ランニングアドバイザーについて

実技試験あり筆記試験誰でも受験可
民間資格

ランニングアドバイザーとは?

概要・難易度・活かし方を解説

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ランニングアドバイザーの概要

ランニングアドバイザーは、一般社団法人日本ランニング協会(JARUNA)が認定する民間資格です。ランニングの基礎知識やフォーム指導、市民ランナーへのアドバイスに必要な知識を体系的に学べる内容になっています。

「専門的なトレーナー資格」というより、ランニングを楽しむ仲間を増やし、身近な場面でアドバイスできる人を育てることを目的とした資格です。市民マラソン人気の広がりとともに注目されるようになりました。

JARUNA(ジャルナ)とは、一般社団法人日本ランニング協会の略称です。ランニング関連資格の認定や、ランニングイベントの企画・運営支援などを行っている団体です。

試験の出題範囲と形式

試験には「対面講座」と「通信講座」の2つのコースがあります。対面講座は2日間の日程で、筋肉・骨格の基礎知識やフォームづくり、トレーニング理論などを学んだうえで筆記試験と実技試験が課されます。

通信講座は、約5時間の講義動画を視聴したのち、郵送形式の筆記テストを受ける流れです。動画の視聴を開始してから90日以内に受験する必要があり、自分のペースで学びながらも一定の緊張感を保てる仕組みになっています。

※ どちらのコースを選んでも、別途AED講習(赤十字救急法など)の受講が必須です。AEDとは自動体外式除細動器のことで、心停止時に電気ショックを与えて救命する医療機器を指します。ランニングイベントの現場で万一の事故に備えるための必須要件です。

受験資格・対象者

学歴や実務経験といった前提条件は特に設けられていません。誰でも挑戦できる資格ですが、受講申込の時点でJARUNAの会員になることが条件です。会員登録は受講申込と同時に行えるため、実質的なハードルは高くありません。

「専門トレーナー」とは違うポジション

ランニングアドバイザーは、NSCA-CPTのようなパーソナルトレーナー系の資格とは目指す方向がやや異なります。個人を科学的に鍛え上げるための専門知識というより、「仲間として一緒に走りながらアドバイスできる存在」であることが重視されている印象です。

NSCA-CPTとは、全米ストレングス&コンディショニング協会が認定するパーソナルトレーナー資格のことです。より専門的・臨床的な指導スキルを証明する資格として知られています。

難易度・学習時間の目安

★☆☆☆☆ 運動経験がなくても取り組みやすい入門レベル

特別な事前学習がなくても対応できる範囲の内容とされており、講座内で必要な知識をひととおり学べる構成になっています。学習時間の目安としては、講座受講とその復習を合わせて数時間〜十数時間程度を見込んでおくとよいでしょう。

通信講座を選ぶ場合は、約5時間の動画視聴を90日以内に終える必要があるため、まとまった時間を確保しやすい人に向いています。対面講座は2日間拘束されますが、その分実技を直接指導してもらえる安心感があります。

合格率の目安:公式には公表されていません。外部の受講者情報では「筆記試験の回答率が8割以上で合格」とする声が多く、しっかり講座を受講していれば十分に合格を狙えるレベルとされています。

取得後に活かせる仕事・関連する職種

ランニングイベントのアシスタント・運営スタッフ

市民マラソンやランニングイベントの運営現場で、参加者へのアドバイスやペースメーカー的な役割を担う場面で活かせます。AED講習を受講していることもあり、安全管理面でのサポート役としても心強い存在になれます。

ランニングクラブ・サークルの指導者

地域のランニングクラブや職場・学校のサークルなどで、初心者にフォームの基本や走る楽しさを伝える立場として活躍しやすくなります。資格を持っていることで、指導への説得力や安心感を持ってもらいやすくなる点もメリットです。

フィットネス・健康関連ビジネスでの信頼材料

スポーツ用品店のスタッフや、健康関連の仕事に携わる人が「ランニングの専門知識がある」ことを示す名刺代わりの資格として取得するケースもあります。専業のランニングコーチでなくても、副次的なスキル証明として役立てられます。

