二級建築士について

実技試験あり筆記試験実務経験・学歴が必要
国家資格

二級建築士とは?

概要・難易度・取得のメリットを解説

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二級建築士の概要

二級建築士は、主に戸建住宅などの小〜中規模建築物の設計・工事監理を行える国家資格です。国土交通省が所管しており、「延べ面積500㎡以下の建築物」を中心に設計・監理業務を担えます。建築士資格の登竜門として、「一級建築士を目指すステップ」としても活用されており、住宅設計・リノベーションの分野で特に需要が高い資格です。

※ 二級建築士が設計・監理できる建築物には規模制限があります(木造:延べ面積300㎡以下・高さ13m以下・軒高9m以下など、鉄筋コンクリート・鉄骨造:延べ面積300㎡以下など)。一般的な戸建住宅の多くはこの範囲に収まるため、住宅専門の設計者・工務店・ハウスメーカーでは二級建築士が第一線で活躍しています。

どんな人のための資格?

受験には、大学・短期大学・高等専門学校・専門学校などで建築・土木などの学科を修了していること、または所定の実務経験があることが必要です。「住宅設計の専門家として活躍したい」「工務店・ハウスメーカーで設計業務に携わりたい」「一級建築士へのステップとして建築の基礎を固めたい」という方が目指す資格です。

試験の受け方

試験は「学科試験(7月)」と「設計製図試験(9月)」の2段階で行われます。学科試験に合格した後、設計製図試験へ進みます。一級建築士と同様に、学科試験の合格は一定期間有効となっています。

※ 学科試験は「建築計画」「建築法規」「建築構造」「建築施工」の4科目で構成されています。設計製図試験では戸建住宅を中心とした課題が出題されます。一級建築士と比べると規模は小さいですが、設計の基礎力・法規への対応力が問われる点は同様です。

受験資格や試験内容は変更される場合があります。お申し込み前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

難易度・学習時間の目安

★★★★☆ 高い ― 学科・製図合計の合格率25〜30%、設計製図の実技対策が鍵です

結論からいうと、二級建築士試験は「学科・設計製図合わせた合格率25〜30%前後、700〜1,500時間程度の学習が必要といわれる、一級建築士への登竜門となる難関国家試験」です。一級建築士より合格率は高いですが、設計製図試験の実技対策は必須で、継続的な練習が欠かせません。

客観的な目安となる数値

  • 学科試験合格率の目安:35〜40%前後
  • 設計製図試験合格率の目安:50〜55%前後(学科合格者の中での合格率)
  • 学習時間の目安:学科500〜1,000時間+製図200〜500時間程度が目安

取得後に活かせる仕事・関連する資格

  • 工務店・ハウスメーカーでの戸建住宅の設計・工事監理業務
  • 住宅リノベーション・リフォーム会社での設計・監理業務
  • 設計事務所での住宅設計の実務担当として活躍

関連する資格にも目を向けてみよう

※ 二級建築士を取得後、一定の実務経験を積むことで一級建築士の受験資格が得られます(要件の詳細は変更される場合があるため、公式情報をご確認ください)。「二級で基礎を固めてから一級へ」というキャリアパスは、建築業界では一般的なルートのひとつです。それぞれの記事も準備が整い次第、このサイトでご紹介していく予定です。

取得後の年収・キャリア

二級建築士の年収は、各種の給与統計・求人データをもとにすると400万円台後半〜600万円弱程度が目安とされ、一級建築士と比べるとやや低めの水準です。勤務先による差も大きく、ハウスメーカーの新卒では300万円前後からのスタートとなることが多い一方、経験を積んだ設計担当者や工務店での責任者クラスでは500万円台まで上昇するケースが報告されています。年収を上げる方法としては、経験を積んで役職に就く、一級建築士へステップアップする、独立して設計事務所を開業するといった選択肢があります。

※ 年収データは情報源によって幅があり、公的統計では二級建築士単独の数値が公表されていないケースもあります。上記は求人サイト等の集計を参考にした目安として捉えてください。

勤務先の業態によっても年収の傾向は異なります。ゼネコン勤務では400万円前後が平均的な水準とされる一方、工務店では250万円〜350万円程度とやや低めの報告もあり、経験年数が5年を超えると450万円〜500万円程度まで伸びるケースが多いとされています。「二級建築士だけで年収を大きく伸ばすのは難しい」と言われることもありますが、実務経験を積んで一級建築士へステップアップすることで、設計できる建築物の幅が広がり、年収アップにつながりやすくなります。

資格取得後のキャリアパスとしては、工務店やハウスメーカーで住宅設計の実務を積みながら管理職を目指すルート、独立して個人の設計事務所を開業するルート、そして一級建築士へのステップアップによって設計できる建築物の規模を広げるルートの、大きく3つが挙げられます。特に「二級建築士として数年間実務経験を積んでから一級建築士に挑戦する」というキャリアは、建築業界では王道のパターンのひとつとされています。

誕生の背景・歴史

二級建築士制度は一級建築士と同じく1950年の建築士法で制定されました。日本の住宅建設の担い手として、「戸建住宅を中心とした建築の専門家を広く育成する」という社会的要請から生まれた資格です。現在でも日本全国の工務店・ハウスメーカー・設計事務所で、住宅設計の現場を支える第一線の資格として機能しています。

どんな人が、どんな目的で取得しているのか

  • 建築系の学校を卒業した方 ― 建築の専門家としてのキャリアの出発点として
  • 工務店・ハウスメーカー・設計事務所の勤務者 ― 業務上必要な資格として
  • 一級建築士を目指している方 ― 受験資格取得のステップとして
  • 住宅・リノベーションの設計に関わりたい方 ― 住宅設計の専門家を目指す人

こんな人におすすめ・こんな人にはやや物足りないかも

  • おすすめな人:住宅設計・リノベーション分野で専門家として活躍したい人/一級建築士へのステップとして建築の基礎を固めたい人/工務店・ハウスメーカーでのキャリアを目指す人
  • やや物足りないかもしれない人:大規模な商業施設・マンション・公共建築物を設計したい方(一級建築士が必要です)

豆知識:日本の住宅の多くは二級建築士が設計している

日本で毎年建設される戸建住宅の多くは、二級建築士が設計・監理を担っています。「一級でなければ設計できない有名建築物」に目が向きがちですが、私たちが日常的に暮らす「家」を支えているのは二級建築士の仕事です。「多くの人の暮らしの器を直接設計できる」という意味で、二級建築士は社会への貢献度が高く、やりがいのある専門職のひとつです。

まとめ ― 住宅設計の専門家として、人々の暮らしを形にする国家資格

二級建築士は、「住宅・住まいの設計を通じて、人々の暮らしに直接貢献したい」という方にとって、実務直結の価値ある国家資格のひとつです。

「人の暮らしの器を設計する専門家になりたい」――そう思ったときの目標として、二級建築士はきっと頼れる存在になってくれるでしょう。