社会教育士について

在宅受験可実務経験・学歴が必要
公的資格

社会教育士とは?

概要・取得方法・地域の学びを支える称号を解説

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社会教育士の概要

社会教育士は、地域づくりや人々の学びを支える専門性を示す称号で、2020年度(令和2年度)に創設されました。文部科学省の制度に基づき、社会教育主事講習を修了するか、大学の社会教育主事養成課程で必要な単位を修得することで、「社会教育士」と名乗れるようになります。ファシリテーションやコーディネートの力を活かし、地域・学校・NPO・企業などさまざまな場で活躍することが期待される称号です。

社会教育とは、学校教育以外の場で行われる、すべての世代に向けた学びのことです。公民館や図書館の講座、地域のイベント、ボランティア活動などが含まれ、社会教育士はこうした学びの場を企画・支援します。

「社会教育主事」との違い

よく似た言葉に「社会教育主事」がありますが、これは教育委員会などに置かれる職に就いてはじめて名乗れる「任用資格」です。一方、社会教育士は、職に就いていなくても、修了すれば名刺などで称することができます。資格を得た人が、立場を問わず地域で活躍できるよう設けられた称号です。

取得の方法

資格試験はありません。(1)文部科学省から委嘱を受けた機関が行う「社会教育主事講習」を修了するか、(2)大学等の「社会教育主事養成課程」で必要単位を修得することで、社会教育士と称せるようになります。講習には大学で一定単位を修得した人や、一定の実務経験がある人などの受講要件があります。

ファシリテーションとは、話し合いや活動が円滑に進むよう、参加者の力を引き出して場をまとめる技術のことです。社会教育士の養成では、このファシリテーションやプレゼンテーション、コーディネートの力が重視されます。

難易度・学習時間の目安

★★☆☆☆ 試験で落とす資格ではなく、講習・課程を修了すれば称号を得られます。受講要件を満たし、講習を計画的に受けることが中心です。

社会教育士は、合否を競う試験ではなく、所定の講習や養成課程を修了することで得られる称号です。そのため「難しい試験に合格する」というより、「受講要件を満たし、講習をやり遂げる」ことが取得の中心になります。社会人が働きながら社会教育主事講習を受けて取得するケースも多くあります。

取得の目安:合格率という概念はなく、講習・養成課程の修了により付与されます。受講要件と日程の確認が、取得への第一歩です。

取得後に活かせる仕事・関連する職種

社会教育施設・行政の現場

公民館・図書館・博物館などの社会教育施設や、教育委員会・自治体の各部局で、学びの場づくりや地域の課題解決に携わります。住民の学びを支え、人と人をつなぐコーディネーターとしての役割を担います。

NPO・企業・地域活動

NPOや企業、地域・ボランティア活動の場でも、社会教育士の知識・技術が活きます。立場を問わず称せる称号なので、本業を持ちながら地域づくりに関わる人や、企業の社会貢献・人材育成に活かす人もいます。

学校と地域の連携

学校と地域が連携する「地域学校協働活動」などの場面でも、社会教育士の調整力が求められます。子どもの学びを地域全体で支える取り組みの担い手として、教員や地域住民をつなぐ役割を果たします。

誕生の背景・歴史

地域課題の複雑化と「学びによる解決」

少子高齢化や地域コミュニティの変化により、地域の課題は複雑になっています。こうした課題を、住民同士の学びやつながりによって解決していく「社会教育」の役割が見直され、その担い手を広く育てる必要性が高まりました。

2020年:称号「社会教育士」の創設

従来の社会教育主事は「職に就いてこそ名乗れる」資格でしたが、より多くの人が地域づくりに関われるよう、2020年度に社会教育士の称号が創設されました。講習・養成課程の科目も見直され、ファシリテーションなど実践的な力を養う内容に強化されています。

すでに修了した人も称号を取得できる:制度創設以前に社会教育主事講習などを修了した人も、新たに加わった2科目(「生涯学習支援論」「社会教育経営論」)を追加で修得すれば、社会教育士と称することができます。

どんな人が、どんな目的で取得しているのか

自治体・教育委員会の職員

自治体や教育委員会で社会教育・生涯学習に関わる職員が、専門性を高めるために取得します。住民の学びを支える業務に、体系的な知識と実践力を持って取り組めるようになります。

地域づくり・まちづくりに関わる人

NPOや地域団体で活動する人、まちづくりに関心のある人が、活動の質を高めるために取得します。人を巻き込み、場をつくる技術は、あらゆる地域活動で武器になります。

教員・企業人など多様な立場の人

教員が地域連携に活かすため、企業人が社会貢献や人材育成に活かすためなど、多様な立場の人が取得しています。職に縛られず称せる柔軟さが、幅広い層に支持されています。

豆知識:肩書きとして名乗れる称号

「名刺に書ける」資格

社会教育士は、職に就いていなくても名刺やプロフィールに記せる称号です。地域活動の場で「社会教育士」と名乗ることで、学びの場づくりの専門性を持つ人として認知され、人や組織をつなぐ信頼の証になります。肩書きとして活用できる点が、ほかの任用資格にはない魅力です。

「教える」より「つなぐ・引き出す」

社会教育士の役割は、知識を一方的に「教える」ことではなく、人々の力を「引き出し」「つなぐ」ことにあります。答えを与えるのではなく、地域の人が自ら学び、動き出すきっかけをつくる——そんなファシリテーターとしての姿勢が、この称号の核にあります。

まとめ ― 地域の学びを支える担い手へ

こんな方にとくにおすすめ

  • 自治体・教育委員会で社会教育・生涯学習に関わる方
  • NPO・地域団体でまちづくり・地域活動に取り組む方
  • 教員や企業人として、地域連携・人材育成に活かしたい方
  • ファシリテーションやコーディネートの力を高めたい方

取得に向けた第一歩

まずは文部科学省の公式情報で、社会教育主事講習・養成課程の受講要件と日程を確認しましょう。社会人なら、夏季などに集中開講される社会教育主事講習が現実的な選択肢になります。「どんな地域課題に関わりたいか」を意識しながら学ぶと、講習で得た知識を実践につなげやすくなります。

公式サイト:社会教育士(文部科学省)