ファッションデザイナー資格(JDP)とは?
概要・難易度・服飾知識を仕事につなげる学び方を解説
ファッションデザイナー資格(JDP)の概要
ファッションデザイナー資格は、一般社団法人日本デザインプランナー協会(JDP)が実施する認定試験です。ネックラインやカラー、スリーブ、パンツ、スカート、帽子、靴、ポケットといった衣服パーツの名称・形・機能・デザインに関する知識を、体系的に理解していることを証明する民間資格です。
※ JDPとは、日本デザインプランナー協会の略称です。デザイン分野のスキルを一定水準以上と認定する目的で、ファッションやインテリア、手芸などジャンルの異なる資格を幅広く展開している認定団体です。
試験の出題範囲と形式
試験は在宅受験の郵送方式です。インターネットで申し込むと1週間以内に試験問題が届き、解答を返送してから10日前後で合否が確認できます。出題範囲は、ファッション用語(衣服各部の名称・形・機能面)に関する知識が中心で、デザインを言葉で正確に説明できる力が問われます。
合格基準は70%以上の評価とされ、受験料は10,000円(税込)です。試験期間・申込期間の制限はなく、随時受験できます。合格後は認定カード・認定証が各5,500円で発行されます。
受験資格・対象者
年齢・学歴・実務経験に関する制限はなく、ファッション初心者から服飾を学んだ経験がある方まで誰でも受験できます。協会からの独自テキスト販売はなく、SARAスクールジャパンなどの通信講座で服飾知識全般を学びながら資格取得を目指すルートが一般的です。
デザインの「作る力」より「伝える・見極める力」を測る資格
ファッションデザイナー資格は、パターン製図や縫製など製造工程そのものの実技を問う試験ではなく、衣服の名称・形・機能・デザインを正しく理解し言葉で説明できるかを重視する試験です。デザイン画やコンセプトを人に伝える場面、既存の服を分析する場面で役立つ、いわば「デザインの共通言語」を身につける資格といえます。
※ ネックラインとは、衣服の首まわりの形状のことです。ラウンドネック・Vネック・ボートネックなど呼び方が細かく分かれており、デザインの印象を大きく左右する要素として出題対象になります。
難易度・学習時間の目安
衣服パーツの名称や機能はイラスト付きの教材で視覚的に覚えやすく、専門学校レベルの実技力までは求められません。ファッション誌や衣服そのものを観察しながら、1〜2ヶ月ほど用語と照らし合わせて学習すれば十分対応できるレベルです。
※ オートクチュールとは、顧客一人ひとりの体型や要望に合わせて仕立てるオーダーメイドの高級服のことです。既製服(プレタポルテ)と対になる概念として、デザイン用語の学習でよく登場します。
取得後に活かせる仕事・関連する職種
アパレルメーカーの企画・デザイン職
性別・年代・シーズンテーマに合わせてコンセプトを決め、トレンドの色や素材を取り入れたデザインを企画会議で提案する場面で、衣服パーツの正しい呼称を使いこなせることは基礎的な武器になります。
ハンドメイド作家・自社ブランド運営者
ネットショップやハンドメイドイベントでオリジナル服を販売する際、商品説明やデザインコンセプトを的確な用語で伝えられることは、購入者からの信頼につながる判断材料になります。
スタイリスト・ファッション系ライター
芸能人やモデルのコーディネート提案、ファッション記事の執筆など、服の特徴を言葉で正確に説明する必要がある仕事でも、体系的な用語知識は説得力のある発信につながります。
誕生の背景・歴史
在宅受験の普及とともに生まれた実務直結型資格
JDPは、通学せずインターネットと郵送だけで受験が完結する在宅資格を複数運営している団体です。ファッションデザイナー資格も、専門学校に通う時間がなくても服飾の基礎知識を体系的に学べるよう設計された資格のひとつとして誕生しました。
SARAスクールジャパンとの二人三脚で普及
JDPは独自の教材販売を行わない代わりに、SARAスクールジャパンなどの通信講座が試験対策カリキュラムを提供する仕組みを取っています。講座のプラチナコースを修了すると試験免除で資格認定される仕組みもあり、通信講座と認定試験が役割分担する形で普及してきました。
どんな人が、どんな目的で取得しているのか
ハンドメイド販売を始めたい主婦・副業志望者
自宅で洋服や小物を作って販売する際、デザインの説明力を高める目的で、独学の知識を資格という形で裏付けたいという方が多く見られます。
アパレル業界への就職・転職を目指す方
専門学校を出ていなくても、服飾知識を持っていることを客観的に示したいという未経験からの転職希望者が、履歴書に書ける資格として取得するケースがあります。
ファッションを教える立場を目指す方
カルチャースクールや自宅教室でファッションの基礎知識を教える講師活動をしたい方が、教える内容の裏付けとして資格を取得しています。
豆知識:ファッション用語のうんちく
「デザインの言葉」は国や時代によって変わってきた
ネックラインやスリーブの名称の多くはフランス語や英語をルーツに持ち、時代や流行によって新しい呼び名が生まれ続けています。プロのデザイナーほど、こうした名称を正確に使い分けることで、限られた打ち合わせ時間の中でも認識のズレなくデザインイメージを共有できるといわれています。
同じ「デザイナー」でも呼び方は業界でバラバラ
ファッションデザイナーと似た名前の資格・肩書きは業界内に数多く存在し、パタンナー、スタイリスト、コーディネーターなど役割ごとに専門が細分化されています。JDPのファッションデザイナー資格は、その中でも「デザインを企画・提案する側」の基礎知識に的を絞っている点が特徴です。
まとめ ― 服を「言葉で語る力」を仕事につなげる資格
こんな方にとくにおすすめ
- 服飾用語を体系的に学び直したい方
- ハンドメイド作品の説明力を高めたい方
- アパレル業界への就職・転職を目指す未経験者
- ファッションを教える講師活動をしたい方
取得に向けた第一歩
まずはファッション誌や店頭の衣服を見ながら、ネックラインやスリーブなどのパーツ名称を意識して観察することから始めるのがおすすめです。並行してSARAスクールジャパンなどの通信講座で、デザイン画の見方や色・素材の知識を体系的に学ぶと、効率よく試験対策が進みます。
公式サイト:ファッションデザイナー資格(JDP) 公式サイト
