Azure AI Fundamentals(AI-901)とは?
概要・難易度・取得後の活かし方を解説
Azure AI Fundamentalsの概要
「Microsoft認定: Azure AI の基礎」は、Microsoftが認定するAzure上でのAI活用の基礎知識を測る入門資格です。認定名は変わっていませんが、2026年4月15日に試験内容が全面刷新され、試験コードが「AI-900」から「AI-901」に変更されました。前提資格は不要で、AIソリューション開発のキャリアを始める人を主な対象としています。
※ 旧AI-900からの大幅刷新:旧AI-900は主にAzure Cognitive Services(個別のAIサービス)中心の内容でしたが、AI-901は「Microsoft Foundry」(旧Azure AI Foundry)を軸にした構成に全面刷新され、生成AI・エージェントの比重が非常に大きくなっています。単なるコード変更ではなく、試験の性格自体が大きく変わっている点に注意してください。
試験形式・出題範囲
試験は監督付きCBT形式。合格基準スコアは1,000点満点中700点以上。出題範囲は「AIの概念と機能を特定する」(40〜45%)「Microsoft Foundryを使用してAIソリューションを実装する」(55〜60%)の2領域。後者は生成AIアプリ/エージェント実装・テキスト/音声AIソリューション実装・コンピュータービジョン・画像生成・情報抽出(Content Understanding)など、幅広い実装関連トピックを含みます。
※ Fundamentalsレベルとしては異例に、「Microsoft Foundryの実装スキル」が55〜60%という高い比率を占めており、単なる暗記型の基礎試験からやや実践寄りの内容にシフトしています。「AIの概念と機能を特定する」領域には、責任あるAIの原則・AIモデルのコンポーネント・生成AI/エージェント型AI/テキスト分析/音声/コンピュータービジョン等のAIワークロードの特定が含まれます。
難易度
入門レベルの資格ですが、旧AI-900と比べてMicrosoft Foundryを使った実装関連の出題比率が大幅に高まっているため、単なる概念理解だけでなく、実際にAIソリューションを触った経験があるとより取り組みやすくなっています。Pythonのコーディング構文の知識、Azureリソースへの精通が推奨されています(必須ではありません)。
有効期限・更新制度
Fundamentalsレベルの認定資格につき、更新不要・無期限で有効です。Associate以上のレベルのような12か月ごとの更新義務はありません。
取得後に活かせる仕事・関連する職種
AIソリューション開発に携わるすべての職種の入門知識証明
AIエンジニア・開発者だけでなく、AI企画・営業・プロダクトマネージャーなど、AIソリューション開発に何らかの形で関わるすべての職種にとって有用な入門知識の証明になります。
より専門的な資格への足がかり
従来は「AI-900(基礎)→AI-102(応用)」という組み合わせで語られてきましたが、AI-102は2026年6月に廃止されているため、現時点でAI-901の先にある明確な上位Associate資格の対応関係は公式に整理し直されている最中です。今後の公式発表を注視する必要があります。
誕生の背景・歴史
Microsoft Foundryへの全面刷新
2026年4月15日、英語版試験がAI-900からAI-901へと刷新されました(ローカライズ版はその約8週間後に追随)。背景には、Azure AI Foundry(現Microsoft Foundry)を軸としたAI開発プラットフォームへの統合が進み、個別のCognitive Servicesを学ぶだけでは実務に対応しきれなくなったという技術トレンドの変化があります。
生成AI・エージェントAI時代への対応
旧AI-900は個別のAIサービス(画像認識・音声認識等)を紹介する色合いが強い内容でしたが、AI-901では生成AI・エージェント型AIを軸とした構成に生まれ変わっており、Microsoftの認定資格戦略が生成AI時代へ大きく舵を切ったことを象徴しています。
どんな人が、どんな目的で取得しているのか
AI開発のキャリアを始めたいエンジニア
これからAzure上でAIソリューション開発のキャリアを始めたいエンジニアが、最初のステップとして基礎知識を体系的に確認する目的で受験します。
Microsoft Foundryへのキャッチアップを図る既存エンジニア
旧Azure AI Foundry・Cognitive Services時代の知識を持つエンジニアが、Microsoft Foundryへの刷新に対応するため、最新の基礎知識を確認する目的で受験するケースもあります。
出題範囲の詳細
| 出題範囲 | 比率 | 主な内容 |
| AIの概念と機能を特定する | 40〜45% | 責任あるAIの原則、AIモデルのコンポーネント、AIワークロードの特定 |
| Microsoft Foundryを使用してAIソリューションを実装する | 55〜60% | 生成AIアプリ/エージェント実装、テキスト・音声AI、コンピュータービジョン、情報抽出 |
豆知識:Azure AI Fundamentalsで知っておきたい事実
認定名は同じでも試験の中身は別物
「Azure AI Fundamentals」という認定名自体は変わっていませんが、試験コードがAI-900からAI-901に変わり、出題内容も個別AIサービス中心からMicrosoft Foundry中心へと大きく様変わりしています。同じ名前の資格でも取得時期によって学ぶ内容が全く異なる点は要注意です。
Fundamentalsなのに実装比率が過半数を占める異例の構成
一般的にFundamentalsレベルは「概念理解」が中心ですが、AI-901は「Microsoft Foundryを使用したAIソリューションの実装」が55〜60%を占めており、入門資格としては珍しく実装寄りの内容になっています。
上位資格の対応関係が過渡期にある
従来のAI-900→AI-102という明確なステップアップの流れが、AI-102の廃止によって一時的に不明瞭になっています。AI-901取得後にどの資格を目指すべきか、今後のMicrosoft公式発表を待つ必要がある過渡期の状態です。
まとめ ― Azure AI活用の基礎を最新の形で学ぶ
こんな方にとくにおすすめ
- Azure上でのAIソリューション開発のキャリアをこれから始めたい方
- Microsoft Foundryへの刷新に対応した最新知識を身につけたい方
- 生成AI・エージェントAIの基礎を体系的に学びたい方
- 非エンジニア職でもAzure AIの基礎を証明したい方
取得に向けた第一歩
公式サイトの学習ガイドで2つの出題範囲の比率を確認し、特に比重の高い「Microsoft Foundryを使用したAIソリューションの実装」(55〜60%)を重点的に学びましょう。Microsoft Learnの無料学習コンテンツを活用すれば、Foundry上での生成AI・エージェント実装の基礎を効率よく身につけられます。
