満たすことで合格となります。

取得後に活かせる場面・関連する進路

イタリアへの留学・大学入学

イタリアの大学への留学・入学で、イタリア語力の証明としてCILSが使えます。一定レベル以上を取得していれば、入学時の語学試験が免除される場合もあり、美術・音楽・デザイン・建築などイタリアで学びたい人に役立ちます。

国籍取得・長期居住

イタリアの国籍取得(市民権)申請ではB1レベル、EUの長期居住許可ではA2レベルが、語学要件として用いられることがあります。移住や長期滞在を考える人にとって、CILSは重要な証明になります。

芸術・食・ファッションの分野

イタリアは、美術・音楽・料理・ファッション・デザインなど、多くの文化分野で世界をリードしています。こうした分野で本場の知識や技術を学び・働くうえで、イタリア語力を証明するCILSは大きな強みになります。

※ 日本国内には、NPO法人イタリア語検定協会が実施する民間検定実用イタリア語検定もあります。CILSがイタリア政府公認の国際的な検定であるのに対し、実用イタリア語検定は日本国内での学習指標として親しまれている検定で、目的に応じて使い分けるとよいでしょう。

誕生の背景・歴史

イタリア語を学ぶ人のための公認資格

CILSは、外国語としてのイタリア語教育を専門とするシエナ外国人大学によって整えられ、イタリア政府公認の資格として位置づけられています。世界中のイタリア語学習者が、その能力を公式に証明できる手段として広く活用されています。

移住・市民権の語学要件として

近年、イタリアでの市民権取得や長期居住に語学力の証明が求められるようになり、CILSの役割が広がっています。学習の達成度を測るだけでなく、人生の大きな節目で必要とされる資格として、その重要性が増しています。

CEFR準拠:CILSのレベルは、ヨーロッパ共通の語学基準CEFRに沿っています。UNO-B1、DUE-B2のように独自の呼び名がありますが、対応するCEFRレベルが示されています。

どんな人が、どんな目的で受験しているのか

イタリア語を学ぶ学生・社会人

大学や語学学校でイタリア語を学ぶ人が、学習成果を公式に示すために受験します。レベル別で目標を立てやすく、学習の励みになります。

留学・移住を目指す人

イタリアへの留学や移住を目指す人が、必要な語学要件を満たすために受験します。大学入学や市民権の要件に対応できる、信頼性の高い資格として選ばれています。

イタリア文化を愛する人

イタリアの芸術・料理・音楽・歴史などに惹かれ、その言葉を深く理解したいという人も多く挑戦します。本場の文化を原語で味わう喜びが、学習を続ける支えになります。

豆知識:イタリア語を「学術機関」が認証

5科目で「総合力」を測る

多くの語学試験が4技能(聞く・読む・書く・話す)で評価する中、CILSはこれに「言語構造分析」を加えた5科目で測ります。文法や語彙の正確さまで含めて評価されるため、表面的な会話力だけでなく、しっかりとした土台のあるイタリア語力が問われます。

「学びたい国」イタリアへの近道

美術・音楽・デザイン・料理など、「本場で学びたい」と憧れる人が多いイタリア。その大学で学ぶには、イタリア語力の証明が欠かせません。CILSは、そんな夢の留学を実現するための、確かな近道となる資格です。

まとめ ― イタリア語力を世界基準で証明する

こんな方にとくにおすすめ

  • イタリアの大学・専門機関への留学を目指す方
  • イタリアでの国籍取得・長期居住を考えている方
  • 美術・音楽・料理・ファッションなどイタリア文化を本場で学びたい方
  • イタリア語の学習成果を公的資格として形にしたい方

受験に向けた第一歩

まずはイタリア文化会館の案内で、自分の実力に合うレベルと、東京・大阪の試験日程(年2回)を確認しましょう。5科目で評価されるため、聞く・読む・書く・話すに加え、文法・語彙の正確さも意識した学習が効果的です。留学や市民権に使う場合は、必要なレベルを早めに把握しておきましょう。

公式サイト:CILS(イタリア文化会館東京)