スパイス&ハーブ検定とは?
概要・難易度・取得後の活かし方を解説
スパイス&ハーブ検定の概要
「スパイス&ハーブ検定」は、スパイスやハーブの歴史・基礎知識から、料理での使い方、健康への活かし方までを幅広く問う検定試験です。公益財団法人山崎香辛料振興財団が主催しており、2009年から続く歴史のある検定です。
※ 山崎香辛料振興財団とは、香辛料に関する研究・調査や、スパイス文化の普及活動を行っている公益財団法人です。
3級・2級・1級の3段階構成
試験は3級・2級・1級の3段階に分かれています。3級は歴史・基礎知識・料理・暮らしに関する内容と単品知識(25種のスパイス・ハーブ)、2級はそれに加えてハーブティーや栽培、健康に関する知識と単品知識(20種)、1級はさらに手作り調味料などの応用的な楽しみ方と単品知識(35種)が出題範囲となっています。
CBT方式によるオンライン受験
試験はパソコンを使ったCBT方式で実施されます。3級・2級は択一式のマークシート形式、1級では択一式に加えて複数選択完全一致問題や記述式問題も出題されます。問題数は3級が50問、2級・1級は60問で、試験時間は90分程度です。
※ CBT方式とは、Computer Based Testingの略で、決められたテストセンターのパソコンを使って受験する試験形式です。紙の試験と異なり、実施日程の選択肢が多いのが特徴です。
受験資格・対象者
3級・2級は誰でも受験できますが、1級は2級に合格していることが前提となります。3級と2級、2級と1級はそれぞれ併願して受験することも可能です。
難易度・学習時間の目安
合格基準はどの級も正答率80%以上とされています。一見高く感じますが、出題範囲は公式テキストに基づいているため、テキストを中心にスパイス・ハーブの特徴や使い方を一つひとつ確認していけば、合格ラインに近づけるとされています。3級は基礎的な内容が中心のため、料理好きの方であれば短期間の対策でも対応しやすいでしょう。
※ 単品知識とは、シナモンやクミン、ローズマリーといった個々のスパイス・ハーブそれぞれの特徴・産地・使い方に関する知識のことです。級が上がるほど対象となる種類数が増えていきます。
取得後に活かせる仕事・関連する職種
料理講師・フードコーディネーター
スパイスやハーブを使ったレシピの提案や、料理教室でのメニュー開発に知識を活かせます。素材の特徴を理解していることで、より説得力のある説明ができるようになります。
飲食店・カフェスタッフ
スパイスやハーブを使ったメニューを提供する飲食店では、お客様への説明やメニュー開発の際に検定で得た知識が役立ちます。香りや風味の組み合わせについて自信を持って提案できるようになります。
健康・美容分野での活用
2級以上ではハーブティーや健康に関する知識も出題されるため、ハーブを使った健康習慣の提案など、美容・健康分野で働く方にも役立つ知識といえます。エステサロンやリラクゼーション施設などで、お客様にハーブの効能を説明する際の説得力にもつながるでしょう。
誕生の背景・歴史
2009年:第1回検定の実施
スパイス&ハーブ検定は2009年9月に第1回が東京で実施され、当初は2級・3級からスタートしました。香辛料の研究・普及を目的とする山崎香辛料振興財団が、専門知識を一般の方にも広く知ってもらうための取り組みとして検定をスタートさせたという経緯があります。
CBT化と継続的な開催
その後、検定は年1回のペースで継続的に実施され、2026年には第17回を数えるまでになりました。実施方式も紙の試験からCBT方式へと移行し、受験者がより柔軟に日程を選べるようになっています。公式テキストの改訂に合わせて出題範囲が見直されることもあり、最新のスパイス・ハーブ情報を反映し続けているのも特徴です。
※ 公式テキストとは、検定の出題範囲のベースとなる『スパイス&ハーブの使いこなし事典』のことです。検定対策の中心となる一冊として位置づけられています。
どんな人が、どんな目的で取得しているのか
料理好き・スパイスファンの方
普段からスパイスやハーブを使った料理を楽しんでいる方が、知識を体系的に整理したいという理由で3級から挑戦するケースが多く見られます。好きなことを学びながら資格にできる点が人気の理由です。
飲食・食品関連の仕事をしている方
飲食店や食品メーカーで働く方が、メニュー開発や商品企画のための知識の裏付けとして取得を目指すこともあります。スパイスやハーブの組み合わせの幅が広がることで、提案できるメニューの幅も広がります。
健康・美容に関心のある方
ハーブティーや薬膳に興味があり、健康的な暮らしにスパイス・ハーブを取り入れたいという方が、2級以上の取得を目指すこともあります。
豆知識:スパイス&ハーブ検定をめぐる雑学
似た名前の資格・検定が複数存在する
スパイス・ハーブ関連の資格には、「ハーブ&スパイス検定」(別団体である日本ハーブ・スパイス協会が主催)や「スパイス香辛料ソムリエ」など、名称が似た検定・資格が複数存在します。「唐辛子マイスター」という名称も聞かれることがありますが、独立した検定として広く確認できるものではなく、団体や講座によって呼び方が異なる可能性があります。受験を検討する際は、主催団体名まで確認すると安心です。
1級になると35種類のスパイス・ハーブが対象
3級では25種、2級では20種、1級ではさらに35種のスパイス・ハーブが単品知識の対象となります。級が上がるごとに対象品目が増え、最終的にはかなり幅広いスパイス・ハーブの特徴を把握していることが求められる構成になっています。
まとめ ― キッチンの引き出しを「知識の宝庫」に変える検定
こんな方にとくにおすすめ
- スパイスやハーブを使った料理が好きな方
- 飲食・食品関連の仕事で知識の幅を広げたい方
- ハーブティーや健康習慣に興味がある方
- 料理教室やレシピ提案の仕事をしている、または目指している方
取得に向けた第一歩
まずは公式テキスト『スパイス&ハーブの使いこなし事典』を手に取り、3級の出題範囲から学習を始めるのがおすすめです。普段の料理にスパイス・ハーブを取り入れながら学ぶことで、知識が自然と身につきやすくなります。3級・2級の併願や、2級・1級の併願も可能なので、学習が進んだ段階で上位の級にもチャレンジしてみるとよいでしょう。
