管理業務主任者とは?
概要・難易度・取得のメリットを解説
管理業務主任者の概要
管理業務主任者は、マンション管理業者が管理組合に対して行う「重要事項の説明」「管理事務の報告」などを独占的に行える国家資格です。国土交通省が所管しており、マンション管理業者は管理する30管理組合ごとに1名以上の管理業務主任者を設置することが法律で義務付けられています。「マンション管理会社側の必須資格」として業界で広く知られています。
※ 管理業務主任者は「マンション管理業者(管理会社)側の専門家」として、管理組合に対する重要事項説明・管理事務の報告を行う役割を担います。一方「マンション管理士」は「管理組合(住民)側のコンサルタント」という位置づけで、両者は補完関係にあります。試験内容が多く重なるため、両資格のW取得を目指す受験者も多くいます。
どんな人のための資格?
受験資格は特になく、誰でも受験できます。「マンション管理会社への就職・転職を目指す方」「マンション管理業界でのキャリアアップを目指す方」「マンション管理士とのW取得で不動産専門性を高めたい方」などに選ばれています。
試験の受け方
試験は年1回(12月)実施されます。マークシート形式の50問で、「マンション管理適正化法」「区分所有法」「民法」「標準管理規約」「マンションの維持・設備」などから出題されます。マンション管理士試験と試験日が近く、W受験する方も多くいます。
※ 管理業務主任者試験の合格率は20〜23%前後と、マンション管理士試験(8〜9%)と比べると高めです。「まず管理業務主任者を取得し、その後マンション管理士を目指す」というステップアップルートが一般的なキャリアパスのひとつです。
受験資格や試験内容は変更される場合があります。お申し込み前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
難易度・学習時間の目安
結論からいうと、管理業務主任者試験は「合格率20〜23%前後、300〜500時間程度の学習で合格を目指せる、マンション管理業界の実務直結資格」です。マンション管理士より難易度が低く、宅建士と同程度の難易度とも言われています。
客観的な目安となる数値
- 合格率の目安:毎年20〜23%前後
- 学習時間の目安:300〜500時間程度(宅建士やマンション管理士の知識がある方は学習時間を短縮できる可能性があります)
取得後に活かせる仕事・関連する資格
- マンション管理会社での管理業務主任者として、管理組合への重要事項説明・事務報告
- マンション管理会社の社員として、フロント業務(担当マンションの管理全般)に従事
- マンション管理士とのW取得で、住民・管理会社の両側から対応できる専門家として活躍
関連する資格にも目を向けてみよう
- マンション管理士:管理組合(住民側)のコンサルティングを行える国家資格
- 宅地建物取引士(宅建士):不動産取引の重要事項説明を行える国家資格
※ 管理業務主任者・マンション管理士・宅建士の「不動産三冠」を取得することで、「不動産取引・マンション管理のすべてをカバーできる専門家」として幅広い活躍が可能になります。それぞれの記事も準備が整い次第、このサイトでご紹介していく予定です。
誕生の背景・歴史
管理業務主任者制度は2001年に「マンション管理適正化法」の施行とともにマンション管理士制度と同時に創設されました。分譲マンションの増加・老朽化に対応するため、「管理会社が適切な管理業務を提供できる体制を整備する」ことを目的とした制度です。
どんな人が、どんな目的で取得しているのか
- マンション管理会社の勤務者・就職希望者 ― 業務上必要または採用で有利になる資格として
- 宅建士取得者 ― 不動産系資格のW取得でキャリアを広げたい人
- マンション管理士を目指す方 ― 難易度の低い管理業務主任者から先に取得するステップとして
こんな人におすすめ・こんな人にはやや物足りないかも
- おすすめな人:マンション管理業界での就職・キャリアアップを目指す人/宅建士取得後に不動産管理の専門性を加えたい人/「不動産三冠」完成を目指している人
- やや物足りないかもしれない人:管理組合(住民)側のコンサルタントを目指す方(マンション管理士がより適しています)
豆知識:マンション管理の「フロント」とは?
マンション管理会社において、担当マンションの管理全般を受け持つ担当者を「フロント(担当者)」と呼びます。管理組合の理事会への出席、修繕工事の調整、住民からのクレーム対応、管理費・修繕積立金の管理など、マンションに関するあらゆる問題に対応するのがフロントの仕事です。管理業務主任者資格は、このフロント業務を専門的に担う上で必要不可欠な資格として位置づけられています。
まとめ ― マンション管理業界の「必置資格」として、実務直結のキャリアを支える国家資格
管理業務主任者は、「マンション管理のプロとして、管理組合と住民の安心した暮らしを支えたい」という方にとって、実務直結の価値ある国家資格のひとつです。
「住む人が安心できるマンション環境を、プロとして支えたい」――そう思ったときの目標として、管理業務主任者はきっと頼れる存在になってくれるでしょう。
