AEAJ認定アロマブレンドデザイナーについて

実技試験あり実務経験・学歴が必要
民間資格

AEAJ認定アロマブレンドデザイナーとは?

概要・難易度・香りの創作に特化した専科資格を解説

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AEAJ認定アロマブレンドデザイナーの概要

AEAJ認定アロマブレンドデザイナーは、公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)が認定する専科資格です。複数の精油を組み合わせてブレンドし、リラックス・リフレッシュ・季節のイベントなどさまざまなシーンや目的に合ったオリジナルの香りを創作する能力を認定します。人への施術ではなく「香りそのものをデザインする」ことに特化している点が最大の特徴です。

AEAJとは「公益社団法人日本アロマ環境協会」の略称で、アロマテラピー検定をはじめとする資格制度を運営する国内最大級の団体です。

試験の出題範囲と形式

アロマブレンドデザイナーは筆記や実技といった「試験」ではなく、標準カリキュラムを受講して修了する講習修了型の資格です。カリキュラムでは、精油同士の香りの系統(柑橘系・フローラル系・樹木系など)の組み合わせ方や、目的別のブレンド設計の考え方を実践的に学びます。人体へのトリートメントは扱わず、香水やルームフレグランスに近い「香りの調合」に学習内容が絞られています。

香りの系統とは、精油の香りの傾向を柑橘系・フローラル系・樹木系・スパイス系などに分類したもので、ブレンド設計の際の基本的な考え方になります。

受験資格・対象者

アロマテラピー検定1級に合格し、AEAJに入会したうえで「アロマテラピーアドバイザー」を取得していることが前提となります。そこから標準カリキュラムを受講すれば取得できるため、実技試験や難関の学科試験を伴う本科資格と比べると、取り組みやすい専科資格として位置づけられています。

他のAEAJ資格との違い(資格体系の中での位置づけ)

AEAJの資格体系では「アロマテラピーアドバイザー」が全員共通の入門資格にあたり、そこから複数の専科資格に枝分かれします。「アロマセラピスト」は全身へのトリートメント技術を審査する本科・最上位資格、「アロマハンドセラピスト」は手技によるハンドトリートメントに特化した専科です。これに対しアロマブレンドデザイナーは、施術ではなく香りの調合設計そのものに専念する専科資格であり、身体に直接触れる技術を必要としない点が他の2つと明確に異なります。

難易度・学習時間の目安

★★☆☆☆ アドバイザー取得後、標準カリキュラム受講で取得できる専科資格

試験による選抜がなく、カリキュラムを受講・修了することが取得の中心となるため、他のAEAJ専門資格と比べて難易度は抑えめです。ただし、感覚的に香りを組み合わせるだけでなく、精油の系統や香りの持続時間、香調のバランスといった理論を体系的に学ぶ必要があり、単なる「好きな香りを混ぜる」以上の専門知識が求められます。

合格率の目安:試験による選抜ではなく講習修了型のため、合格率という概念自体がありません。

取得後に活かせる仕事・関連する職種

オリジナルブレンドを提供するアロマショップスタッフ

アロマ専門店や雑貨店で、お客様の好みや目的に合わせたオリジナルブレンドを提案・調合する仕事に直結します。既製品ではなく「その人だけの香り」を作れることが、専門店ならではの付加価値になります。

ワークショップ・体験講座の講師

ルームスプレーやアロマストーン作りなど、香りの創作を楽しむワークショップの企画・講師業にも活かせます。理論に基づいたブレンドの提案ができることで、単なる体験イベント以上の専門性を演出できます。

他のAEAJ資格と組み合わせて働くセラピスト

アロマセラピストやアロマハンドセラピストとしてすでに活動している人が、施術に使う精油のブレンドを自分でデザインできるようになることで、オリジナリティのある施術メニューを打ち出せるようになります。

誕生の背景・歴史

「施術」と「創作」を切り分けたニーズへの対応

アロマテラピーが広まるにつれ、身体への施術には関心がなくても「香り作りそのものを楽しみたい」という層が増えていきました。AEAJはこうした需要に応えるため、施術技術ではなく香りの調合設計に特化した専科資格としてアロマブレンドデザイナーを整備しました。トリートメントを学ぶハードルの高さがネックになっていた人にも門戸を開いた資格といえます。

専科資格という枠組みの中での役割

AEAJはアドバイザー取得後の進路を複数用意する中で、アロマブレンドデザイナーを「香りのクリエイティブ」領域を担う専科として位置づけました。ハンドセラピストが「手技」、セラピストが「全身施術」を担うのに対し、ブレンドデザイナーは「調香」という、より創作寄りの領域を担当する構造になっています。

どんな人が、どんな目的で取得しているのか

香水・調香に興味がある人

もともと香水や香りづくりに興味があった人が、精油という天然素材を使った調香を体系的に学びたいという動機で取得するケースが多く見られます。

アロマショップ・雑貨店で働く人

接客業の中でお客様に香りを提案する機会が多い人が、より専門的な提案力を身につけるために取得します。既製のブレンドではなくオーダーメイドの提案ができるようになる点が実務的なメリットです。

ハンドメイド・クラフト系の副業をしたい人

ルームスプレーやアロマワックスサシェなどのハンドメイド販売を副業にしたい人が、精油の組み合わせに理論的な裏付けを持たせるために取得するケースもあります。

豆知識:調香の世界と「香りの三段階」

トップ・ミドル・ベースという香りの時間差

ブレンドデザインの世界では、香りが立ち上がってから消えるまでの過程を「トップノート」「ミドルノート」「ベースノート」の3段階に分けて考えます。柑橘系はすぐに香り立つが早く消える傾向があり、樹木系や樹脂系はゆっくりと香り立ち長く持続する傾向があるなど、精油ごとの揮発性の違いを踏まえてブレンドすることで、時間の経過とともに香りの表情が変化する奥行きのある香りを作ることができます。

香水の調香師「パフューマー」との共通点

この香りの三段階という考え方は、フランスの高級香水ブランドで働くプロの調香師(パフューマー)が用いる理論と共通しています。アロマブレンドデザイナーの学習内容は、プロの調香技術のエッセンスを、精油という身近な天然素材を通じて体験できる入り口になっているともいえます。

まとめ ― 香りを「作る」楽しさを仕事や趣味に活かす資格

こんな方にとくにおすすめ

  • アロマテラピーアドバイザーを取得済みで、香り作りに特化したい方
  • アロマショップや雑貨店でオリジナルブレンドを提案したい方
  • ワークショップ講師やハンドメイド販売など、香りを軸にした副業を考えている方

取得に向けた第一歩

アロマテラピーアドバイザーをまだ取得していない方は、まずアロマテラピー検定1級の合格を目指しましょう。すでにアドバイザー資格をお持ちの方は、AEAJ認定スクールで開講している標準カリキュラムの受講先を探すのが次の一歩です。

公式サイト:公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)