TOEIC(R) Speaking & Writing Testsについて

CBT・オンライン試験誰でも受験可
民間資格

TOEIC(R) Speaking & Writing Testsとは?

概要・難易度・取得後の働き方を解説

TOEIC(R) Speaking & Writing Testsの概要

TOEIC Speaking & Writing Testsは、英語で「話す力」「書く力」を測定するテストです。多くの人がイメージする「TOEIC」、つまりTOEIC Listening & Reading Testとはセットではありますが別の試験で、申込・受験日・スコアもそれぞれ独立しています。

TOEICとは、Test of English for International Communicationの略称で、英語によるコミュニケーション能力を測定するための国際的なテストの総称です。日本では一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が運営しています。

TOEIC Listening & Reading Testとは、英語の「聞く力」「読む力」をマークシート形式で測定するテストのことです。日本国内で「TOEIC」として広く知られているのは主にこちらの試験で、Speaking & Writing Testsはその発信力版にあたります。

試験の出題範囲と形式

試験はパソコンを使って行われ、所要時間は約80分です。スピーキングセクション(約20分・11問)では、音読や写真描写、質問への応答、提案を含む応答などが出題され、ライティングセクション(約60分・8問)では、写真描写問題やEメール作成問題、意見を述べるエッセイ問題が出題されます。

受験資格・対象者

年齢・学歴・国籍などの制限は一切なく、誰でも受験できます。TOEIC L&Rで高いスコアを取得した人が、自分のアウトプット能力(話す・書く力)を客観的に確認するために受験するケースが多く見られます。

プロフィシエンシーレベルとは、TOEIC Speaking & Writing Testsの結果として示される8段階の熟達度評価のことです。スコアだけでなく「どのような英語タスクを遂行できるか」を示す指標として、企業の人材活用などで参考にされています。

TOEIC L&Rとの違い・ポジション

TOEIC L&Rの受験者数が非常に多いのに対し、Speaking & Writing Testsの受験者数はそれよりかなり少なくなっています。とはいえ、英語を「使う」場面が増えている近年、L&Rのスコアだけでは測れない発信力を証明できる試験として、その重要性は徐々に高まっています。

難易度・学習時間の目安

★★★☆☆ 「読む・聞く」とは異なる、話す・書く発信力が問われるテスト

TOEIC L&Rで高いスコアを持っていても、Speaking & Writingでは思うようにスコアが伸びないという声は少なくありません。文法・語彙の知識に加えて、限られた時間内に自分の考えを英語で組み立てて話す・書くという「アウトプットの瞬発力」を鍛える必要があるためです。問題形式に慣れるための専用対策に、最低でも20〜30時間程度を確保したいところです。

合格率の目安:TOEIC Speaking & Writing Testsには合格・不合格の概念がなく、0点から200点(各セクション)のスコアとプロフィシエンシーレベルで結果が示されます。「全員が結果を受け取れる」という意味では受験のハードルは低い一方、納得のいくスコアを得るには相応の準備が必要です。

取得後に活かせる仕事・関連する職種

外資系企業・グローバル企業での評価指標として

外資系企業や海外取引の多い企業では、英語での会議やメールのやり取りが日常的に発生します。Speaking & Writingのスコアは、こうした実務での発信力を客観的に示す材料として、採用や昇進の判断材料に使われることがあります。

海外赴任・海外出張が多い職種でのアピール材料

海外駐在員や海外営業など、現地スタッフや取引先と直接コミュニケーションを取る機会が多い職種では、L&Rのスコアだけでなく、実際に話せる・書けることを示すSpeaking & Writingのスコアが評価されやすくなっています。

英語講師・教育関係者としての指導力の裏付け

英語を教える立場の人にとっても、自分自身のスピーキング・ライティング力を客観的なスコアで示せることは、指導力の裏付けとして有効です。生徒に「話す・書く」トレーニングを指導する説得力にもつながります。

誕生の背景・歴史

「読み書き」中心の評価への課題から誕生

TOEIC L&Rは長年、日本における英語力の代表的な指標として使われてきましたが、「TOEICのスコアは高いのに英語が話せない」という課題が指摘されるようになりました。こうした「読み書きはできても話せない」というギャップを埋めるために、Speaking & Writing Testsが開発されました。

4技能評価へのシフトという時代の流れ

大学入試改革などをきっかけに、英語教育全体が「読む・聞く・話す・書く」の4技能をバランスよく評価する方向にシフトしてきました。TOEIC Speaking & Writing Testsも、こうした4技能評価の流れの中で、企業や教育機関からの注目度を高めてきた経緯があります。

どんな人が、どんな目的で取得しているのか

TOEIC L&Rで高得点を取った後、次の目標を探している人

TOEIC L&Rで900点前後のスコアを取得した人が、「読み書きはできるが話す・書くはどうか」を確認するために受験するケースが多く見られます。新しい目標として、英語学習のモチベーション維持にもつながります。

海外赴任や転職を控え、発信力を証明したい人

海外赴任の内示を受けた人や、外資系企業への転職を考えている人が、自分の英語での発信力を客観的なスコアとして準備しておくために受験することもあります。

スピーキング・ライティングを重点的に鍛えたい英語学習者

独学では客観視しにくいスピーキング・ライティングの実力を、定期的に測定したいという英語学習者にも選ばれています。結果のフィードバックを学習計画の見直しに活かすことができます。

豆知識:「話す・書く」を測るテストのリアル

自分の声をパソコンに向かって録音する独特の緊張感

スピーキングセクションでは、面接官と対話するのではなく、ヘッドセットを通じてパソコンに向かって解答を録音します。人と話すのとは違った緊張感があり、「画面の向こうに採点者がいることを意識しながら、決められた時間内に話し続ける」訓練が必要になります。

結果が届くまで約1か月、振り返りの時間が生まれる

TOEIC Speaking & Writing Testsの結果は、受験から約1か月後にオンラインで確認できるようになります。マークシート形式のテストのようにすぐに自己採点できないため、結果を待つ間に「あの場面でどう答えればよかったか」を振り返る時間が自然と生まれるのも、この試験ならではの特徴です。

Eメール作成問題とは、ライティングセクションで出題される問題形式のひとつで、与えられた状況に応じて英語のビジネスメールを作成するものです。実際の職場でのメールのやり取りに近い形式のため、実務に直結する練習になります。

まとめ ― 「話す・書く」力を客観的に証明するテスト

こんな方にとくにおすすめ

  • TOEIC L&Rのスコアに加えて発信力も証明したい方
  • 海外赴任・転職に向けて英語力をアピールしたい方
  • スピーキング・ライティングを重点的に鍛えたい方

取得に向けた第一歩

まずは公式サイトで出題形式とサンプル問題を確認し、各設問のパターンに慣れることから始めましょう。日頃から英語で簡単な日記をつけたり、写真を見て英語で説明する練習をしたりするだけでも、着実な対策になります。