繊維製品品質管理士(TES)について

筆記試験誰でも受験可
民間資格

繊維製品品質管理士(TES)とは?

概要・難易度・取得後に活かせる仕事を解説

繊維製品品質管理士(TES)の概要

繊維製品品質管理士(TES)は、繊維製品の品質管理や、消費者からの苦情対応に関する専門知識を測定する資格です。一般社団法人日本衣料管理協会が認定しており、繊維に関する一般知識から、製造・流通・消費者問題、苦情事例の解析まで、幅広い知識が問われる資格とされています。

TESとは、Textiles Evaluation Specialist(繊維製品の評価に関する専門家)の略称とされています。繊維製品品質管理士は、この略称で呼ばれることも多いといわれています。

受験資格 ― 制限なし、誰でも受験可能

繊維製品品質管理士試験には、受験資格の制限が設けられていないとされ、誰でも受験することができるといわれています。試験は年1回、7月第2日曜日に実施されるとされています。

試験内容 ― 5科目で繊維の知識から苦情対応まで出題

試験は5科目で構成されているとされています。「繊維に関する一般知識」「家庭用繊維製品の製造と品質に関する知識」「家庭用繊維製品の流通・消費と消費者問題に関する知識」は択一式で各60分、「苦情事例の解析」と「論文」は記述式で各60分とされ、幅広い知識と記述力が求められる試験といわれています。

苦情事例の解析とは、実際にあった消費者からの苦情(例:洗濯したら色落ちした、縮んだなど)について、原因を分析し、対応策を記述する科目のことです。繊維製品品質管理士の実務に直結する科目として重視されているとされています。

合格基準は100点満点中60点以上

合格基準は、100点満点中60点以上とされています。択一式の3科目に加えて、記述式の苦情事例解析と論文があるため、知識を覚えるだけでなく、文章で説明する力も求められる試験とされています。

難易度・合格率の目安

★★★★ 出題範囲が広く記述式科目もあるため、計画的な学習が必要な資格です

合格率は15%前後とされる難関資格

繊維製品品質管理士試験の合格率は、ある年度では出願者1,456人に対して合格者226名、合格率にして15.5%程度だったとされています。受験資格に制限がないものの、出題範囲が広く、記述式科目もあることから、難易度の高い資格として知られているといわれています。

合格率の目安:ある年度では合格率15.5%程度とされ、難易度の高い資格として知られています。択一式3科目に加え、記述式の苦情事例解析・論文があるため、幅広い知識と記述力の両方を準備する必要があるといわれています。

論文とは、与えられたテーマについて、自分の考えや知識を文章でまとめる記述形式の問題のことです。繊維製品品質管理士の試験では、繊維製品の品質や消費者問題に関するテーマについて、論理的に説明する力が求められるとされています。

実務経験があると学習を進めやすい

繊維製品の品質管理や、消費者対応の実務に携わっている人は、試験で問われる内容と実務がつながっているため、学習を進めやすいといわれています。一方、未経験から挑戦する場合は、繊維に関する基礎知識から段階的に学んでいくことが必要とされています。

取得後に活かせる仕事・関連する職種

アパレル企業の品質管理担当者

アパレル企業の品質管理部門では、繊維製品の品質基準を確認したり、製造工程での問題を分析したりする業務があるとされています。繊維製品品質管理士の知識は、こうした業務の専門性を裏付ける資格として評価されるといわれています。

クリーニング・百貨店などの苦情対応担当者

クリーニング業や百貨店などで、繊維製品に関する消費者からの苦情に対応する担当者にとって、苦情事例の解析に関する知識は、実務にそのまま活かせるとされています。原因を専門的に分析し、適切な説明ができることは、企業にとって重要な役割といわれています。

繊維製品の検査・評価機関のスタッフ

繊維製品の品質を検査・評価する機関でも、繊維に関する専門知識を持つ人材が求められるとされています。繊維製品品質管理士の資格は、こうした検査・評価業務に携わる人材の専門性を示す資格として活用されているといわれています。

誕生の背景・歴史

消費者問題への対応力を高めるために整備

繊維製品は、洗濯による縮みや色落ちなど、消費者からの苦情が発生しやすい商品とされています。こうした問題に専門的に対応できる人材を育成するため、繊維に関する知識と苦情対応の知識を組み合わせた資格として、繊維製品品質管理士が整備されてきたといわれています。

日本衣料管理協会は、繊維製品の品質や取り扱いに関する知識の普及、消費者問題への対応などを目的として活動する団体とされています。繊維製品品質管理士の認定試験を実施していることで知られています。

アパレル企業での活用の広がり

大手アパレル企業の中には、繊維製品品質管理士の資格を、品質管理部門の人材育成に活用しているところもあるとされています。製品の品質を支える専門資格として、業界内での認知が広がってきたといわれています。

どんな人が、どんな目的で取得しているのか

アパレル企業で品質管理に携わる人

アパレル企業で品質管理や生産管理に携わる人が、自分の業務に関する専門知識を体系的に整理し、社内でのキャリアアップにつなげるために取得を目指すケースが多いとされています。

大学・専門学校で繊維・被服を学ぶ学生

大学や専門学校で繊維や被服に関する学問を学ぶ学生が、学んだ知識を活かして資格取得を目指すこともあるとされています。在学中の学習成果を確認する目的で受験する学生もいるといわれています。

豆知識:関連資格との違いとステップアップ

クリーニング師との違い

クリーニング師は、衣類のクリーニング(洗濯)業を営むために必要な国家資格で、洗濯・仕上げの実技が重視されるとされています。繊維製品品質管理士は、繊維製品全般の品質管理や苦情対応に関する知識を測定する民間資格で、より幅広い繊維製品を対象とする点が異なるといわれています。両方の知識を組み合わせることで、繊維製品の取り扱いから品質管理まで、一連の知識を網羅できるとされています。

ファッション流通プロフェッショナル検定との違い

ファッション流通に関する検定は、アパレル業界の流通・マーチャンダイジングに関する知識を測定する検定とされています。繊維製品品質管理士は、製品そのものの品質や苦情対応に特化している点が異なるといわれています。流通の知識と品質管理の知識を組み合わせることで、アパレル企業内でより幅広い業務に対応できるとされています。

まとめ ― 繊維製品の品質を支える専門資格

こんな方にとくにおすすめ

  • アパレル企業で品質管理に携わる方
  • クリーニング・百貨店などで苦情対応に携わる方
  • 繊維製品の検査・評価機関で働く方
  • 大学・専門学校で繊維・被服を学ぶ方

取得に向けた第一歩

繊維製品品質管理士は、受験資格に制限がない一方で、出題範囲が広く記述式科目もある難易度の高い資格とされています。まずは繊維に関する一般知識から学習を始め、製造・流通・消費者問題に関する知識、そして苦情事例の解析や論文の対策へと、段階的に学習を進めていくことが第一歩とされています。最新の試験情報は、日本衣料管理協会の公式サイトで確認できます。