国際アロマセラピスト(IFA認定)とは?
概要・難易度・世界最高水準といわれる理由を解説
国際アロマセラピスト(IFA認定)の概要
国際アロマセラピスト(IFA認定)は、英国発祥の国際団体IFA(International Federation of Aromatherapists)が認定するアロマセラピーの資格です。1985年に設立されたIFAは、世界で最初に組織されたアロマセラピー統括団体のひとつとされ、「世界最高水準のアロマセラピスト資格」と紹介されることが多い資格です。
※ IFAとは「International Federation of Aromatherapists(国際アロマセラピスト連盟)」の略称で、日本国内で広く知られるAEAJ(日本アロマ環境協会)とは設立母体も認定基準もまったく異なる、英国発祥の別団体です。
試験の出題範囲と形式
正式名称は「IFAプロフェッショナル アロマセラピー ディプロマ」で、試験は理論(筆記)と実技の2部構成です。筆記試験では解剖生理学・病理学など医療に近い専門知識が問われ、実技試験ではカウンセリングからトリートメントの完了までの一連の流れが審査されます。試験官はIFA本部(英国)から派遣される外部試験官が担当することが多く、国際団体ならではの厳格な運用が特徴です。
※ 病理学とは、病気の原因やしくみを研究する学問のことで、施術の可否を安全に判断するための基礎知識として重視されます。
受験資格・対象者
受験するには、IFA認定校で所定のカリキュラムを修了する必要があります。目安となる学習量は、講師の指導を受ける時間が約250時間、自習時間が約430時間ともいわれ、学習期間はおよそ1年半から2年に及びます。学ぶ範囲も解剖学・アロマセラピー理論・マッサージ療法・専門的実務・ビジネス実務の5モジュールにわたり、単発の講座だけで取得できる資格ではありません。
国内の他アロマ資格との違い
日本国内でアロマの資格というと、AEAJ(日本アロマ環境協会)やNARD JAPAN(ナード・アロマテラピー協会)が主催する資格が広く知られていますが、IFAはこれらとはまったく別系統の英国発祥の国際団体です。IFA認定は日本国内では限られたIFA認定校でしか取得できず、正会員になるにはこのディプロマコースの修了が必須とされます。海外でも通用する国際資格という点が、国内団体の資格との大きな違いです。
難易度・学習時間の目安
指導時間と自習時間を合わせると680時間近くにのぼり、国内のアロマ資格のなかでも取得までの道のりが長い部類に入ります。解剖生理学・病理学といった医療系科目を含むため、独学ではなくIFA認定校に通うことが前提です。医療・福祉分野に近い臨床的な実践力まで求められる点も、学習のハードルを上げている要因といえます。
※ ディプロマとは「修了証書・資格証」を意味する言葉で、IFAでは所定のディプロマコースを修了し試験に合格することで正会員資格が得られます。
取得後に活かせる仕事・関連する職種
ハイクラスなアロマトリートメントサロンのセラピスト
国際資格としての信頼性を武器に、外資系ホテルのスパやハイクラスなサロンで施術者として活躍する道が開けます。解剖生理学や病理学の知識があることで、お客様の体調に合わせた安全な施術プランを組み立てられる点が強みです。
医療・福祉現場でのアロマケア担当
臨床的な実践力が求められる教育課程を経ているため、緩和ケアや高齢者施設など医療・福祉に近い現場でアロマケアを取り入れる際の専門人材としても期待されます。
海外を含めたスクール講師・独立開業
国際団体の認定資格であるため、海外の同資格保持者とのネットワークを生かした情報交換や、将来的に海外での活動を視野に入れたキャリア形成にもつながりやすい資格です。
誕生の背景・歴史
1985年:英国での誕生
IFAは1985年に英国で設立されました。当時、アロマセラピーは民間療法として各地でばらばらに実践されており、質を担保する統一基準がありませんでした。IFAは世界で最初にアロマセラピーの教育・認定基準を体系化した団体のひとつとされ、その後の世界的なアロマセラピー資格制度のモデルケースになったといわれています。
現在:日本を含む世界的なネットワークへ
設立から40年近くが経ち、IFAは英国内にとどまらず世界各国に認定校を持つ国際組織に成長しました。日本国内にも認定校があり、正会員・準会員として活動するセラピストは全国で見られます。近年はIFAの基準に沿ったコースを認定する「トレーニングプロバイダー認定」という仕組みも整備され、国内スクールがIFAの認定を受けて教育を提供する動きも進んでいます。
※ トレーニングプロバイダー認定とは、IFAが独自に作成したコースでなくても、一定の基準を満たせばIFA公認のコースとして認められる制度のことです。
どんな人が、どんな目的で取得しているのか
トップクラスのセラピストを目指す美容・リラクゼーション業界人
国内資格をすでに取得した上級者が、さらに専門性を高めるためにIFAへ挑戦するケースが多く見られます。国際的に認知された資格を持つことで、ハイクラスなサロンへの転職やヘッドセラピストへのキャリアアップを狙う人が中心です。
海外での就労・活動を視野に入れる人
国際資格であることを生かし、将来的に海外のスパやサロンで働くことを見据えて取得する人もいます。海外の認定校・関係者とのつながりができる点も魅力です。
医療・福祉分野でアロマを本格的に取り入れたい人
看護師やリハビリ関係者など、医療・福祉の知識をすでに持つ人が、臨床的な実践力を身につけるためにIFAの教育課程を選ぶケースもあります。解剖生理学・病理学を本格的に学べる点が決め手になりやすいようです。
豆知識:IFAが「世界最高水準」といわれる理由
約40県でIFA関係者が活動
IFAの正会員・準会員は、日本国内だけでもおよそ40の都道府県で活動しているとされ、決して都市部だけの資格ではありません。地方でもIFA認定校やIFAの基準を取り入れたスクールが点在しており、全国的な広がりを見せています。
「IFA」と「IFPA」の違い
アロマ業界にはIFAとよく似た名前の「IFPA(International Federation of Professional Aromatherapists)」という別の国際団体も存在します。どちらも英国発祥で高い評価を受けていますが、設立の経緯や認定基準が異なる別団体です。名前が似ているため混同されやすく、スクール選びの際は「IFA認定」なのか「IFPA認定」なのかを確認することが重要だといわれています。
まとめ ― 世界基準でアロマを極めたい人のための資格
こんな方にとくにおすすめ
- 国内資格の先にある、より専門性の高いアロマ資格に挑戦したい方
- ハイクラスなサロンやホテルスパでの活躍を目指す方
- 将来的に海外での就労・活動も視野に入れている方
- 医療・福祉分野でアロマを本格的に活用したい方
取得に向けた第一歩
まずは国内のIFA認定校を探し、説明会や体験レッスンに参加することから始めるとよいでしょう。学習期間が長期にわたるため、通学のしやすさやカリキュラムの内容をじっくり比較検討することをおすすめします。すでにAEAJやNARD JAPANなど国内資格を取得している人は、その知識を土台にステップアップする形で挑戦しやすい資格です。
