看護師とは?
概要・難易度・取得のメリットを解説
看護師の概要
看護師は、傷病者の療養上の世話や診療の補助を行う専門職としての国家資格です。厚生労働省が所管しており、医療現場に欠かせない存在として、社会的にも高い信頼を集めている資格です。
※ 療養上の世話と診療の補助とは、患者さんの食事・清潔・安静などの生活面を支える「療養上の世話」と、医師の指示のもとで採血や点滴などを行う「診療の補助」のこと。看護師は、このふたつを担う専門職として法律で定められています。
どんな人のための資格?
受験資格を得るには、看護師養成課程(看護専門学校・大学など)を修了する必要があります。「人の命や健康に、専門職として関わりたい」という強い思いを持つ方が、長い時間をかけて目指す資格です。
「人の役に立つ仕事をしたい」という思いを、医療という形で実現したい方にとって、大きな目標になってくれる資格といえるでしょう。
試験の受け方
試験はマークシート形式の筆記試験で実施されます。人体の仕組みや疾患の知識、看護の基本技術、社会保障制度まで、看護師として必要な知識が幅広く問われます。
※ 筆記(マークシート)とは、選択肢の中から答えをマークシートに記入する形式の国家試験のこと。出題範囲が非常に広いため、養成課程での学習を土台に、苦手分野を残さず仕上げていくことが大切になるといわれています。
受験資格や試験内容は変更される場合があります。お申し込み前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
「学び」と「現場経験」が一体になった養成課程
看護師養成課程では、座学だけでなく病院などでの臨地実習を通じて、実際の医療現場を経験しながら学びを深めていきます。「知識」と「経験」が一体になった学びを経て、国家試験に臨むことになります。
難易度・学習時間の目安
結論からいうと、看護師国家試験は「養成課程でじっくり積み重ねてきた学びの集大成となる試験」です。出題範囲は非常に広いものの、日々の授業や実習と向き合ってきた方であれば、合格ラインが決して遠いものではないといわれています。
客観的な目安となる数値
合格率の目安:明確な数値は年度によって変動しますが、養成課程で計画的に学んだ方であれば、十分に合格を狙える試験として知られています。
- 学習時間の目安:養成課程在学中の学習に加え、国家試験対策として数百時間規模の総仕上げが必要といわれています
- 出題形式:マークシート形式の筆記試験で構成されています(出題数や時間は変更される場合があるため、受験前に必ず公式情報をご確認ください)
「積み重ね」が、そのまま結果につながる試験
看護師国家試験は、一夜漬けでどうにかなるような試験ではありません。しかし裏を返せば、養成課程で日々の授業や実習に真摯に向き合ってきた方にとっては、その積み重ねがそのまま得点力につながる試験ともいえます。
「日々の努力を、確かな結果として形にしたい」という方にとって、努力が報われやすい試験になってくれるはずです。
取得後に活かせる仕事・関連する職種
看護師は、「医療の現場で、専門職として患者さんの療養や診療を支える人材」であることを示してくれる国家資格です。医療・介護・福祉など、活躍のフィールドは非常に幅広いものとなります。
知識を直接活かしやすい職種・業務
なかでも、次のような職種・業務では知識を直接活かしやすいでしょう。
- 病院やクリニックで、患者さんの看護・診療補助を担当する仕事
- 訪問看護師として、利用者の自宅で看護ケアを行う仕事
- 介護施設や保育施設などで、医療的なケアを担当する仕事
※ 看護師は、全国どこでも需要のある資格のひとつといわれています。「ライフステージの変化があっても、専門職として働き続けたい」という方にとって、心強い土台になってくれるでしょう。
就職・転職活動でのアピール材料にも
看護師の資格は、それ自体が高い専門性の証明となり、就職活動において大きな強みになります。「医療の現場で、人の役に立つ仕事をしたい」という方にとって、確かな後押しになってくれるでしょう。
関連する資格にも目を向けてみよう
