服飾士とは?
概要・難易度・取得後に活かせる仕事を解説
服飾士の概要
服飾士は、服飾文化や被服に関する幅広い知識を測定する資格です。日本インストラクター技術協会(JIA)が認定する資格として知られており、色使いや着こなし方、デザイン、和服文化、素材に関する知識など、服飾に関する一定レベルの知識を有していることを証明する資格とされています。
※ 服飾とは、衣服とそれに付随する装飾品(アクセサリーや帽子、バッグなど)を含めた、身を装うもの全般を指す言葉です。服飾士では、衣服そのものだけでなく、こうした装飾品やコーディネートに関する知識も問われるとされています。
受験資格 ― 制限なし・在宅受験が可能
服飾士の受験資格には、年齢や学歴などの制限は設けられていないとされています。また、インターネットを利用した在宅受験が認められており、全国どこからでも、自宅で試験を受けられる点が特徴とされています。忙しい社会人や、家事と両立しながら学びたい人でも挑戦しやすい資格といわれています。
試験内容 ― 服飾文化からコーディネートまで幅広く出題
試験では、フリルとレースの違いや、代表的なシルエットの種類、流行(トレンド)の捉え方、レザーの種類や特徴、和服文化に関する知識、素材と季節感、TPOに応じたコーディネートの考え方などが出題されるとされています。合格基準は、全問題の合計得点で70%以上とされています。
※ TPOとは、Time(時間)・Place(場所)・Occasion(場合)の頭文字を取った言葉で、服装やふるまいを、その時・場所・場面にふさわしいものにするという考え方を指します。服飾士の試験では、こうしたTPOに関する知識も問われるとされています。
試験は偶数月に実施
服飾士資格の試験は、2月・4月・6月・8月・10月・12月の偶数月に受験できるとされています。年に複数回チャンスがあるため、自分のペースで学習を進めながら、受験のタイミングを選びやすい資格といわれています。
難易度・合格率の目安
合格基準70%・在宅受験で挑戦しやすい
服飾士の合格基準は、全問題の合計得点70%以上とされています。在宅受験という形式に加え、出題範囲が指定のテキストに沿っているとされることから、テキストを中心にしっかり学習を進めれば、対応しやすい資格といわれています。級ごとの詳細な合格率は公表されていないことが多いとされています。
※ シルエットとは、衣服を着用したときの全体的な輪郭・形のことです。Aライン、Iライン、Hラインなど、いくつかの代表的なシルエットがあるとされ、服飾士の試験でも、こうしたシルエットの種類や特徴に関する知識が問われるといわれています。
専門学校独自の認定資格としての側面も
「服飾士」という呼び方は、服飾系の専門学校が、所定の課程を修了した学生に対して独自に認定する称号として使われることもあるとされています。この場合は、学校のカリキュラムをきちんと修了することが認定の条件となるため、在学中の学習を積み重ねることが取得への道筋となるといわれています。
取得後に活かせる仕事・関連する職種
アパレル・ファッション関連の販売スタッフ
アパレルショップなどの販売スタッフにとって、服飾士で学ぶ素材やコーディネートの知識は、お客様への提案力を高めるうえで役立つとされています。TPOに応じたコーディネートの提案ができることは、接客の質を高める要素になるといわれています。
服飾系の講師・スクール運営者
服飾士の資格を持つことで、服飾の歴史や知識を、講師活動を通して伝える活動につなげることもできるとされています。自宅でのカルチャースクール運営など、知識を活かして指導者として活動したい人にも向いている資格といわれています。
ファッションに関わる仕事を目指す人の基礎固め
ファッション関連の仕事を目指す人にとって、服飾文化や素材、コーディネートに関する幅広い知識を体系的に整理できる点は、その後の専門的な学習の基礎になるとされています。パターンメーキング技術検定など、より実技的な資格に進む前の土台として活用する人もいるといわれています。
誕生の背景・歴史
服飾教育の広がりとともに整備された資格
服飾に関する教育は、文化服装学院をはじめとする服飾系専門学校によって長年行われてきたとされています。こうした専門教育の広がりとともに、専門学校以外でも服飾に関する知識を体系的に学び、証明できる仕組みとして、JIAのような団体が認定する服飾士資格が整備されてきたといわれています。
※ 文化服装学院は、日本で最も歴史のある服飾教育機関のひとつとされ、約100年にわたって日本のファッション教育を牽引してきたといわれています。ファッション業界で活躍する多くの人材を輩出してきた学校として知られています。
在宅受験という形式の広がり
インターネットを利用した在宅受験という形式は、学習者が時間や場所の制約を受けずに資格取得を目指せる仕組みとして整備されてきたとされています。服飾士のように、生活の中で実践的に使える知識を測る資格と、在宅受験という形式は相性が良いといわれています。
どんな人が、どんな目的で取得しているのか
ファッションが好きで知識を深めたい人
ファッションが好きで、自分のコーディネートや買い物に活かすために、服飾に関する知識を体系的に学びたいという人が、服飾士の取得を目指すケースが多いとされています。資格取得を学習のモチベーションとして活用する人もいるといわれています。
講師活動やスキルアップを目指す社会人・主婦
在宅受験が可能なことから、忙しい社会人や主婦の方が、家事や仕事と両立しながら取得を目指すこともあるとされています。取得した知識を、講師活動やキャリアアップに活かしたいという人にも向いている資格といわれています。
豆知識:関連資格との違いとステップアップ
ファッション造形検定・パターンメーキング技術検定との違い
ファッション造形検定やパターンメーキング技術検定は、洋裁やパターン製作といった、衣服を「作る」ための専門知識・技術を測定する検定とされています。一方、服飾士は、服飾文化やコーディネートなど、衣服を「知る・活かす」ための幅広い知識を測定する資格である点が異なるといわれています。
ファッションビジネス能力検定との違い
ファッションビジネス能力検定は、アパレル業界でのビジネス知識や実務能力を測定する検定とされています。服飾士は、服飾文化や素材、コーディネートといった、より生活に近い知識を中心とする点が異なるといわれています。両方の知識を組み合わせることで、ファッション業界での幅広い視点を持つことができるとされています。
まとめ ― 服飾の幅広い知識を証明する資格
こんな方にとくにおすすめ
- ファッションが好きで知識を深めたい方
- アパレル・ファッション関連の販売スタッフの方
- 服飾系の講師活動を目指す方
- 在宅で資格取得を目指す社会人・主婦の方
取得に向けた第一歩
服飾士は、受験資格に制限がなく、在宅受験が可能な資格です。まずは指定のテキストで、服飾文化や素材、コーディネートに関する基礎知識を学び、偶数月に実施される試験に向けて学習を進めていくことが第一歩とされています。最新の試験情報は、日本インストラクター技術協会の公式サイトで確認できます。
