国連英検について

実技試験あり筆記試験誰でも受験可
民間資格

国連英検とは?

概要・難易度・特徴を解説(2025年度で事業終了)

⚠️ 重要なお知らせ: 国連英検(国際連合公用語英語検定試験)は、主催の公益財団法人日本国際連合協会により、2025年度の試験をもって事業を終了したと発表されています(2026年1月発表)。少子化による受験者の減少や、英語力を測る手段の多様化などが理由とされています。そのため、現在は新規の受験申し込みはできません。合格証明書の発行は当面継続されるとされていますが、最新の対応は主催団体の案内をご確認ください。以下は、この検定がどのような試験だったかを解説する参考情報です。

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国連英検の概要

国連英検(国際連合公用語英語検定試験)は、公益財団法人日本国際連合協会が実施していた英語検定試験です(2025年度で事業終了)。単に英語の語学力だけでなく、国際情勢や国連の役割についての知識も問われる点が大きな特徴で、「国際社会で通用する英語力」を測る試験として位置づけられていました。

国際連合公用語とは、国連の公式な会議や文書で使用される言語のことで、英語・フランス語・スペイン語・ロシア語・中国語・アラビア語の6言語が定められています。国連英検はこのうち英語に焦点を当てた試験でした。

試験の出題範囲と形式

国連英検は特A級・A級・B級・C級・D級・E級の6段階に分かれており、級ごとにリーディング・リスニング・ライティングなどの筆記試験が課されていました。上位級になると面接形式のスピーキング試験が加わり、英語での質疑応答を通じて実践的なコミュニケーション能力が評価されました。

特A級とは、国連英検における最上位の級で、国連やその関連機関の職員、外交官などが目指す水準とされていました。出題内容も国際機関の実務に即した高度なものでした。

受験資格・対象者

実施当時は、年齢・学歴・国籍を問わず、誰でも好きな級から受験することができました。中学生レベルのE級から、国際機関での実務に対応できる特A級まで幅広く設定されていたため、英語学習の初期段階から国際分野でのキャリアを見据えた人まで、それぞれの目的に合わせて挑戦できる試験でした。なお、前述のとおり2025年度をもって事業を終了しており、現在は新規に受験することはできません。

英検・TOEICとの違い・ポジション

英検TOEICが主に語彙・文法・読解などの英語運用能力を測るのに対し、国連英検は「英語力」と「国際的な時事問題への理解」をあわせて評価する点が特徴でした。現在、国連英検を受験することはできませんが、英語力を証明する検定を探している場合は、英検やTOEICが広く活用されています。国際関係や時事問題への関心を英語学習に結びつけたい人は、これらの検定と、国際ニュースを英語で読む学習を組み合わせるとよいでしょう。

難易度・特徴(実施当時)

★★★☆☆ 英語力に加えて国際時事の知識が問われる検定試験だった

学習時間の目安は級によって大きく異なりました。たとえば英検2級程度の英語力に相当するB級であれば、英語の基礎学習に加えて、国連や国際機関の役割、時事問題に関する英文記事を読み込む対策が必要でした。上位の特A級・A級になると、専門的な国際問題についての英作文力やディスカッション力も求められました。

時事英語とは、ニュースや国際機関の発表など、時事的な話題を扱った英語表現のことです。国連英検では、こうした時事英語に日頃から触れているかどうかが得点を左右しました。時事英語に慣れる学習は、他の英語検定やビジネス英語にも役立ちます。

合格率の目安(実施当時):級によって差はありますが、中位級では合格率はおおむね50〜60%程度とされていました。上位級になるほど合格率は下がり、特A級・A級では国際機関での実務経験を持つ受験者でも苦戦することがあるといわれていました。

どんな英語力を測る試験だったか

国際機関・NGOで求められる英語

国連やその関連機関、国際協力NGOなどで働くことを目指す人にとって、国連英検の上位級は英語力と国際問題への理解を同時に示せる資格として評価されていました。国際公務員を志望する学生が学習の指標として活用することもありました。こうした国際分野で求められる「英語力+国際教養」という力の重要性は、検定が終了した今も変わりません。

商社・メーカーの海外事業で求められる英語

海外との取引や交渉を担当する部署では、英語でのビジネスコミュニケーション能力に加えて、国際情勢を踏まえた判断力が求められます。国連英検が重視していた時事英語の知識は、海外ニュースや業界動向を英語で把握する際にも役立つ力であり、今も学ぶ価値のある分野です。

教育・研究分野で求められる英語

国際関係論や国際政治を学ぶ学生・研究者にとっても、専門分野の英語文献を読みこなす力は欠かせません。国連英検は、そうした力を確認する手段の一つとして活用されていました。英語教育に携わる人が、自身の知識の幅を広げる目的で受験するケースもありました。

誕生の背景・歴史

1981年:国連協会による創設

国連英検は1981年に、公益財団法人日本国際連合協会によって創設されました。単なる英語力測定にとどまらず、「国連の理念や国際社会への理解を広める」という協会の目的を反映し、国際時事問題を出題に取り入れた点が他の英語検定とは異なる特徴でした。約45年にわたって実施されてきましたが、2025年度をもって、その歴史に幕を下ろしました。

事業終了の背景

2026年1月、主催の日本国際連合協会は、2025年度の試験をもって国連英検の事業を終了すると発表しました。背景には、少子化による受験者数の減少や、英語を学ぶ手段・英語力を評価する方法の多様化、民間の英語検定の普及などがあるとされています。国際時事という独自の切り口を持つ検定でしたが、時代の変化のなかで、その役割に一区切りがつけられた形です。

豆知識:国際社会と英語のリアル

出題テーマは国連の活動分野そのものだった

国連英検の問題には、環境問題、人権、貧困、平和維持活動など、国連が実際に取り組んでいるテーマが頻繁に登場しました。試験対策として国連の公式サイトや報告書に目を通すことが、そのまま国際問題への理解を深める学習にもなる、という試験でした。こうした学び方は、検定が終わった今でも、国際感覚を養う方法として有効です。

「英語が得意」と「国際問題に詳しい」は別の力

英語の文法や語彙に自信があっても、国際問題の背景知識がないと国連英検では得点が伸びにくいといわれていました。逆に、ニュースをよく見ている人が、英語力以上に良い結果を出すこともあったそうです。2つの力をバランスよく鍛えられる点が、この試験ならではの面白さでした。英語と国際教養を同時に磨くという発想は、今後の英語学習にも生かせる視点です。

まとめ ― 英語力と国際感覚を同時に問うた検定

国連英検(国際連合公用語英語検定試験)は、日本国際連合協会が1981年から実施してきた、英語力と国際時事の理解をあわせて問う、独自性のある検定でした。特A級からE級までの6段階があり、上位級は国際機関や外交の実務水準を目指すものでした。しかし、2025年度の試験をもって事業を終了しており、現在は新規に受験することはできません。

これから英語検定を目指す方へ

これから英語力を証明する検定を受けたい場合は、現在も広く実施されている英検TOEICなどが選択肢になります。国連英検が大切にしていた「英語力と国際的な視野を同時に伸ばす」という学び方は、これらの検定の学習に、国際ニュースを英語で読む習慣を組み合わせることで、今も実践できます。

※ 国連英検の事業終了や、合格証明書の発行など、最新の対応については、主催の公益財団法人日本国際連合協会の案内をご確認ください。