誕生の背景・歴史

市民ランナー人口の増加とともに生まれた資格

2000年代後半から、東京マラソンをはじめとする大型市民マラソン大会の人気が全国に広がり、健康志向の高まりも相まって「走ることを楽しむ人」の裾野が一気に広がりました。ランニングアドバイザーは、そうした市民ランナーの増加を背景に、愛好家同士が正しい知識を持って交流できる場を増やす目的で生まれた資格です。

公的な資格ではなく民間資格として設計されているのも特徴で、行政や医療系の枠組みではなく、あくまで「ランニングを楽しむコミュニティの中の橋渡し役」として機能することを重視した成り立ちだといえます。

上位資格への入口としての現在

現在では、ランニングアドバイザーの上位に「ランニングインストラクター」という資格が設けられており、より専門的な指導スキルを目指す人のステップアップ先になっています。ランニングインストラクターを取得するにはランニングアドバイザーの資格が前提条件となるため、ランニングアドバイザーは単なる入門資格にとどまらず、指導者としてのキャリアの出発点という位置づけも持つようになっています。

ランニングインストラクターとは、JARUNAが認定するランニングアドバイザーの上位資格です。より高度な指導技術や大会運営の知識が求められるとされています。

どんな人が、どんな目的で取得しているのか

市民マラソン大会に出場するランニング愛好家

自分自身がランニングを続けている中で、より正しい知識を身につけたいと考える愛好家層が中心的な受験者層です。フォームの基礎や体づくりの考え方を体系的に学ぶことで、自己流の走り方を見直すきっかけにもなります。

ランニングクラブの運営に関わりたい人

会社の同好会や地域のランニングサークルを運営したい、あるいは今よりも一歩踏み込んで初心者に教えたいと考える人が取得するケースも目立ちます。知識に裏付けがあることで、参加者からの信頼を得やすくなります。

健康・フィットネス業界で働く人

フィットネスクラブのスタッフやスポーツ用品店の販売員など、日々ランニングに関する相談を受ける機会がある人が、専門知識の裏付けとして取得することもあります。既存の仕事にプラスアルファの説得力を持たせたい人に向いています。

豆知識:走ることを仕事にする資格のいまとむかし

「愛好家の交流」からスタートした珍しい成り立ち

多くのスポーツ系資格は「専門家を育てる」ことを主目的に設計されますが、ランニングアドバイザーは「愛好家同士の交流・イベント運営のアシスタント」という、やや異色な立ち位置からスタートしている点がユニークです。パーソナルトレーナー資格のように選手を科学的に指導することよりも、走ることの楽しさを広める役割に軸足を置いているのが特徴です。

AED講習とセットになっている理由

ランニングアドバイザーの取得にAED講習の受講が必須とされているのは、市民マラソン大会の現場で心停止などの事故が実際に発生し得るためです。長距離を走るスポーツならではのリスクに備え、資格取得者が「走る知識」と「命を守る知識」の両方を持つよう設計されている点は、他の趣味系資格にはあまり見られない特徴といえます。

まとめ ― 走る仲間の輪を広げる第一歩

こんな方にとくにおすすめ

  • 市民マラソンやジョギングを日常的に楽しんでいる方
  • 職場や地域のランニングサークルを主催・運営したい方
  • 自己流のフォームや練習方法を見直したい方
  • フィットネス・健康関連の仕事で説得力のある知識を身につけたい方
  • 将来的にランニングインストラクターなど上位資格を目指したい方

取得に向けた第一歩

まずはJARUNAの公式サイトで対面講座・通信講座それぞれの開催スケジュールや申込方法を確認するところから始めましょう。会員登録は申込と同時に行えるため、思い立ったタイミングで動き出しやすい資格です。なお、有効期間や更新制度の詳細については公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。

公式サイト:日本ランニング協会(JARUNA)公式サイト