チャイルドカウンセラーについて

在宅受験可誰でも受験可
民間資格

チャイルドカウンセラーとは?

概要・難易度・活かし方を解説

チャイルドカウンセラーの概要

チャイルドカウンセラーは、一般財団法人日本能力開発推進協会(JADP)が認定する民間資格で、子どもの心理や発達の特徴を理解し、子育てに悩む保護者や子ども自身に寄り添ったサポートができる知識を身につけられる資格です。「JADP認定チャイルドカウンセラー」という称号が付与され、保育や教育、子育て支援の現場で役立つ資格として知られています。

JADPとは、一般財団法人日本能力開発推進協会(Japan Association of Development for Psychological Sciences)の略称です。心理・カウンセリング系を中心に、多数の通信講座型の民間資格を認定している団体です。

試験の出題範囲と形式

試験では、子どもの発達段階に応じた心理的特徴や、不登校・いじめ・発達障害など子どもを取り巻くさまざまな問題に関する知識、そして実際の相談場面で活かせるカウンセリングの基本姿勢などが審査の対象となります。試験は在宅で受験する形式で、指定の期間内に解答を提出する方式が採用されています。

受験資格・対象者

受験するには、協会が指定する認定教育機関の講座を受講し、所定のカリキュラムをすべて修了する必要があります。年齢や学歴などの制限は設けられておらず、子育て中の保護者から、保育・教育の仕事をしている社会人まで、幅広い人が挑戦できる資格です。

認定教育機関とは、JADPから認定を受けて、資格取得につながる通信講座を提供している学校・スクールのことです。複数の通信講座スクールが、それぞれ独自の教材でチャイルドカウンセラー講座を開講しています。

学べる内容の特徴

学習内容は、乳幼児期から思春期までの発達心理学の基礎にとどまらず、家庭内でのコミュニケーションの取り方や、子どもからの相談を受けたときの聞き方・接し方など、実践的な内容が多く盛り込まれています。臨床心理士や公認心理師のような専門職資格に比べると学習のハードルは低めで、まず子どもの心理について体系的に学んでみたいという人の入り口として位置づけられています。

難易度・学習時間の目安

★★☆☆☆ 通信講座をしっかり学習すれば合格を狙える

認定教育機関の通信講座は、3〜4か月程度で修了するカリキュラムが一般的です。1日30分〜1時間程度の学習を継続できれば、無理なく修了できる分量とされています。試験は在宅受験で、教材を見ながら解答できるケースが多いため、暗記中心の学習よりも、講座で学んだ内容を理解し、実際の場面に当てはめて考えられるようにしておくことが対策のポイントになります。

在宅受験とは、試験会場に出向く必要がなく、自宅で問題に解答して提出する受験方式のことです。仕事や子育てで忙しい人でも自分のペースで受験しやすいというメリットがあります。

合格率の目安:合格ラインは得点率70%以上とされています。カリキュラムをきちんと修了し、テキストの内容を理解していれば、十分に合格を狙える水準です。

取得後に活かせる仕事・関連する職種

保育士・幼稚園教諭

日々の保育の中で、子どもの様子から心の状態を読み取ったり、保護者からの育児相談に対応したりする場面は少なくありません。チャイルドカウンセラーで学ぶ知識は、こうした日常の保育業務に直接活かすことができます。

学習支援員・放課後等デイサービスのスタッフ

学校の学習支援員や、発達に特性のある子どもを支援する放課後等デイサービスなどの現場でも、子どもの心理的な背景を理解したうえで関わることが求められます。専門資格と組み合わせて学ぶことで、子どもへの接し方の引き出しを増やすことができます。

子育て支援センター・児童館のスタッフ

地域の子育て支援センターや児童館では、保護者からの育児相談を受ける機会があります。チャイルドカウンセラーの知識をもとに、保護者の不安に寄り添いながら、必要に応じて専門機関へつなぐといった対応ができるようになります。

誕生の背景・歴史

子どもの心の問題への社会的関心の高まり

不登校やいじめ、発達障害への理解など、子どもの心の問題が社会全体で注目されるようになったことを背景に、専門家でなくても子どもの心理について基礎的な知識を持っておきたいというニーズが高まりました。チャイルドカウンセラーは、こうしたニーズに応える形で、JADPが認定する通信講座型資格の一つとして位置づけられています。

通信講座型資格としての広がり

JADPは、チャイルドカウンセラーのほかにも、メンタル心理カウンセラーや上級心理カウンセラーなど、心理・カウンセリング分野で多数の通信講座型資格を認定しています。これらは在宅受験が可能なものが多く、働きながら、あるいは子育てをしながらでも学びやすい資格として、通信教育の分野で広く普及してきました。

どんな人が、どんな目的で取得しているのか

子育て中の保護者

自分の子どもとの関わり方に悩んだことをきっかけに、子どもの発達心理を体系的に学びたいと考える保護者が受講するケースが多く見られます。学んだ知識を自分の子育てに活かすだけでなく、ママ友など周囲の人からの相談に応じる際の参考にもなります。

保育・教育関係の仕事をしている人

保育士や教員などすでに子どもと関わる仕事をしている人が、専門性を高める目的で取得することもあります。資格手当の対象になるとは限りませんが、保護者対応や園内研修などで「学んだ知識がある」という安心感につながります。

将来カウンセリングの仕事を目指す人

将来的に臨床心理士や公認心理師など、より専門的な心理職を目指している人が、その第一歩として比較的取り組みやすいチャイルドカウンセラーから学習をスタートするケースもあります。心理学の基礎用語や考え方に慣れておくことで、その後の本格的な学習にもスムーズに入っていけます。

豆知識:子どもの心理にまつわる話

「ギャングエイジ」という発達段階

小学校中学年頃になると、子どもは家族よりも友だち同士のグループを優先するようになる時期を迎えます。発達心理学ではこれを「ギャングエイジ」と呼び、仲間との関わりを通して社会性を育む重要な時期とされています。一見すると親離れが進んで寂しく感じるかもしれませんが、実は健全な発達の証ともいえる時期です。

ギャングエイジとは、小学校3〜4年生頃にみられる、友だちグループでの行動を強く好むようになる発達段階のことです。決して「不良」という意味ではなく、発達心理学の専門用語です。

「聞く」だけでも子どもの心は軽くなる

子どもが何か困りごとを話してきたとき、大人はつい「こうすればいいよ」とアドバイスをしたくなりますが、まずは最後まで話を聞き、気持ちを受け止めることが何より大切だとされています。チャイルドカウンセラーの講座では、こうした「傾聴」の姿勢を、家庭でもすぐに実践できる形で学ぶことができます。

まとめ ― 子どもの「心」に寄り添う第一歩

こんな方にとくにおすすめ

  • 子どもとの関わり方に悩んでいる保護者の方
  • 保育士・教員など子どもと接する仕事をしている方
  • 子育て支援や児童福祉の分野で活動したい方
  • 将来、心理系の専門資格を目指す第一歩としたい方

取得に向けた第一歩

チャイルドカウンセラーを目指す場合は、JADPが認定する教育機関が開講している通信講座への申し込みから始まります。テキストとあわせて課題を提出しながら学習を進める形式が多く、自分のペースでコツコツ取り組めるのが特徴です。まずは資格情報サイトなどで講座の内容や費用を比較してみるとよいでしょう。