JAF公認国内Bライセンスについて

実技試験あり筆記試験実務経験・学歴が必要
民間資格

JAF公認国内Bライセンスとは?

概要・取得ルート・上位ライセンスへの道のりを解説

スポンサーリンク

JAF公認国内Bライセンスの概要

JAF公認国内Bライセンスは、一般社団法人日本自動車連盟(JAF)が発行する、モータースポーツ(自動車競技)に参加するための入門的な公認ライセンスです。ラリーやジムカーナ、ダートトライアルといった、クローズドな環境で行われる競技への出場資格として位置づけられています。

クローズド競技とは、一般の公道を使わず、許可を得たコースや専用施設内だけで行われる競技のこと。安全が確保された環境で運転技術を競います。

試験ではなく「講習」または「出場実績」で取得する資格

一般的な資格試験とは異なり、JAF公認国内Bライセンスには筆記試験や実技試験による「合否判定」がありません。取得方法は大きく分けて2つあり、(1)JAFが実施するBライセンス講習会を受講する方法と、(2)オートテストなどのJAF公認クローズド競技に実際に出場し、指定されたヒートを完走してオーガナイザーから出場証明の捺印をもらう方法です。どちらか一方を満たせば取得できます。

ヒートとは、競技を区切って行う1回分の走行のこと。オートテストなどでは複数のヒートが設定され、そのうち指定された回数を完走することが条件になります。

受験資格・対象者

取得の条件は、普通自動車運転免許を保有していること、18歳以上であること、そしてJAFの個人会員であることの3点です。JAFの個人会員になるには入会金2,000円・年会費4,000円が必要で、モータースポーツに関心のある方はこの会員登録が最初のステップになります。

参加できる競技の種類

Bライセンスを取得すると、ラリー、ジムカーナ競技、ダートトライアル競技、サーキットトライアル競技など、JAFが公認するさまざまなクローズド競技に出場できるようになります。サーキットでのタイムアタック的な走行から、未舗装路でのテクニカルな走りを競う競技まで、モータースポーツの入り口として幅広い選択肢が用意されています。

難易度・取得の目安

★☆☆☆☆ 試験による選抜はなく、条件を満たせば誰でも取得できる入門ライセンス

JAF公認国内Bライセンスは、知識や技能を問う試験がないぶん、いわゆる「難易度」で語りにくい資格です。講習会を受講するルートを選べば、決められた内容を受講するだけで取得でき、特別な運転技術は前提とされません。一方、競技出場によって取得するルートを選ぶ場合は、実際にオートテストなどの競技に参加してヒートを完走する必要があるため、ある程度の運転経験や当日の車両整備・エントリー手続きへの理解が求められます。

学習時間という概念自体が当てはまらない資格ですが、初めてモータースポーツに触れる方であれば、講習会の内容を理解し、JAF会員登録や必要書類の準備を含めて数週間〜1ヶ月程度を見ておくと余裕を持って動けます。

オートテストとは、パイロン(コーン)で作られたコースを低速で走り、タイムや正確性を競う入門者向けのクローズド競技。車両の改造がほとんど不要で、モータースポーツ未経験者の登竜門とされています。

合格率の目安:講習受講または競技出場完走による取得のため、一般的な試験の合否とは性質が異なり、合格率という数値は公表されていません。

取得後に活かせる仕事・関連する職種

アマチュアドライバーとしての競技参加

もっとも直接的な活用法は、ジムカーナやダートトライアルなどのアマチュア競技への参加です。仕事というより趣味・ホビーの領域ですが、地域のモータースポーツクラブに所属し、休日を使って各地の大会にエントリーする愛好家は少なくありません。

自動車販売・整備業界でのアピールポイント

カーディーラーや自動車整備工場、チューニングショップなどで働く方が、顧客との会話や車両アピールの説得力を高めるために取得するケースもあります。実際に競技車両を扱った経験があることは、走行性能や整備に対する理解の深さを示す材料になります。

上位ライセンスへのステップアップ

Bライセンスは、サーキットレースなどへの出場に必要な「JAF公認国内Aライセンス」を目指す方にとっての前提資格でもあります。まずBライセンスでクローズド競技の雰囲気やルールに慣れ、そこからAライセンスへとステップアップしていくのが一般的な流れです。

