囲碁・将棋インストラクター(指導者資格)について

実技試験あり筆記試験実務経験・学歴が必要
民間資格

囲碁・将棋インストラクター(指導者資格)とは?

概要・難易度・取得後の活かし方を解説

囲碁・将棋インストラクター(指導者資格)の概要

「囲碁・将棋インストラクター(指導者資格)」は、囲碁や将棋のルールや指導法に関する知識を活かし、教室や大会で初心者に教えたり、対局の進行を担ったりする能力を認定するものです。囲碁では公益財団法人日本棋院が「普及指導員」制度を設けており、将棋では日本将棋連盟が「将棋普及指導員」を認定しています。いずれも、それぞれの段位を持つ会員の中から、地域の囲碁・将棋教室や大会で指導者・審判役を担える人材を認定する仕組みとなっています。

公益財団法人日本棋院とは、囲碁の普及・発展や、プロ棋士の育成・段位認定などを行っている団体です。アマチュアの段位認定や、普及指導員の認定なども行っています。

日本棋院の普及指導員は段位に応じてB級・A級・S級

日本棋院の普及指導員制度では、会員の段位に応じてB級・A級・S級の3段階が設けられています。B級は9級以上、A級は1段以上の認定証を持つ会員が申請でき、S級はA級からの昇格によってのみ取得できます。申請にあたっては、支部長や提携プロ棋士からの推薦と、書面審査が必要とされています。

将棋にも「将棋普及指導員」という同様の制度

将棋についても、日本将棋連盟が「将棋普及指導員」を毎年募集しており、地域の将棋教室や大会で指導・運営に関わる人材を認定しています。囲碁・将棋いずれも、競技そのものの実力(段位)を前提として、そこに指導者としての役割が加わる資格という位置づけが共通しています。

段位とは、囲碁・将棋における実力を示す等級のことです。級から段に上がるほど実力が高いとされ、普及指導員などの指導者資格でも、一定以上の段位を持っていることが申請条件となります。

難易度・学習時間の目安

★★★☆☆ 段位の取得が前提となり、級が上がるほど難易度も上がる資格

囲碁・将棋インストラクターの難易度は、指導者資格そのものの試験というよりも、申請に必要な段位をどれだけの期間で取得できるかに大きく左右されます。日本棋院の普及指導員であれば、B級は9級以上、A級は1段以上が条件となるため、まずは段位の取得・向上に向けた学習や対局の経験が欠かせません。指導者資格の申請自体は推薦と書面審査が中心ですが、その前提となる実力をどう培うかが、この資格における最大のポイントといえます。

推薦・書面審査とは、本人の実力(段位)や活動実績をもとに、支部長やプロ棋士などからの推薦を受け、書類によって審査される仕組みのことです。囲碁・将棋の普及指導員制度では、こうした審査を経て認定が行われます。

合格率の目安:申請自体は推薦・書面審査が中心ですが、前提となる段位の取得難易度は級が上がるほど高くなります。

取得後に活かせる仕事・関連する職種

地域の囲碁・将棋教室の講師

地域の囲碁・将棋教室で初心者に指導を行う講師にとって、普及指導員の認定は、指導者としての信頼性を高め、教室の運営にも説得力を持たせる材料になります。

大会・イベントの審判・運営スタッフ

地域の囲碁・将棋大会で審判や運営を担うスタッフにとっても、普及指導員としての認定は、対局の進行やルールの判定を適切に行うための基盤となります。

学校・福祉施設でのクラブ活動の指導者

学校の囲碁・将棋部や、福祉施設でのレクリエーションとして囲碁・将棋を取り入れる際の指導者にとっても、普及指導員としての知識・経験は、参加者のレベルに合わせた指導を行う際に役立ちます。

将棋普及指導員とは、日本将棋連盟が毎年募集している制度で、地域の将棋教室や大会での指導・運営に関わる人材を認定するものです。囲碁の普及指導員と同様に、将棋連盟の会員であることなどが申請の前提となります。

誕生の背景・歴史

地域に囲碁・将棋を広めるための制度

普及指導員制度は、囲碁・将棋というそれぞれの競技を地域に広めていくため、各団体によって整備されました。プロ棋士だけでなく、地域で活動するアマチュアの会員が指導者として活躍できる仕組みをつくることで、囲碁・将棋を学ぶ場を全国に広げていくことが目的とされています。

囲碁・将棋人気の高まりとともに需要が拡大

近年、囲碁・将棋は、プロ棋士の活躍が話題になることも多く、子どもから高齢者まで幅広い世代に親しまれています。教育現場や地域コミュニティでの活用が広がる中で、普及指導員のような指導者資格への注目も高まっているといえそうです。

どんな人が、どんな目的で取得しているのか

囲碁・将棋が好きで、指導する側に立ちたい方

長年囲碁や将棋を楽しんできた方が、自分の経験を活かして初心者に教えたいという理由で、普及指導員の認定を目指すケースが多く見られます。

定年後に地域活動に関わりたい方

定年退職後、地域の囲碁・将棋サロンや教室で活動したい方が、指導者としての立場を得るために認定を目指すこともあります。

学校・福祉施設で囲碁・将棋を取り入れたい方

学校や福祉施設で囲碁・将棋をレクリエーションとして取り入れたい方が、指導の基礎を学ぶために認定を目指すこともあります。

豆知識:囲碁・将棋インストラクター(指導者資格)をめぐる雑学

団体ごとに名称・基準が異なる点に注意

「囲碁・将棋インストラクター」という名称は、日本棋院の「普及指導員」、日本将棋連盟の「将棋普及指導員」など、団体によって正式名称や認定基準が異なります。気になる資格を見つけた際には、どの団体が運営しているのかを確認し、自分の取り組みたい競技・団体に対応した制度を選ぶことが大切です。

指導者になるにも「実力」が前提になる珍しい資格

多くの指導者資格は、講習を受けることで誰でも取得を目指せますが、囲碁・将棋の普及指導員は、一定以上の段位を持っていることが前提となります。「教える前に、まず自分が強くなる」必要がある点は、この資格ならではの特徴といえるでしょう。

まとめ ― 囲碁・将棋の魅力を伝えるプロフェッショナル

こんな方にとくにおすすめ

  • 囲碁・将棋が好きで、人に教えたい方
  • 地域の囲碁・将棋教室や大会の運営に関わりたい方
  • 定年後に地域での新しい活動を探している方
  • 学校・福祉施設で囲碁・将棋を取り入れたい方

取得に向けた第一歩

囲碁・将棋インストラクター(指導者資格)を目指す場合は、まず自分が取り組んでいる囲碁・将棋の段位を確認し、日本棋院や日本将棋連盟といった所属団体の公式サイトで、普及指導員制度の申請条件を調べることから始めるとよいでしょう。長年の対局経験を、誰かに教えるという新しい形で活かしていける資格といえます。

囲碁の日本棋院
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