安眠インストラクター資格(JIA)とは?
概要・難易度・取得後に活かせる仕事を解説
安眠インストラクター資格(JIA)の概要
安眠インストラクター資格(JIA)は、一般社団法人日本インストラクター技術協会(JIA)が認定する、睡眠に関する知識を測定する民間資格です。睡眠のメカニズムや体内時計、不眠症の原因など、快適な眠りをサポートするための知識を体系的に学び、証明する資格とされています。
※ 概日リズムとは、体温やホルモン分泌などが約24時間周期で変動する体内時計の仕組みのことです。このリズムが乱れると、寝つきの悪さや日中の眠気につながりやすいとされています。
受験資格 ― 制限なし・在宅受験が可能
安眠インストラクター資格(JIA)の受験資格には、年齢や学歴などの制限は設けられていないとされています。インターネットで申し込み、自宅で試験問題を受け取って解答する在宅受験の形式が採用されています。
試験内容 ― 睡眠のメカニズムから不眠症の原因まで
試験では、睡眠のメカニズムや脳疲労との関係、体内時計、ノンレム睡眠とレム睡眠の違い、睡眠パターン、コルチゾールと睡眠の関係、睡眠と記憶の関係、概日リズム、不眠症の原因、そして睡眠不足が身体・脳・心理に及ぼす影響など、生理学的な内容まで踏み込んだ知識が問われるとされています。単なる「早寝早起きのすすめ」ではなく、なぜ眠りが乱れるのかを科学的に理解する内容になっている点が特徴といわれています。
試験はいつでも受験可能・受験料は10,000円
現在は試験期間・受験申込み期間の設定がなく、いつでも検定試験を受けられる仕組みになっているとされています。申し込み後1週間以内に問題が郵送され、返送後10日前後で合否確認ができるとされています。受験料は10,000円(税込)です。
難易度・学習時間の目安
安眠インストラクター資格(JIA)は実技試験がなく、知識を問う筆記(在宅)試験のみで構成されているとされています。ノンレム睡眠・レム睡眠、コルチゾールなど専門的な用語も登場するため、初めて学ぶ人はテキストを丁寧に読み込む時間が必要といわれています。学習時間の目安は1〜2ヶ月程度とされることが多いようです。
取得後に活かせる仕事・関連する職種
整体・リラクゼーションサロンでの睡眠相談対応
整体院やリラクゼーションサロンでは、肩こりや腰痛だけでなく「よく眠れない」という相談を受けることも多いとされています。安眠インストラクターの知識は、施術と合わせて生活習慣のアドバイスをする場面で活かしやすいといわれています。睡眠の悩みは幅広い年代に共通する関心事のため、集客のきっかけとしても使いやすい知識とされています。施術メニューに「睡眠カウンセリング」を組み込むサロンも増えており、他店との差別化につなげる目的で取得するオーナー・スタッフもいるとされています。
寝具・マットレス販売店のスタッフ
寝具店やマットレス専門店では、商品知識だけでなく睡眠の仕組みを理解した上で接客できるスタッフが求められる場面があるとされています。安眠インストラクター資格を持つスタッフは、体内時計や睡眠パターンの知識をもとに、お客様一人ひとりに合った寝具を提案しやすくなるといわれています。マットレスや枕は単価が高く比較検討にも時間がかかる商材のため、科学的根拠をもとに説明できるスタッフはお客様からの信頼を得やすく、販売実績にもつながりやすいといわれています。
企業の健康経営・セミナー講師
近年は企業が従業員の健康維持を経営課題として捉える「健康経営」への関心が高まっており、睡眠をテーマにした社内セミナーの需要も出てきているとされています。安眠インストラクター資格は、こうした場での講師活動を目指す際の知識の裏付けとして活用できるといわれています。人事・総務部門が主催する福利厚生セミナーの講師として外部から呼ばれるケースもあり、本業を持ちながら副業的に講師活動を行う人もいるとされています。
介護・福祉施設でのケアスタッフ
高齢者は加齢に伴い睡眠が浅くなったり昼夜逆転しやすくなったりする傾向があるとされ、介護・福祉施設では利用者の睡眠リズムを整えるケアが重要視されているといわれています。安眠インストラクターの知識は、こうした施設で利用者の生活リズムを整えるアドバイスをする際に役立てられているとされ、夜勤スタッフ自身の睡眠管理の知識としても活かせるといわれています。
誕生の背景・歴史
「睡眠不足大国」ニッポンという社会背景
安眠インストラクター資格(JIA)は、日本人の睡眠時間の短さが社会問題として注目されるようになった流れの中で生まれた資格とされています。OECD(経済協力開発機構)の調査によると、日本の平均睡眠時間は加盟国の中で最も短いグループに位置するとされ、6時間未満の睡眠が常態化している人が約4割にのぼるという指摘もあるとされています。こうした「睡眠負債」への関心の高まりが、睡眠の専門知識を持つ人材へのニーズにつながったといわれています。
知識の民間資格化という流れ
睡眠は医療分野の専門知識であると同時に、日常生活の質に直結するテーマでもあります。安眠インストラクター資格は、医師や専門家でなくても、正しい睡眠知識を学び生活改善のアドバイスができる人材を育てることを目的に、在宅受験形式の民間資格として整備されてきたとされています。
どんな人が、どんな目的で取得しているのか
自身の不眠・睡眠の質に悩んでいた人
寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚めるなど、自分自身の睡眠の悩みをきっかけに、正しい知識を学びたいと考えて取得するケースが多いとされています。
接客・整体業界でのスキルアップを目指す人
寝具店や整体院で働く人が、接客時のアドバイスに説得力を持たせるために取得するケースもあるとされています。
家族の睡眠環境を整えたい人
子どもや高齢の家族の睡眠リズムが気になる、パートナーのいびきや不眠が心配など、身近な人のために知識を身につけたいという理由で取得する人もいるとされています。
豆知識:眠りにまつわる意外な数字
日本人の睡眠時間は先進国で最短クラス
OECDの調査では、加盟国の平均睡眠時間が8時間25分程度とされる中、日本の平均睡眠時間は7時間22分程度にとどまるとされ、加盟国の中で最も短いグループに位置するといわれています。1時間の差はわずかに思えるかもしれませんが、これが積み重なることで「睡眠負債」と呼ばれる状態を引き起こすとされ、脳のパフォーマンス低下につながる可能性が指摘されています。
認定証・認定カードは別途発行制
JIA認定資格に共通する仕組みとして、合格後の認定カードと認定証は、それぞれ5,500円の別料金での発行となっているとされています。両方合わせると11,000円、受験料10,000円と合わせて2万円程度が資格取得の総費用の目安になるといわれています。
まとめ ― 眠りの知識で心と体をサポートする資格
こんな方にとくにおすすめ
- 自身の睡眠の質に悩みがあり知識を学びたい方
- 整体・寝具販売業界でスキルアップを目指す方
- 家族の睡眠環境を整えるアドバイスをしたい方
取得に向けた第一歩
安眠インストラクター資格(JIA)は、受験資格に制限がなく在宅で挑戦できる資格です。まずは公式サイトで最新の試験範囲を確認し、睡眠のメカニズムや体内時計といった基礎知識から学び始めるのがおすすめです。
公式サイト:安眠インストラクター資格 公式サイト(JIA)
