損害保険大学課程とは?
概要・難易度・取得後に活かせる仕事を解説
損害保険大学課程の概要
損害保険大学課程は、損害保険募集人として基本的な資格を取得した人が、さらに専門的な知識やコンサルティング能力を身につけるためのステップアップ制度です。一般社団法人日本損害保険協会が実施しており、「専門コース」と「コンサルティングコース」の2つのコースが設けられているとされています。
※ 損害保険募集人資格とは、自動車保険や火災保険などの損害保険を販売するために必要な基本的な資格のことです。損害保険大学課程は、この資格を取得した人がさらにステップアップするための上位の課程として位置づけられています。
受験資格 ― 損害保険募集人資格の保有者が対象
損害保険大学課程を受講・受験できるのは、損害保険一般試験(損害保険募集人資格試験)に合格した人とされています。専門コースの認定を受けた人が、さらにコンサルティングコースに進むという段階的な構成になっているといわれています。
試験内容 ― 専門コースは法律・税務の単位制試験
専門コースの試験は「法律単位」と「税務単位」の2科目で構成される単位制とされ、両方に合格することで認定されるといわれています。コンサルティングコースは、1年間(4月から翌年3月まで)の教育プログラムの受講・修了が受験条件とされ、より実践的な知識・業務スキルを学ぶ内容になっているとされています。
※ 単位制とは、複数の科目をそれぞれ別々に合格すればよい仕組みのことです。損害保険大学課程の専門コースでは、法律単位と税務単位の両方に合格することで、専門コースの認定が受けられるとされています。
認定資格 ― 損害保険プランナー・トータルプランナー
専門コースの認定要件を満たした人は「損害保険プランナー」、コンサルティングコースの認定要件を満たした人は「損害保険トータルプランナー」として認定されるとされています。いずれも5年ごとの更新制となっており、継続的な学習が求められる仕組みとされています。
難易度・合格率の目安
専門コース・コンサルティングコースともに約80%前後
損害保険大学課程の合格率は、専門コースの単位ベースで約80%前後、コンサルティングコースも約80%前後とされています。損害保険募集人資格を持つ人が対象であり、実務経験を活かしながら学習を進められることから、比較的取り組みやすい課程とされています。
1年間の教育プログラムへの取り組みが重要
特にコンサルティングコースは、1年間の教育プログラムの受講・修了が前提となるため、長期的に学習を継続する姿勢が求められるとされています。日々の業務と並行して学習を進めるための時間管理が重要といわれています。
取得後に活かせる仕事・関連する職種
損害保険代理店の募集人・経営者
損害保険代理店で働く募集人や、代理店を経営する人にとって、損害保険大学課程で学ぶ法律・税務の知識は、お客様への提案の質を高めるために役立つとされています。「損害保険プランナー」などの認定資格を持つことで、専門性をアピールできるといわれています。
損害保険会社の営業・サポート部門
損害保険会社の営業担当者や、代理店をサポートする部門の社員にとっても、損害保険大学課程の知識は、代理店への指導やお客様対応の質を高めるために活用できるとされています。法律や税務の知識を踏まえた提案ができることが、信頼関係の構築につながるといわれています。
FPとして損害保険の相談に対応する人
FPとして資産形成やリスク管理の相談を行う際にも、損害保険大学課程で学ぶ法律・税務の知識が役立つとされています。生命保険だけでなく損害保険も含めた総合的な提案ができることで、相談業務の幅が広がるといわれています。
誕生の背景・歴史
募集人のステップアップ制度としての創設
損害保険大学課程は、損害保険募集人資格を取得した後、さらに専門知識を深め、コンサルティング能力を高めたいというニーズに応える形で、日本損害保険協会によって創設されたとされています。基本的な資格だけでなく、その先のステップアップの道を用意することで、業界全体の専門性向上を図る制度として位置づけられているといわれています。
※ 日本損害保険協会とは、損害保険会社が加盟する業界団体で、損害保険募集人資格試験や損害保険大学課程など、損害保険業界に関する資格・検定制度の運営を行っているとされています。
5年ごとの更新制による継続学習の仕組み
損害保険プランナー・トータルプランナーの認定は5年ごとの更新制とされ、一度取得すれば終わりではなく、継続的に知識をアップデートしていく仕組みとなっているとされています。法改正や保険商品の変化に対応できる人材を育成する目的があるといわれています。
どんな人が、どんな目的で取得しているのか
損害保険代理店で専門性を高めたい人
損害保険代理店で働く人が、お客様への提案力を高めるために、専門コース・コンサルティングコースへとステップアップしていくことが多いとされています。法律・税務の知識を体系的に学ぶことで、より複雑な相談にも対応できるようになるといわれています。
損害保険会社で代理店指導に携わる人
損害保険会社の社員で、代理店の指導・サポートを担当する人が、自身の知識を深めるために取得することもあるとされています。代理店からの専門的な質問に答えられるようになることを目的に学習する人が多いといわれています。
※ 損害保険プランナーとは、損害保険大学課程の専門コースで認定要件を満たした人に与えられる資格です。法律・税務の知識を踏まえた専門的な提案ができる人材として、お客様への説明やアピールに活用できるとされています。
豆知識:関連資格との違いとステップアップ
損害保険募集人資格との違い
損害保険募集人資格は、損害保険を販売するために必要な基本的な資格です。損害保険大学課程は、この資格を持つ人がさらに専門知識やコンサルティング能力を高めるための上位の課程である点が異なります。基本資格を取得した後のステップアップ先として位置づけられているとされています。
FP技能士との違い
FP技能士は、年金・保険・税金・不動産などライフプラン全般を広く扱う国家資格です。損害保険大学課程は、損害保険分野に特化して、より深い法律・税務の知識やコンサルティング能力を養う点が異なるとされています。両方を組み合わせることで、生命保険・損害保険を含めた幅広い相談に対応できるようになるといわれています。
まとめ ― 損害保険の専門性とコンサル力を高める課程
こんな方にとくにおすすめ
- 損害保険代理店の募集人・経営者
- 損害保険会社の営業・代理店サポート担当者
- FPとして損害保険の相談対応力を高めたい方
- 損害保険募集人資格を取得し、次のステップを考えている方
取得に向けた第一歩
まずは損害保険募集人資格(損害保険一般試験)に合格していることが前提となります。その後、専門コースの法律単位・税務単位の学習からスタートし、認定を受けてからコンサルティングコースへとステップアップしていくのが一般的とされています。最新の制度内容は、日本損害保険協会の公式サイトで確認できます。
