ビアテイスターとは?
概要・難易度・取得後に活かせる仕事を解説
ビアテイスターの概要
ビアテイスターは、ビールの品質を見極め、味わいの特徴を的確に評価するテイスティング能力を測定する資格です。クラフトビア・アソシエーション(日本地ビール協会)が認定しており、ビアテイスター認定セミナーを受講したうえで、認定試験に合格することで取得できるとされています。
※ ビアスタイルとは、ビールの種類を、原料や製法、味わいの特徴によって分類したカテゴリーのことです。ピルスナーやエール、スタウトなど、多くのビアスタイルが存在し、ビアテイスターでは、こうしたビアスタイルごとの特徴を理解することが重視されているとされています。
受験資格 ― セミナー受講が前提、誰でも参加可能
ビアテイスターの認定試験には、年齢や資格などの受験資格は設けられていないとされていますが、認定セミナーを受講することが前提となっています。セミナー自体は誰でも参加できるため、ビールについて専門的に学びたい人であれば、特別な経験がなくても挑戦できる資格といわれています。
試験内容 ― 筆記試験と官能評価試験
認定試験は、筆記試験55問と官能評価試験6問で構成されているとされ、筆記・官能評価ともに75点以上が合格基準とされています。セミナーでは、約40種類のビールを実際に試飲しながら、主要なビアスタイルの特徴を体験的に学べるといわれています。
※ 官能評価とは、人間の感覚(味覚・嗅覚・視覚など)を使って、製品の品質や特徴を評価することです。ビアテイスターの試験では、実際にビールを飲み比べ、香りや味わいの違いを的確に評価する力が問われるとされています。
1日でビールの理論と実践を学ぶセミナー形式
ビアテイスター認定セミナーは、1日かけてビールの原料や製造工程に関する理論と、多様なビアスタイルのテイスティングを組み合わせて学ぶ形式とされています。理論と実践を同時に学べることが、この資格の特徴のひとつといわれています。
難易度・合格率の目安
セミナー受講者向けで対応しやすい難易度
ビアテイスターの認定試験は、セミナーで学んだ内容をもとに出題されるとされ、筆記・官能評価ともに75点以上が合格基準といわれています。セミナーの内容をしっかり復習し、試飲したビールの特徴を覚えておくことで、対応しやすい資格とされています。
※ ペアリングとは、料理と飲み物の組み合わせによって、それぞれの味わいを引き立て合うことを指す言葉です。ビールと料理の組み合わせも、ペアリングの考え方が応用される分野のひとつとされています。
官能評価には経験の積み重ねが役立つ
筆記試験は知識の学習で対応できる部分が多いとされていますが、官能評価試験では、ビールの香りや味わいの違いを実際に感じ取る経験が求められます。セミナー以外でも、さまざまなビアスタイルのビールを飲み比べる経験を積んでおくと、対策になるといわれています。
取得後に活かせる仕事・関連する職種
クラフトビール専門店・バーのスタッフ
クラフトビール専門店やビアバーで働くスタッフにとって、ビアテイスターで学ぶビアスタイルの知識やテイスティング能力は、お客様への商品説明や提案に直接活かせるとされています。多種多様なビールの中から、お客様の好みに合った一杯を提案できることは、強みになるといわれています。
ビールメーカー・ブルワリーの品質管理担当者
ビールメーカーやブルワリー(ビール製造所)では、製品の品質を確認するために官能評価が行われているとされています。ビアテイスターで身につけたテイスティング能力は、こうした品質管理の業務にも役立つといわれています。
飲食店での接客・メニュー提案担当者
ビールの種類を多く取り扱う飲食店では、料理に合わせたビールの提案ができるスタッフが求められるとされています。ビアテイスターの知識を活かして、ペアリングの提案を行うこともできるといわれています。
誕生の背景・歴史
クラフトビールの広がりとともに整備された資格
日本国内では、地ビール・クラフトビールの製造が広がるとともに、ビールの多様性を理解し、的確に評価できる人材が求められるようになったとされています。ビアテイスターは、こうした流れの中で、ビールの品質や特徴を専門的に評価できる人材を育成するために整備されてきたといわれています。
※ クラフトビールとは、大手メーカーの大量生産品とは異なり、小規模な醸造所(ブルワリー)が、独自の製法やこだわりを持って製造するビールのことです。多様なビアスタイルが楽しめることから、人気が広がっているとされています。
テイスティング文化の広がり
ワインや日本酒など、他の飲料分野でもテイスティングを重視する文化が広がる中、ビールにおいても、味わいの違いを言語化し、評価する文化が広がってきたとされています。ビアテイスターは、こうした文化の広がりを背景に、ビールのテイスティングを体系的に学べる資格として位置づけられているといわれています。
どんな人が、どんな目的で取得しているのか
ビールが好きで知識を深めたい人
ビールが好きで、より深く知識を学びたいという人が、セミナーに参加して資格取得を目指すケースが多いとされています。さまざまなビアスタイルを試飲しながら学べることも、参加のきっかけになっているといわれています。
飲食・酒類業界で働く人
飲食店やビアバー、酒類販売業など、ビールに関わる仕事をしている人が、専門知識を裏付ける資格として取得を目指すこともあるとされています。お客様への提案力を高めたいという理由で受験する人もいるといわれています。
豆知識:関連資格との違いとステップアップ
日本ビール検定(ビア検)との違い
日本ビール文化研究会が実施する「日本ビール検定(ビア検)」は、ビールの歴史や製法、文化に関する知識を、筆記試験のみで測定する検定とされています。ビアテイスターは、セミナーでの試飲を伴い、官能評価試験が含まれる点が異なるといわれています。知識を日本ビール検定で、テイスティング能力をビアテイスターで身につけるという形で、組み合わせて学ぶ人もいるとされています。
唎酒師との違い
唎酒師は、日本酒の知識やサービス能力を測定する資格とされています。ビアテイスターは、対象がビールである点が異なりますが、いずれもテイスティングを重視する点は共通しているといわれています。お酒の種類ごとにテイスティング資格を取得することで、幅広い飲料知識を身につけられるとされています。
まとめ ― ビールの味わいを評価する力を証明する資格
こんな方にとくにおすすめ
- ビールが好きで知識を深めたい方
- クラフトビール専門店・バーで働く方
- ビールメーカー・ブルワリーの品質管理担当者
- 飲食店でビールの提案をしたい方
取得に向けた第一歩
ビアテイスターは、誰でも参加できる認定セミナーを受講することが、取得への第一歩とされています。セミナーでビールの理論とテイスティングを学び、その内容をしっかり復習したうえで認定試験に挑むことが、合格への道筋とされています。最新のセミナー開催情報は、クラフトビア・アソシエーションの公式サイトで確認できます。
