梅花心易占術士(JFTA)とは?
概要・難易度・卦の立て方を解説
梅花心易占術士(JFTA)の概要
梅花心易占術士は、一般社団法人日本占い師協会(JFTA)が認定する民間資格です。中国・宋の時代に生まれた易占の一流派「梅花心易」について、基本原理から卦の立て方、解釈の方法までを体系的に理解していることを証明します。数字や身近な出来事から即座に占う「即物占断」が特徴で、易占の中でも自由度の高い占術として知られています。
※ JFTAとは、Japan Fortune-telling Association(一般社団法人日本占い師協会)の略称です。占い師の育成・資格認定を目的とした団体で、梅花心易のほか、四柱推命や算命学、タロットなど多彩な占術ジャンルの資格試験を運営しています。
「梅花心易」という名前の由来
梅花心易は、易の八卦をもとにした占術の一派で、伏羲が作ったとされる先天八卦の数理(乾一・兌二・離三・震四・巽五・坎六・艮七・坤八)を使って占断します。名前の由来には、考案者とされる北宋の易学者・邵雍(しょうよう、邵康節)が梅の花を眺めていたときに、2羽の雀が枝先で争って落ちる様子を見て占いを立てたという逸話が伝わっています。この時々の出来事や数字をそのまま占いの材料にする発想が、梅花心易ならではの特徴です。
受験資格・試験形式
受験資格は特になく、誰でも申し込みできます。試験は在宅受験方式で、申し込み後1週間以内に問題が郵送され、解答を返送してから約10日で合否が確認できる仕組みです。受験料は10,000円(税込)で、合格基準は70%以上の評価とされています。試験期間・受験申込み期間の制限は撤廃されており、現在は通年でいつでも受験可能です。
※ 先天八卦とは、伏羲が考案したとされる八卦の並び順で、乾・兌・離・震・巽・坎・艮・坤の8つに1から8までの数字が割り当てられています。梅花心易では、この数字を使って本卦・互卦・変卦という3種類の卦を立て、そこから象(イメージ)・理(意味)・数(数理)を読み解いていきます。
難易度・学習時間の目安
試験範囲は梅花心易の歴史から、先天八卦の数理、本卦・互卦・変卦の立て方、六十四卦の意味、体用論(占う対象と周囲の状況の関係を見る考え方)まで幅広く出題されます。数字や日時、目にした出来事をそのまま占断に使う独特の発想を理解する必要がありますが、実技試験はなく知識問題が中心です。当協会が指定する認定講座(SARAスクールジャパン、諒設計アーキテクトラーニング)を利用すれば、卦の立て方を順序立てて学べます。学習時間の目安は2〜3ヶ月(80〜120時間程度)です。
取得後に活かせる仕事・関連する職種
易占鑑定師・個別鑑定の提供
資格取得後は、自宅サロンやカルチャースクールで梅花心易による個別鑑定を提供できます。数字や日時、身の回りの出来事からその場で占える即物占断の性質上、対面鑑定はもちろん、電話・オンライン鑑定にも応用しやすいのが強みです。
日常の意思決定をサポートする相談役
梅花心易は「今この瞬間に何を占うか」を決めやすい占術のため、恋愛・仕事・健康など日常的な相談に即応しやすい特徴があります。年運や生年月日を使う占術と組み合わせ、長期的な運勢と短期的な判断材料の両方を提供できる占い師として活動する道もあります。
セミナー・ワークショップ講師
八卦の数理や卦の立て方を教えるセミナー・ワークショップの講師として活動する道もあります。易占は東洋思想への関心が高い層から根強い人気があり、他の占術資格と組み合わせて講座を展開する占い師も少なくありません。
誕生の背景・歴史
北宋の時代:邵雍による体系化