誕生の背景・歴史

モータースポーツの裾野を広げるための仕組みづくり

JAFは国内におけるモータースポーツ統括団体として、競技の安全性と公正さを保つためにライセンス制度を整備してきました。Bライセンスは、いきなり本格的なレースに出場するのではなく、まずはクローズドな環境で運転を楽しむ入り口として設けられた区分と位置づけられています。誰でも一足飛びに競技に出られるわけではなく、段階を踏むことで事故のリスクを抑えつつ、モータースポーツ人口のすそ野を広げる狙いがあります。

現在の位置づけ:気軽に始められる公認ライセンス

現在では、講習会受講という比較的手軽なルートが用意されていることもあり、モータースポーツに興味を持った人が最初に取得する公認ライセンスとして定着しています。SNSやカーライフ系のメディアでジムカーナやオートテストの動画が広まったこともあり、「まずはBライセンスを取ってみる」という形で競技の世界に足を踏み入れる人も増えているといわれています。

ジムカーナとは、パイロンなどで設定されたコースを1台ずつ走行し、タイムを競う競技。狭いスペースでも開催できるため、全国各地のサーキットや駐車場を活用したイベントが行われています。

どんな人が、どんな目的で取得しているのか

車好きが高じてモータースポーツデビューしたい人

愛車での走行を「もっと本格的に楽しみたい」と考えるようになった方が、その第一歩としてBライセンスを取得するケースが多く見られます。サーキット走行会やオートテストに一度参加してみて、そのままライセンス取得に踏み切る人もいるようです。

将来的にレース参戦を目指す人

最終的にサーキットレースへの出場を見据え、その前提条件であるJAF公認国内Aライセンスを取得するための通過点としてBライセンスを取る人もいます。段階を踏んで実力とライセンスの両方を積み上げていくスタイルです。

家族や友人と一緒に楽しみたい人

ジムカーナやオートテストは競技用の特別な車両を用意しなくても参加しやすいイベントが多く、家族や友人と一緒に「一度体験してみよう」という軽い気持ちで取得する人も少なくありません。年齢層も幅広く、初心者に開かれた競技文化があることも特徴です。

豆知識:モータースポーツの入り口としてのBライセンス

実は「試験に落ちる」ということが起こりにくい資格

Bライセンスの面白いところは、そもそも不合格という概念がほとんど存在しない点です。講習会は受講することが目的であり、競技出場によるルートも「完走」という結果を積み上げていく仕組みのため、多くの国家資格や検定のような「落ちるかもしれない緊張感」とは無縁です。とはいえ競技出場で取得する場合は実際にヒートを完走する必要があるため、車両トラブルなどでリタイアすれば証明をもらえないこともあり、まったくのノーリスクというわけではありません。

プロレーサーも通った「登竜門」

国内の多くのプロレーシングドライバーは、キャリアの初期にジムカーナやラリーといったクローズド競技からモータースポーツの世界に足を踏み入れています。華やかなサーキットレースの舞台に立つ前に、まずはBライセンスの領域で車両の挙動やコース攻略の基礎を学ぶというプロセスは、今も昔も大きくは変わっていないといわれています。

JAF公認国内Aライセンスとの関係

Bライセンスと対になる存在が、サーキットでのレース出場などに必要な上位資格「JAF公認国内Aライセンス」です。Aライセンスの取得にはBライセンスでの活動実績や追加の講習・審査が関わってくるため、多くのドライバーにとってBライセンスは避けて通れない最初のステップになります。両方のライセンス制度を理解しておくと、モータースポーツのキャリアパス全体が見えやすくなります。

まとめ ― モータースポーツへの扉を開く最初のライセンス

こんな方にとくにおすすめ

  • 車の運転が好きで、競技という形で腕試しをしてみたい方
  • ジムカーナやオートテストなどのイベントに興味がある方
  • 将来的にサーキットレースやJAF公認国内Aライセンスの取得を視野に入れている方
  • 試験の合否にプレッシャーを感じず、まずは気軽にモータースポーツを体験したい方

取得に向けた第一歩

まずはJAFの個人会員に登録するところから始まります。そのうえで、手軽に取得したい場合はBライセンス講習会の開催情報を確認して申し込むのがおすすめです。実際に競技の空気を味わってから取得したい場合は、地域で開催されているオートテストなどのJAF公認クローズド競技への出場を検討してみましょう。なお、更新手続きの詳細(更新料の有無や年度更新の具体的な流れなど)については、本記事の時点では確認できていない部分もあるため、必ず公式サイトで最新情報を確認してください。取得後は、上位資格であるJAF公認国内Aライセンスの記事もあわせてチェックしてみることをおすすめします。

公式サイト:JAF公認国内Bライセンス案内(JAF Motor Sports)