メンタルメイクセラピスト検定とは?
概要・難易度・外観の悩みを支えるメイク資格を解説
メンタルメイクセラピスト検定の概要
メンタルメイクセラピスト検定は、公益社団法人顔と心と体研究会が主催する検定です。高齢者や病気・事故などで外観に悩みを抱える方の社会復帰を後押しするためのメイク技術を証明する検定で、一般的なメイク資格とは異なり、医療・福祉の視点を色濃く持つ点が特徴です。
※ 外観の悩みとは、あざ・傷跡・脱毛症・加齢による変化など、見た目に関する悩み全般を指す言葉で、医療分野では「外観支援」というケアの一分野として近年注目されています。
試験の出題範囲と形式
試験は級によって形式が異なります。4級は35問の筆記(会場またはWEB試験)、3級は筆記50問と実技、2級は筆記50問・実技・小論文、准1級は筆記100問・実技・小論文という構成です。学習範囲はセルフメイクを含む基本のメイク技術から、衛生学・皮膚科学、そしてメンタルケアまで、美容分野と医療分野を横断する内容になっています。
※ 皮膚科学とは、皮膚の構造や働き、疾患について学ぶ学問のことで、傷跡やあざのある肌に安全にメイクを施すための基礎知識として重視されます。
受験資格・級構成
検定は4級・3級・2級・准1級・1級の5等級で構成されています。4級はWEB受験にも対応しており、美容の知識がまったくない人でも挑戦しやすい入り口です。上位級に進むにつれて実技や小論文が課され、外観に悩みを持つ方への向き合い方まで問われる内容へと発展していきます。
難易度・学習時間の目安
4級はメイクの基礎知識を問う筆記中心のため、美容の勉強を始めたばかりの人でも取り組みやすい難易度です。一方、准1級になると筆記100問に加えて実技・小論文まで課されるため、外観に悩みを持つ方への理解や実践経験の積み重ねが必要になります。単なる暗記では突破しづらい、実務に近い試験構成です。
取得後に活かせる仕事・関連する職種
医療・福祉施設でのメイクボランティア・支援スタッフ
主催団体は医療とメイクの垣根を越えた活動を掲げており、実際に病院や福祉施設でのメイクボランティア活動も展開しています。検定取得者はこうした現場で、外観に悩む方に寄り添う支援スタッフとして活躍できます。
高齢者施設でのメイクケア担当
加齢によって外見の変化に悩む高齢者に対し、メイクを通じて自信や気持ちの張りを取り戻してもらう活動も、この検定が想定する活躍の場のひとつです。介護施設でのレクリエーションやケアの一環として導入されるケースもあります。
美容業界での専門性を高めたい人
一般的なメイク技術に加えて、あざ・傷跡・脱毛症など特別な配慮が必要な肌への対応力を身につけたい美容師・メイクアップアーティストにとっても、専門性を差別化できる資格です。
誕生の背景・歴史
2000年:「顔と心と体研究会」の発足
主催団体である顔と心と体研究会は2000年に発足しました。「顔」「心」「体」それぞれの専門家が連携し、外見の悩みを抱える人をどう支援するかを実践的に考える場として立ち上げられ、医療関係者と美容関係者が垣根を越えて協力する珍しい組織構成が特徴です。
2014年:公益社団法人化とその後
2014年には公益社団法人として認定され、化粧が人の心と体に与える効果を科学的に実証する活動や、外観の悩みに関する社会的な認知向上に取り組む組織として活動範囲を広げてきました。メンタルメイクセラピスト検定も、こうした活動の中で生まれた資格制度のひとつです。
どんな人が、どんな目的で取得しているのか
医療・介護分野で働きながらメイクの知識を深めたい人
看護師や介護福祉士など、すでに医療・介護の現場で働いている人が、患者や利用者への新しい支援方法としてメイクの知識を取り入れるために受験するケースがあります。4級であればWEB受験もできるため、仕事の合間に学びやすい点も選ばれる理由です。
ボランティア活動に興味がある人
主催団体はメイクボランティア活動を各地で展開しており、社会貢献の一環としてメイクの力を活かしたいという人にとって、活動の入り口になる検定です。
美容専門職として新しい強みを持ちたい人
一般的なメイク技術だけでは差別化しづらいと感じる美容従事者が、外観の悩みに寄り添う専門性を武器にキャリアの幅を広げるために取得する例も見られます。
豆知識:「メイク×医療」という珍しい組み合わせ
主催者はメイクアップアーティスト出身の理事長
顔と心と体研究会は、メイクアップアーティストとして活動してきた人物が理事長を務め、外観に悩む人々への支援活動を長年続けてきた経緯があります。美容の技術者自身が医療・福祉の課題に向き合う中で生まれた検定という成り立ちが、他の美容系検定にはないユニークな点です。
セミナーを通じた社会発信も継続
主催団体は「顔と心と体セミナー」を定期的に開催し、婦人科がんの治療と美容医療、栄養と美容など幅広いテーマで一般聴講も募集しています。検定取得だけでなく、こうしたセミナーを通じて最新の知見を学び続けられる環境が整っている点も特徴です。
まとめ ― メイクの力で外観の悩みに寄り添う資格
こんな方にとくにおすすめ
- 医療・介護の現場でメイクによる支援を取り入れたい方
- 外観に悩みを持つ方へのメイクボランティアに関心がある方
- 美容専門職として新しい専門性を身につけたい方
- まずはWEB受験できる4級から気軽に挑戦したい方
取得に向けた第一歩
まずはWEB受験にも対応した4級から挑戦し、基礎知識を身につけるとよいでしょう。手応えを感じたら3級・2級と段階を踏んで実技・小論文にも取り組み、最終的には准1級・1級を目指すことで、外観の悩みに本格的に寄り添えるメンタルメイクセラピストとしての専門性を築けます。
公式サイト:公益社団法人顔と心と体研究会
