AJESTHE認定上級エステティシャンとは?
概要・難易度・国内最大級の業界団体資格を解説
AJESTHE認定上級エステティシャンの概要
AJESTHE認定上級エステティシャンは、一般社団法人日本エステティック協会(AJESTHE)が認定する資格です。専門的な知識・技術を持ち、お客様のニーズに応えるエステティックサービスを提供することで、店舗やサロンの利益と顧客満足の両方を実現できる能力を認定する、基礎資格の上位に位置づけられる資格です。
※ AJESTHEとは「一般社団法人日本エステティック協会」の略称で、国内のエステティック業界における主要団体のひとつです。
試験の出題範囲と形式
試験は筆記試験と実技試験の2部構成です。筆記試験は四肢択一のマークシート方式、実技試験はフェイシャルの手技・機器、ボディの手技・機器、メイク・ネイルケア、ワックス脱毛など幅広い分野の技術が審査対象になります。単一の技術だけでなく、トータルなエステティックサービスを提供できるかどうかが問われる試験構成です。
※ ワックス脱毛とは、温めたワックスを肌に塗布し、それを剥がすことでムダ毛を根元から除去する脱毛方法のことです。
受験資格・対象者
受験にはAJESTHEの会員(正会員または普通会員)であることが前提です。そのうえで、認定校で1000時間以上のコースを修了しているか、CIDESCO国際認定コースを修了していること、あるいはAJESTHE認定エステティシャン取得後2年以上、または通算5年以上の実務経験を有していることのいずれかを満たす必要があります。
基礎資格との関係
AJESTHEには基礎資格の「AJESTHE認定エステティシャン」があり、上級エステティシャンはその上位資格にあたります。基礎資格取得後に実務経験を積んでステップアップするルートと、認定校での長期コース修了によって直接目指すルートの2通りが用意されている点が特徴です。
AJESTHEは国内のエステティック業界において会員数の多い団体のひとつとされ、認定校ネットワークも全国に広がっています。都市部だけでなく地方でも認定校を見つけやすく、実務経験を積みながら段階的に資格取得を目指せる環境が整っている点が、この資格の間口の広さにつながっています。
難易度・学習時間の目安
認定校ルートでは1000時間以上という長期のカリキュラム修了が必要で、実務経験ルートでも基礎資格取得後2年以上、通算では5年以上の実務が前提となります。どちらのルートを選んでも短期間での取得は難しく、フェイシャル・ボディ・メイク・脱毛と幅広い分野の実技試験に対応できる総合力が求められます。
※ フェイシャルとは、顔の肌に対する手技や機器を使った施術のことで、エステティックの基本メニューのひとつです。
取得後に活かせる仕事・関連する職種
エステティックサロンの店長・マネージャー
フェイシャルからボディ、メイクまで幅広く対応できる技術力は、スタッフの技術指導やサロン全体のサービス品質管理を担う立場で強みになります。
独立開業を目指すエステティシャン
幅広い技術を証明する資格を持っていることは、自身のサロンを開業する際、顧客への信頼材料になります。トータルなサービスを提供できる強みをアピールしやすくなります。
エステティックスクールの講師
幅広い分野を高いレベルで習得していることの証明として、スクールで後進を指導する立場に進む際の評価材料にもなります。
誕生の背景・歴史
業界団体として技術水準の底上げを目指して
日本にエステティシャンの国家資格が存在しないなかで、AJESTHEは業界団体として独自の認定資格制度を整備し、技術水準の底上げと業界の社会的信用の向上を目指してきたとされています。基礎資格から上級資格へと段階を踏む制度設計は、業界全体のキャリアパスを可視化する役割も果たしています。
会員制度と資格更新の仕組み
AJESTHE認定上級エステティシャンの資格は、毎年4月に発行される会員証に資格名が記載され、会員継続によって自動的に更新される仕組みになっています。取得して終わりではなく、協会活動への継続的な関与が前提になっている点は、業界団体ならではの資格運用といえます。
どんな人が、どんな目的で取得しているのか
基礎資格からのステップアップを目指す人
AJESTHE認定エステティシャンを取得後、実務経験を積みながら次のキャリア目標として上級資格を目指すエステティシャンが多く見られます。
マネジメント職への昇進を視野に入れる人
店長やマネージャーとしてスタッフを指導する立場を目指す人にとって、幅広い分野の技術を証明する上級資格は、昇進の際の後押しになることがあります。
認定校で本格的に技術を学びたい人
1000時間以上のカリキュラムを通じて基礎からしっかり技術を身につけたいと考える人が、認定校ルートで直接上級資格を目指すケースもあります。
豆知識:トータルなエステティックサービスへのこだわり
単一技術ではなく「トータル力」を評価する試験設計
フェイシャル・ボディ・メイク・脱毛と、実技試験の範囲が幅広く設定されている背景には、実際のサロンワークでは複数の施術を組み合わせて顧客に提供する場面が多いという実情があるとされています。ひとつの技術を極めるだけでなく、店舗全体のサービス品質を支えられる総合力を評価する試験設計は、AJESTHEの資格制度の特徴のひとつです。
上位資格「トータルエステティックアドバイザー」への道
AJESTHEにはさらに上位の資格として「AJESTHE認定トータルエステティックアドバイザー」も用意されています。基礎資格から上級資格、そしてさらに専門的な資格へとキャリアを段階的に積み上げていける構造になっている点は、長期的にこの業界でキャリアを築きたい人にとって心強い仕組みです。
業界団体主催のセミナー・研修が充実している
AJESTHEは資格認定だけでなく、会員向けに最新の技術動向や経営ノウハウを学べるセミナー・研修も多数開催しているとされています。資格取得後も学び続けられる環境が用意されている点は、業界団体ならではの強みであり、資格を取って終わりにしない継続的な自己研鑽につながっています。
まとめ ― 幅広い技術力を証明する国内屈指の資格
こんな方にとくにおすすめ
- AJESTHE認定エステティシャンからのステップアップを目指す方
- 店長・マネージャーなどマネジメント職を視野に入れる方
- フェイシャル・ボディ・メイクなど幅広い技術を証明したい方
取得に向けた第一歩
まずはAJESTHEへの入会状況と、自身が認定校ルート・実務経験ルートのどちらに該当するかを確認することから始まります。基礎資格をまだ取得していない場合は、先にAJESTHE認定エステティシャンの取得を目指すのが現実的な第一歩です。実務経験を積みながら段階的にステップアップしていく道筋がはっきりしているため、今の職場で経験を重ねながら準備を進めやすい資格ともいえます。