また、看護師としての経験は、より専門性の高い資格にもつながります。「まずは看護師として現場経験を積み、専門性をさらに広げていく」というルートを選ぶ人も少なくありません。
- 保健師:地域住民の健康相談・保健指導等を行う専門職としての国家資格
- 准看護師:看護師の指示のもとで看護業務を行う資格
※ どちらも看護師と関わりの深い資格です。看護師は医療現場での看護全般を、保健師は地域住民への健康支援を、准看護師は看護師を支える役割を、それぞれ担う関係にあるとイメージするとわかりやすいでしょう。それぞれの記事も準備が整い次第、このサイトでご紹介していく予定です。
誕生の背景・歴史
看護師という資格は、近代医療の発展とともに、「専門的な知識と技術を持って患者さんを支える人材が必要だ」という考えのもとに整備されてきました。今では、医療現場に欠かせない国家資格として広く認知されています。
「医療を、もっとも身近で支える」専門職という役割
医師が診断や治療方針を決める一方で、看護師は患者さんにもっとも近い立場で、生活面・精神面も含めて支える役割を担っています。「治療」だけでなく「支える」という視点を大切にする専門職として、長く社会に必要とされてきました。
どんな人が、どんな目的で取得しているのか
看護師は「特定のタイプの人だけの資格」ではありません。さまざまな立場の方が、それぞれの目的で挑戦しています。
主な受験者層
代表的なのは、次のような方々です。
- 看護専門学校・大学に通う学生 ― 学んだ知識・技術を、国家資格という形で証明したい人
- 准看護師として実務経験を積んでいる方 ― より専門性の高い看護師を目指したい人
- 社会人から看護の道を目指す方 ― 「人の役に立つ仕事」を、専門職として実現したい人
- 医療や福祉の現場に関心がある若い世代 ― 安定した専門職として、長く活躍したい人
共通する動機は「人の弱さに、専門性を持って寄り添いたい」という思い
共通しているのは、「不安を抱える患者さんに、専門性を持って寄り添いたい」という思いです。患者さんやご家族から「ありがとう」と声をかけられる瞬間は、この仕事ならではの大きなやりがいといえるでしょう。
こんな人におすすめ・こんな人にはやや物足りないかも
「自分に合っているかどうか」を考えるときの参考に、向き・不向きの傾向も挙げておきます。
- おすすめな人:人の命や健康に、専門職として深く関わりたい人/長期的に学び、専門性を積み重ねていきたい人/全国どこでも通用する、安定した専門職を目指したい人
- やや物足りないかもしれない人:短期間で資格取得を目指したい人(看護師は養成課程の修了が前提となるため、相応の期間が必要です)/医療より福祉や事務などの分野に関心がある人
豆知識:「白衣の天使」という言葉の由来
看護師には、実はちょっとした「うんちく」がいくつもあります。
近代看護の基礎を築いた人物の存在
看護という専門職の発展には、戦場で傷病者の看護にあたった人物の存在が大きく関わっているといわれています。「専門的な知識と技術をもって人を支える」という看護の原点は、こうした歴史の積み重ねの上に成り立っているのです。
「チーム医療」を支える、なくてはならない存在
現代の医療は、医師・看護師・薬剤師・リハビリ専門職など、さまざまな専門職が連携する「チーム医療」が基本になっています。看護師は、その中でも特に患者さんに近い立場として、チーム全体をつなぐ重要な役割を担っています。
まとめ ― 「人の命と健康」を、専門性を持って支える資格
看護師は、「人の命や健康に、専門職として深く関わりたい」という方にとって、大きな目標になってくれる国家資格です。
「学びの積み重ね」が、確かな専門性になる
養成課程での学びと実習を経て国家資格を取得するという道のりは、決して短くありません。しかしその分、得られる専門性と社会的な信頼は、何ものにも代えがたいものになるでしょう。
「どこでも必要とされる」という安心感
看護師は、全国どの地域でも必要とされる専門職です。「専門性を持って、長く安定して働き続けたい」という方にとって、これ以上ない心強い資格になってくれるでしょう。
「人の役に立つ仕事を、専門職として実現したい」――そう思ったときの目標として、看護師はきっと頼れる存在になってくれるでしょう。
