ピラティスセラピスト(JAAMP)資格とは?
概要・難易度・取得後の活かし方を解説
ピラティスセラピスト資格の概要
ピラティスセラピスト資格は、一般財団法人日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)が認定する民間資格です。心と体を同時に使って行う「ピラティス」の基本原則を理解し、呼吸法・体の動かし方・心のコントロール方法などの知識を有していることを証明します。以前は「ピラティスセラピーアドバイザー」という名称で運営されていましたが、試験範囲や合格基準の変更を伴わずに現在の名称へと改称されました。
※ ピラティス関連の資格は複数の団体が発行しており、名称が似ています。本記事で扱う「ピラティスセラピスト」はJAAMP認定のものです。一般社団法人日本インストラクター技術協会(JIA)が認定する「ピラティスインストラクター資格」は字面が近い別団体・別内容の資格なので、混同しないよう注意してください。
※ ピラティスとは、姿勢・呼吸・骨盤矯正を基本としたエクササイズです。運動が得意でない人でも年齢に関係なく安全に取り組めることから、「動く瞑想」とも呼ばれています。
試験の出題範囲と形式
出題範囲は、姿勢の問題点とその改善方法、初心者向けエクササイズ、背中・腰・股関節に不調がある人向けのエクササイズ、脚や膝に不調がある人向けのエクササイズ、妊娠中・出産後に対応したエクササイズスタイルなど、単なる動作の暗記にとどまらず、体の状態に合わせた指導ができる知識まで問われる点が特徴です。試験は在宅受験方式で、申し込み後に試験問題が郵送され、解答を返送することで合否が判定されます。
受験資格・対象者
受験資格に制限はなく、誰でも申し込みが可能です。受験料は10,000円(税込)で、以前は試験期間・申込期間が定められていましたが、現在はその制限が撤廃され、いつでも受験を申し込める体制になっています。
エクササイズ以外の知識も問われる特徴
この資格の特徴は、運動指導のテクニックだけでなく、睡眠・食事・姿勢など、日常生活で意識すべきことまで幅広く学ぶ点にあります。ピラティスを単なるエクササイズの一種ではなく、心身のトータルな健康づくりの手段として捉える視点が土台になっています。
難易度・学習時間の目安
専門的な予備知識がなくても学び始められる内容で、難易度は初~中級者レベルとされています。通信講座を利用する場合、オンライン講座なら1か月程度、紙教材の講座でも2か月程度で課題を提出し、資格取得を目指せるカリキュラムが用意されています。
※ 合格基準は70%以上の評価を得ることとされています。在宅受験でテキストを見ながら回答できるため、基礎知識を理解していれば着実に合格を狙いやすい試験です。
取得後に活かせる仕事・関連する職種
ピラティストレーナー・インストラクター
資格取得後は、トレーナーや講師としてスタジオやカルチャースクールで活動する道が想定されています。呼吸法や姿勢改善の知識を体系的に説明できることは、受講者からの信頼にもつながります。
自宅サロン・パーソナルレッスンの開業
特別な設備を必要としない点を活かし、自宅の一室やレンタルスペースでパーソナルレッスンを提供する働き方も可能です。子育てと両立しながら少しずつ活動を広げていく人も少なくありません。
他の運動・美容系資格との組み合わせ
ヨガインストラクターや整体師など、すでに体を扱う仕事に携わっている人が、指導メニューの幅を広げる目的でこの資格を取得するケースもあります。ピラティスの知識を加えることで、姿勢改善や体幹強化といった切り口から新しい提案ができるようになります。
誕生の背景・歴史
「ピラティスセラピーアドバイザー」からの名称変更
この資格はもともと「ピラティスセラピーアドバイザー」という名称で運営されていました。より覚えやすくシンプルな名称として「ピラティスセラピスト」へと改称された経緯があり、試験内容の骨格は引き継がれています。JAAMPが運営する他の資格でも同様の名称変更が複数見られ、協会が資格ブランドを整理してきた流れの一つといえます。
ピラティス自体の誕生と広がり
ピラティスは1920年代、ドイツ出身のジョセフ・ピラティス氏が負傷兵のリハビリテーションのために考案したエクササイズが起源とされています。その後アメリカでダンサーの体づくりに取り入れられたことをきっかけに世界中へ広まり、現在では健康維持・美容目的のエクササイズとして幅広い層に定着しています。
どんな人が、どんな目的で取得しているのか
主婦から講師デビューを目指す人
子育てが一段落し、新しいことを始めたいと考えた主婦の方が、趣味で続けてきたピラティスを本格的な知識として学び直す目的で受験するケースがあります。家族の理解を得ながら、プロの講師を目指して活動を始める人もいます。
独立開業を見据えて資格を集めている人
将来的に健康関連の分野で独立を目指し、複数の資格を並行して取得している人にも選ばれています。呼吸法やウォーキングなど体づくり系のスクールが増える中、この資格の取得を活動開始のきっかけにする人もいます。
自分や家族の健康のために学びたい人
プロを目指すわけではなく、正しい知識を体系的に学んだという証を得るために受験する人もいます。学んだ内容を自宅で家族や近所の人へのアドバイスに活かすなど、身近な範囲で役立てるケースも見られます。
豆知識:ピラティスにまつわる意外な事実
もとはリハビリのために生まれたエクササイズ
現在は美容・健康目的のイメージが強いピラティスですが、誕生当初は負傷兵の体力回復を目的としたリハビリ法でした。ベッドの上で行うマシンピラティスの原型は、当時病院のベッドにスプリングを取り付けて負荷をかける器具から生まれたともいわれています。
「動く瞑想」と呼ばれる理由
ピラティスは呼吸と動きを連動させながら体をコントロールする点が特徴で、集中力を要することから「動く瞑想」とも呼ばれています。体幹が安定することで他のスポーツのパフォーマンス向上にもつながるとされ、アスリートやダンサーの体づくりにも取り入れられています。
まとめ ― 呼吸と姿勢から心身を整える知識を形に
こんな方にとくにおすすめ
- 趣味で続けてきたピラティスを体系的な知識として学び直したい方
- ピラティスインストラクターやパーソナルトレーナーとして活動したい方
- 自宅サロンやカルチャースクールでの講師活動を目指す方
- ヨガや整体など、既存の運動指導メニューに新しい提案を加えたい方
取得に向けた第一歩
まずはJAAMPの公式サイトで最新の試験概要と受験料を確認するところから始めましょう。SARAスクールジャパンや諒設計アーキテクトラーニングが提供する通信講座を利用すれば、オンライン講座なら1か月程度、紙教材の講座でも2か月程度で課題を提出し、取得を目指せます。