梅花心易の土台となる易の考え方自体は、伏羲が八卦を作ったとされる古代にまでさかのぼるといわれていますが、現在の梅花心易として体系化されたのは北宋の易学者・邵雍(邵康節)によるものとされています。邵雍は、日時や目にした出来事といった身近な材料を数に置き換えて占う方法を確立し、これが後世に「梅花心易」と呼ばれるようになりました。占う対象を選ばない自由度の高さから、易占の中でも実践的な流派として広まっていきました。
現代:JFTAによる資格化と体系的な学び直し
易占は独学の場合、六十四卦の意味や体用論の考え方をどこから学べばよいか分かりにくい占術でもあります。JFTAはこの伝統的な占術を、通信講座と組み合わせて誰でも体系的に学べる資格として整備し、先天八卦の数理から実践的な卦の読み方までを段階的に学べる形にしています。
どんな人が、どんな目的で取得しているのか
易占・東洋思想に関心のある人
タロットや水晶占いなど西洋発祥の占術とは異なる、易経を土台にした東洋的な占術を学びたいという理由から挑戦する人が多く見られます。陰陽思想や八卦の考え方そのものに興味がある人にも人気です。
その場ですぐに占える占術を身につけたい人
生年月日から命式を作る占術と異なり、梅花心易は目の前の数字や出来事を使ってその場で占断できます。友人や家族から急に相談を受けたときにもすぐ対応できる占術を身につけたいという理由で学ぶ人もいます。
複数の占術資格をまとめて取得したい人
JFTAには梅花心易以外にも四柱推命・算命学・タロットなど多彩な資格が用意されているため、まず梅花心易占術士を取得してから他の占術資格にも挑戦し、鑑定の幅を広げていく人も少なくありません。
※ 体用論とは、占う対象を表す「体」と、それを取り巻く状況を表す「用」の関係を見て吉凶を判断する、梅花心易独自の解釈方法です。体と用がどう作用し合うかによって、同じ卦でも結果の意味合いが変わってきます。
豆知識:梅花心易にまつわる意外な話
※ 本卦・互卦・変卦とは、梅花心易で1回の占いに使う3種類の卦のことです。本卦は現状、互卦は経過、変卦は結果を表すとされ、この3つを組み合わせて総合的に吉凶を判断します。
雀が落ちた場面から占いが生まれた逸話
梅花心易の名の由来として伝わるのが、邵雍が梅の木を眺めていたとき、枝先で2羽の雀が争い、そのまま地面に落ちるのを目にしたという逸話です。邵雍はこの出来事が起きた時刻や状況を数に置き換えて占いを立てたと伝えられています。「何か気になる出来事に遭遇したら、それ自体を占いの材料にする」という発想は、生年月日をあらかじめ用意しておく占術とは対照的で、梅花心易ならではのユニークな成り立ちといえます。
占う道具を選ばない「即物占断」
梅花心易は、サイコロやコインはもちろん、時刻や漢字の画数、目に入った物の数など、身の回りにあるほぼすべてのものを卦に変換できるとされています。これは特別な道具や生年月日のデータがなくても占断できることを意味し、易占の中でも特に自由度が高い流派とされる理由のひとつです。
まとめ ― 日常の一場面から未来を読み解く占術士へ
こんな方にとくにおすすめ
- 易経・東洋思想に根ざした占術をじっくり学びたい方
- その場ですぐに占える即物占断のスキルを身につけたい方
- 在宅受験で完結する占い資格から占い師デビューしたい方
- 複数の占術資格を組み合わせて活動の幅を広げたい方
取得に向けた第一歩
まずはJFTAの公式サイトで試験概要を確認し、独学で挑むか指定の通信講座(SARAスクールジャパン・諒設計アーキテクトラーニング)を利用するかを検討しましょう。先天八卦の数理や六十四卦の基礎は書籍でも学べますが、体用論を使った実践的な解釈の仕方は講座のカリキュラムで学ぶ方が身につきやすい傾向があります。取得後は四柱推命や算命学など、他のJFTA認定資格と組み合わせて鑑定の幅を広げるのもおすすめです。
