食品表示検定について

筆記試験誰でも受験可
民間資格

食品表示検定とは?

概要・難易度・取得後の活かし方を解説

食品表示検定の概要

「食品表示検定」は、商品パッケージに記載されている原材料名や添加物、栄養成分表示などの食品表示を正しく読み取り、また作成する力を認定する検定試験です。一般社団法人食品表示検定協会が主催しており、食品関連の業務に携わる方を中心に、幅広い層から受験されています。普段何気なく目にしている表示の裏側にあるルールを学ぶことで、商品選びの視点も変わってくるはずです。

食品表示とは、商品パッケージに記載されている原材料名・添加物・賞味期限・栄養成分などの情報のことです。食品表示法などの法律に基づき、記載すべき内容や方法が細かく定められています。

初級・中級・上級の3段階構成

検定は、初級・中級・上級の3段階で構成されています。初級と中級には受験資格の制限がなく、誰でも挑戦できますが、上級は中級に合格していることが受験の条件となっています。初級・中級は毎年6月と11月の年2回、上級は11月の年1回実施されています。

初級・中級はマークシート、上級は記述式も含む

初級・中級は、指定テキストの範囲内から出題される全問マークシート方式の試験です。一方、上級は試験範囲が指定されておらず、関連法規も含めた食品表示全般が出題対象となり、解答形式もマークシート式と記述式の両方が含まれます。中級から上級へのステップは内容・形式ともに大きく変わるため、上級を目指す場合は早めに学習計画を立てておくとよいでしょう。

食品表示法とは、食品衛生法・JAS法・健康増進法の食品表示に関する規定を一元化した法律です。食品表示検定の出題範囲も、この法律をはじめとした関連法令が中心となっています。

難易度・学習時間の目安

★★★☆☆ 初級は易しいが、中級は普通、上級は記述式も含み難易度が高い

合格基準は、初級・中級が100点満点中70点以上、上級は100点満点中80点以上とされています。合格率は初級が約60%前後、中級が約45%前後、上級は約10〜20%前後とされており、級が上がるごとに難易度が大きく上がる試験です。

JAS法とは、農林物資の品質や表示の適正化に関する法律で、もともと食品表示に関する規定の一部を担っていた法律です。現在は食品表示法に統合されています。

合格率の目安:初級は約60%、中級は約45%、上級は約10〜20%とされ、級が上がるほど合格率が大きく下がります。

取得後に活かせる仕事・関連する職種

食品メーカーの品質管理・商品開発担当者

食品メーカーで商品パッケージの表示内容を作成・確認する業務に携わる方にとって、食品表示検定で学ぶ知識は実務に直結します。表示ミスは商品の回収などにつながるため、正確な知識を持つ人材は重宝されます。新商品の発売前に表示内容をチェックする体制づくりにも、こうした知識が活かされます。

小売・流通業の仕入れ・品質管理担当者

スーパーやコンビニなど小売業の仕入れ担当者にとっても、取り扱う商品の表示が適切かどうかを判断する力は重要です。食品表示検定の知識は、こうした品質管理業務の基礎として役立ちます。

飲食店・食品関連企業のコンサルタント

食品関連企業に対して表示ルールのアドバイスを行うコンサルタントなどにとっても、食品表示検定の資格は知識の証明として活用できます。特に上級は、専門性の高さを示す資格として評価されることがあります。

栄養成分表示とは、食品100gあたりや1食分あたりのエネルギー・たんぱく質・脂質・炭水化物・食塩相当量などを表示したものです。食品表示検定では、こうした表示の見方や記載ルールも出題範囲に含まれます。

誕生の背景・歴史

食品偽装問題などを背景に創設

食品表示検定は、食品の産地偽装や表示の誤りといった問題が社会的な関心を集めたことを背景に、食品表示に関する正しい知識を持つ人材を育成・認定する目的で創設されたとされています。一般社団法人食品表示検定協会が主催する民間資格として、現在も継続的に実施されており、食品業界全体の信頼性向上にも一役買っているといえそうです。

食品表示法の制定で重要性がさらに高まる

2015年に食品表示法が施行され、これまで複数の法律に分かれていた食品表示の規定が一元化されました。法改正のたびに表示ルールが見直されることもあり、食品表示に関する正確な知識を持つことの重要性は、年々増しているといえます。アレルゲン表示のルール変更など、消費者の安全に直結する改正も行われており、最新の情報を追い続ける姿勢が求められます。

どんな人が、どんな目的で取得しているのか

食品メーカー・小売業で働く方

食品メーカーや小売業で表示業務に関わる方が、業務上必要な知識を体系的に身につけるために、初級・中級を受験するケースが多く見られます。

表示業務の専門性を高めたい方

食品表示の専門性をさらに高めたい方が、中級合格後に上級へとステップアップを目指すこともあります。上級は出題範囲が指定されていないため、より深い学習が求められます。

消費者として正しい情報を読み取りたい方

業務での活用だけでなく、買い物の際に商品パッケージの表示を正しく読み取りたいという理由で、初級から学び始める消費者の方もいるとされています。

豆知識:食品表示検定をめぐる雑学

上級は記述式問題があるため対策が難しい

初級・中級がマークシート方式であるのに対し、上級では記述式の問題も出題されます。単なる知識の暗記だけでなく、表示内容を自分の言葉で説明する力が求められるため、上級は対策が難しい級とされています。過去問だけでなく、実際の商品パッケージを見ながら表示の根拠を考える習慣をつけておくと、上級対策にも役立つでしょう。

法改正のたびに出題内容が変わる

食品表示に関する法律やルールは、見直しが行われることがあるため、検定の出題内容もそれに合わせて変化することがあります。一度取得した後も、最新の表示ルールを継続的にチェックしておくことが、実務では大切になります。

まとめ ― 食品表示の正しい知識を証明する資格

こんな方にとくにおすすめ

  • 食品メーカー・小売業で表示業務に携わる方
  • 品質管理・商品開発の知識を強化したい方
  • 食品関連企業へのアドバイス業務を行う方
  • 買い物の際に食品表示を正しく読み取りたい方

取得に向けた第一歩

まずは受験資格に制限のない初級から挑戦してみるのがおすすめです。指定テキストの範囲から出題されるため、テキストをしっかり読み込んでおけば、合格を目指しやすいレベルです。業務での必要性に応じて、中級・上級へとステップアップしていくとよいでしょう。表示を「見る」側から「作る」「説明する」側へと視点が変わることで、仕事の幅も広がっていくはずです。

食品表示検定 | 食品表示検定試験は消費者の方から、生産者、製造などで専門知識の必要な方までを対象にしています。食品表示の正しい知識を学んで、日々の生活に生かしてみませんか。
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