行政書士について

筆記試験誰でも受験可
国家資格

行政書士とは?

概要・難易度・取得のメリットを解説

行政書士の概要

行政書士は、官公署に提出する書類の作成・代理・許認可申請の手続きを専門的に行える国家資格です。総務省が所管しており、「許認可申請の専門家」として個人・法人のさまざまな手続きを幅広くサポートします。法律系国家資格の中では「取り組みやすい難易度の登竜門」として位置づけられることが多く、独立開業を目指す方に人気の資格です。

行政書士の独占業務には、「官公署(役所・警察署など)に提出する書類の作成」「許認可申請の代理(飲食店の営業許可・建設業許可・在留資格申請など)」「権利義務に関する書類の作成(契約書・遺産分割協議書など)」などがあります。これらの業務は行政書士だけが有償で行うことができます。

どんな人のための資格?

受験資格は特になく、誰でも受験できます。「法律の専門家として独立したい」「外国人の在留資格・ビザ手続きに携わりたい」「行政手続きの専門家として中小企業を支援したい」という方から幅広く選ばれています。司法書士・社労士などより難易度が低めであることから、「法律系国家資格の最初の一歩」として選ばれることも多い資格です。

試験の受け方

試験は年1回(11月)実施されます。マークシート形式の「法令等(択一式・記述式)」と「一般知識等(択一式)」で構成されており、1日で全科目を受験します。法律の知識がまったくない状態から独学で合格する人もいる一方、内容の幅広さから専門学校・通信講座を活用する人も多くいます。

※ 行政書士試験には、「法令等(行政法・民法・憲法など)」と「一般知識等(政治・経済・情報通信・文章理解など)」の両方で一定の基準点を満たす必要があります。特に「一般知識等の足切り」(基準点に満たないと法令の点数に関係なく不合格)への対策が重要なポイントです。

受験資格や試験内容は変更される場合があります。お申し込み前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

難易度・学習時間の目安

★★★★☆ 高い ― 幅広い法律知識と一般知識が求められる難関国家資格です

結論からいうと、行政書士試験は「合格率10〜15%前後、600〜1,000時間程度の学習が必要といわれる難関資格」です。しかし法律系国家資格の中では「比較的取り組みやすい入口」として位置づけられており、計画的に学習すれば1〜2年程度での合格を目指せる資格です。

客観的な目安となる数値

  • 合格率の目安:毎年10〜15%前後といわれています
  • 学習時間の目安:600〜1,000時間程度が目安(法律の学習経験がある場合はより短縮できる可能性があります)

取得後に活かせる仕事・関連する資格

  • 行政書士事務所を開業し、許認可申請・在留資格申請・遺言書作成などの業務を行う
  • 中小企業や個人事業主の創業・開業支援・各種許認可取得のサポート
  • 入管業務(外国人の在留資格・就労ビザ申請など)の専門家として活動

関連する資格にも目を向けてみよう

  • 司法書士:不動産登記・商業登記・簡易裁判所での訴訟代理を行える国家資格
  • 社会保険労務士(社労士):労務管理・社会保険手続きの専門家として活躍できる国家資格

※ 行政書士と司法書士・社労士などの「ダブルライセンス」によって、クライアントへの総合的なサービス提供が可能になるため、複数の法律系資格を組み合わせて取得するキャリアパスも一般的です。それぞれの記事も準備が整い次第、このサイトでご紹介していく予定です。

誕生の背景・歴史

行政書士制度は1951年に制定されました。戦後の行政手続きの複雑化に伴い、「国民が行政手続きをスムーズに行えるよう支援する専門家」として生まれた資格です。現在では在留資格申請・ドローン飛行許可・各種事業の許認可など、時代の変化に合わせて業務の幅が広がり続けています。

どんな人が、どんな目的で取得しているのか

  • 独立開業を目指す方 ― 法律系資格の中でも独立しやすい入口として選ぶ人
  • 会社員・公務員の副業・キャリアチェンジを目指す方 ― 安定したキャリアの選択肢として
  • 外国人支援・国際業務に関わりたい方 ― 在留資格・ビザ申請の専門家を目指す人
  • 司法書士・社労士などの難関資格取得前のステップとして ― 法律の基礎を固めたい人

こんな人におすすめ・こんな人にはやや物足りないかも

  • おすすめな人:法律系資格に挑戦したいが、難易度の高い資格は不安という人/独立開業を早めに実現したい人/行政手続き・許認可の専門家として活躍したい人
  • やや物足りないかもしれない人:登記・裁判所業務に関わりたい人(その場合は司法書士が適しています)/労務・社会保険の専門家になりたい人(その場合は社労士が適しています)

豆知識:「行政書士」は日本独自の資格制度

行政書士は日本独自の法律家制度であり、海外には同様の資格が存在しない国も多くあります。「お役所への書類手続き・許認可申請の専門家」として、中小企業・個人事業主・外国人の生活・スタートアップ支援など、多様な場面で活躍できるのが行政書士の魅力のひとつです。

まとめ ― 「許認可の専門家」として独立・活躍できる、法律系資格の入口

行政書士は、「法律の力を使って、人や企業の大切な手続きを支えたい」という方にとって、最初に目指すべき法律系国家資格のひとつです。

「法律の力で、多くの人の夢や事業の出発点を支えたい」――そう思ったときの目標として、行政書士はきっと頼れる存在になってくれるでしょう。