電気工事士(第一種・第二種)について

実技試験あり筆記試験誰でも受験可
国家資格

電気工事士(第一種・第二種)とは?

概要・難易度・取得のメリットを解説

電気工事士(第一種・第二種)の概要

電気工事士は、電気工事士法に基づく国家資格で、一般住宅・ビル・工場などの電気設備の工事を行うために必要な資格です。「第二種電気工事士(一般家庭・小規模施設向けの600V以下の低圧工事)」と「第一種電気工事士(大型施設・高圧設備を含む最大500kW未満の工事)」の2種類があります。電気工事は有資格者のみが行える法定作業のため、電気工事業・ビルメンテナンス・住宅設備業など幅広い業界での需要が常に高い資格です。

※ 第二種電気工事士は「受験資格なし」で誰でも受験できます。第一種は「第二種電気工事士取得後に3年以上の実務経験が必要(または所定の養成施設修了)」です。電気工事士の資格がなければ法的に電気工事作業を行えないため、電気工事業者への就職では必須資格となっています。

どんな人のための資格?

第二種は受験資格なしで誰でも挑戦できます。電気工事業者・ビルメン(設備管理)・住宅設備会社への就職希望者、DIYで電気工事を行いたい方、工場・建設業での電気設備担当を目指す方に広く選ばれています。

試験の受け方

第二種の試験は年2回(上期:3〜4月申込、下期:8〜9月申込)実施されます。試験は「筆記試験(電気に関する基礎理論・法令・配線図等)」と「技能試験(実際の配線作業)」の2段階です。第一種も筆記試験と技能試験で構成されます(実務経験要件あり)。

※ 第二種電気工事士の合格率は筆記試験60〜65%程度、技能試験70〜75%程度が目安で、比較的取得しやすい国家資格です。技能試験の練習には候補問題(公表問題)の実技練習が効果的です。学習時間の目安は筆記試験60〜100時間、技能試験の練習10〜20時間程度です。第一種は難易度が上がります。

受験資格や試験内容は変更される場合があります。お申し込み前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

難易度・学習時間の目安

★★☆☆☆ 比較的取得しやすい(第二種基準) ― 合格率60〜70%、60〜120時間の学習が目安です

結論からいうと、第二種電気工事士は「60〜120時間程度の学習と技能実技練習で取得できる、電気工事業界への就職で必須の国家資格」です。電気の基礎知識と配線作業の練習が合格の鍵です。取得後は電気工事業・ビルメン・設備管理など安定した業界で即戦力として活躍できます。

客観的な目安となる数値

  • 合格率の目安:第二種筆記60〜65%、技能70〜75%程度
  • 学習時間の目安:60〜120時間程度(技能実技練習含む)

取得後に活かせる仕事・関連する資格

  • 電気工事会社での電気工事士として住宅・ビル・施設の電気工事を担当
  • ビルメンテナンス(設備管理)での電気設備の点検・修繕業務
  • 太陽光発電システムの設置工事・電気自動車充電設備の設置工事

関連する資格にも目を向けてみよう

  • 電気主任技術者(電験):大規模電気設備の監督・管理に必要な上位国家資格
  • 消防設備士:消防設備の設置・点検に必要な国家資格(ビルメンとの相性抜群)

※ 「第二種電気工事士」から「第一種電気工事士」→「電気主任技術者(電験三種)」とステップアップすることで、電気設備の現場技術者から設備管理・監督・コンサルタントへのキャリアパスが開けます。再生可能エネルギー(太陽光・蓄電池)・EV充電設備の普及拡大とともに、電気工事士の需要はますます高まっています。それぞれの記事も準備が整い次第、このサイトでご紹介していく予定です。

誕生の背景・歴史

電気工事士制度は電気工事士法(1960年制定)に基づいて設けられました。戦後の高度経済成長期に電化の急速な普及とともに電気工事の需要が急増し、無資格者による不適切な工事に起因する火災・感電事故が社会問題化したことが背景です。現在は年間約80万人が第二種電気工事士試験を受験する日本最大規模の国家試験のひとつです。

どんな人が、どんな目的で取得しているのか

  • 電気工事業・ビルメンへの就職希望者 ― 業界の必須資格として就職活動前に取得
  • 工場・製造業の設備担当者 ― 電気設備の自社対応・保全業務のために取得
  • 資格コレクター・副業希望者 ― コストパフォーマンスよく取れる国家資格として取得

こんな人におすすめ・こんな人にはやや物足りないかも

  • おすすめな人:電気に関する工事・設備管理の仕事でキャリアを積みたい人/比較的短い学習期間で就職・転職に有効な国家資格を取得したい人
  • やや物足りないかもしれない人:大規模電気設備の設計・監督を目指す方(電気主任技術者が適しています)/機械・プログラミングに特化した製造業を目指す方(技能検定・技術士等が適しています)

豆知識:「ブレーカー」の正式名称と電気工事士の作業範囲

家庭でよく見る「ブレーカー(遮断器)」の分電盤への設置・交換は、電気工事士でなければ行えない「電気工事」に該当します。コンセント・スイッチの新設・交換も同様です。一方、「蛍光灯の交換」「市販のコンセントカバー交換(配線を伴わない)」は電気工事士資格がなくても行えます。この「工事に該当するか否か」の境界を試験で正確に問われるのが電気工事士試験の特徴のひとつです。

まとめ ― 電気インフラを支える「電気のプロ」への道、電気工事士

電気工事士は、「電気の知識と技術で、安全な電気設備を世の中に届けたい」という方にとって、電気工事業界への入口となる確かな国家資格のひとつです。

「目に見えない電気の力を安全に扱い、人々の生活を支えたい」――そう思ったときの目標として、電気工事士はきっと頼れる存在になってくれるでしょう。