アウトドア・インストラクター(JSPO公認)とは?
概要・難易度・取得後の活かし方を解説
アウトドア・インストラクター(JSPO公認)の概要
「アウトドア・インストラクター(JSPO公認)」は、野外活動やアウトドアスポーツを安全に、正しく、楽しく指導するための知識・技術を認定する資格です。公益財団法人日本スポーツ協会(JSPO)は、「スポーツを安全に、正しく、楽しく」指導できる人材を育成するため、公認スポーツ指導者制度を設けており、スポーツリーダーやコーチなど18種類の資格を発行しています。アウトドア分野においても、JSPOやその加盟団体による講習を通じて、野外活動の指導に必要な知識や安全管理の考え方を学ぶことができます。
※ 公益財団法人日本スポーツ協会(JSPO)とは、日本国内のスポーツ振興に関する事業を行う中心的な団体のひとつで、公認スポーツ指導者制度を通じて、各分野の指導者の育成・認定を行っています。
「共通科目」と「専門科目」の2つで構成される講習
JSPO公認スポーツ指導者資格の講習は、すべての資格に共通する内容を学ぶ「共通科目」と、各分野に特化した内容を学ぶ「専門科目」で構成されています。両方の講習を受講し、考査(試験)に合格することで資格が認定される仕組みです。アウトドア分野の指導者を目指す場合は、専門科目として野外活動に関する内容を学ぶことになります。
講習+考査(筆記・実技を含む)で資格を取得
資格の取得は、養成講習会を受講したうえで実施される考査に合格することが基本的な流れです。考査の内容は、共通科目・専門科目それぞれについての筆記試験に加え、実技を含む形で実施される場合もあります。大学・専門学校の授業を通じて資格に対応した科目を修得し、資格を取得できるケースもあります。
※ スポーツリーダーとは、地域のスポーツグループやサークルなどでリーダーとして基礎的な指導や運営にあたる方を対象とした資格で、JSPO公認スポーツ指導者資格の中でも入門的な位置づけとされ、資格の更新が不要とされています。
難易度・学習時間の目安
JSPO公認スポーツ指導者資格の合格率は、資格の種類や開催回によって異なり、一律の数字は公開されていません。共通科目・専門科目あわせて一定時間の講習を受講する必要があり、考査では講習内容に基づいた筆記試験や実技が行われます。野外活動に関する安全管理の知識や、参加者への指導法について体系的に学ぶ必要があるため、まとまった時間を確保して講習に取り組むことが、資格取得への近道といえます。
※ 考査とは、講習の内容を理解しているかどうかを確認するための試験のことです。JSPO公認スポーツ指導者資格では、共通科目・専門科目それぞれについて考査が実施され、これに合格することで資格が認定されます。
取得後に活かせる仕事・関連する職種
野外活動施設・キャンプ場のスタッフ
野外活動施設やキャンプ場で、参加者向けのプログラムを指導するスタッフにとって、JSPO公認資格で学ぶ安全管理や指導法の知識は、安心して活動を楽しんでもらうための土台になります。
地域のスポーツ・アウトドアサークルの指導者
地域のスポーツグループやアウトドアサークルでリーダーを務める方にとっても、JSPO公認資格は、指導者としての知識を体系的に身につけ、活動の質を高めるための基盤となります。
学校・教育機関での野外活動の指導者
学校行事やクラブ活動で野外活動を指導する立場の方にとっても、JSPO公認資格で学ぶ安全管理の知識は、生徒が安心して参加できる活動づくりに役立ちます。
誕生の背景・歴史
スポーツを「安全に、正しく、楽しく」伝えるための制度
JSPO公認スポーツ指導者制度は、スポーツ医・科学の知見を取り入れながら、スポーツを安全に、正しく、楽しく指導できる人材を育成することを目的に整備されました。野外活動やアウトドアスポーツも、この制度が対象とする分野のひとつとして位置づけられています。
加盟団体と連携した資格運用
JSPO公認スポーツ指導者資格は、JSPO単独で運用されるのではなく、各競技・分野の加盟団体と連携して講習や認定が行われています。野外活動の分野においても、関連する加盟団体が講習の実施に関わっていることが多いとされています。
※ 加盟団体とは、JSPOに加盟し、各競技・分野ごとの指導者養成や資格認定に関わっている団体のことです。野外活動の分野では、こうした加盟団体が講習会の運営を担っていることが多くなっています。
どんな人が、どんな目的で取得しているのか
アウトドア活動が好きで、人に教えたい方
普段からキャンプや野外活動を楽しんでいる方が、その経験を活かして人に教える立場になりたいという理由で資格取得を目指すケースが多く見られます。
野外活動施設・教育関係で働く方
野外活動施設や教育関係の仕事に就いている方が、専門知識の証明として、また安全管理の体制を整えるために取得を目指すこともあります。
地域でのスポーツ・アウトドア活動を支えたい方
地域のスポーツグループやアウトドアサークルを支えたい方が、リーダーとしての基礎知識を学ぶために、JSPO公認資格の取得を目指すこともあります。
豆知識:アウトドア・インストラクター(JSPO公認)をめぐる雑学
「アウトドア・インストラクター」という名称には注意
JSPOは公認スポーツ指導者として18種類の資格を発行していますが、「アウトドア・インストラクター」という名称の資格が単独で存在するかどうかは、公式サイトで明確に確認できませんでした。野外活動に関連する指導者資格は、JSPOの公認スポーツ指導者制度の枠組みの中で、各加盟団体が運用する種目別の資格として整理されている場合が多いようです。資格名の詳細については、JSPOまたは関連する加盟団体の公式サイトで確認することをおすすめします。
「スポーツリーダー」は更新不要の入門資格
JSPO公認スポーツ指導者資格の多くは4年ごとの更新が必要とされていますが、入門的な位置づけの「スポーツリーダー」は更新が不要とされています。野外活動の指導に関わる第一歩として、まずはこうした入門資格から学び始めるのも一つの選択肢といえそうです。
まとめ ― 野外活動の安全と楽しさを伝えるプロフェッショナル
こんな方にとくにおすすめ
- アウトドア活動が好きで、人に教える立場になりたい方
- 野外活動施設・キャンプ場で働いている方
- 学校・教育機関で野外活動の指導に関わる方
- 地域のスポーツ・アウトドアサークルを支えたい方
取得に向けた第一歩
アウトドア・インストラクター(JSPO公認)に関連する資格を目指す場合は、まずJSPOや加盟団体の公式サイトで、自分が学びたい分野に対応した講習会の情報を確認することが第一歩になります。共通科目・専門科目を一つずつ受講し、考査に向けて準備を進めることで、野外活動の指導者として活動するための基礎を身につけることができます。
