ビジネス英検(B-Communication)とは?
概要・難易度・取得後の働き方を解説
ビジネス英検(B-Communication)の概要
ビジネス英検(B-Communication)は、一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が実施する、ビジネスシーンで実際に使う英語コミュニケーション力を測定する検定試験です。会議・メール・電話応対・交渉など、仕事の現場で起こりうる場面を想定した出題が特徴です。
※ CBT方式とは、Computer Based Testingの略で、紙の問題用紙ではなくパソコンを使って受験する試験形式のことです。会場のパソコンで解答するため、申込さえすれば比較的短期間で受験日を選ぶことができます。
試験の出題範囲と形式
ビジネス英検は、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能をCBT方式で測定します。出題内容は、商談やプレゼンテーション、社内メールのやり取りなど、実際のビジネスシーンを想定した内容が中心で、単なる文法知識ではなく「仕事で使える英語」かどうかが問われます。
※ 4技能とは、英語における「読む(リーディング)」「聞く(リスニング)」「書く(ライティング)」「話す(スピーキング)」の4つの能力のことです。近年の英語試験では、この4技能をバランスよく測定する形式が主流になっています。
受験資格・対象者
年齢・学歴・国籍を問わず、誰でも受験できます。新入社員からビジネスパーソンまで幅広く対象としており、「これから英語を仕事で使う機会が増える」という人が、現状の実力を把握するために受験することが多い検定です。
TOEICとの違い・ポジション
TOEICがリーディングとリスニングを中心にスコアで英語力を示すのに対し、ビジネス英検はスピーキング・ライティングを含む4技能をすべて測定し、より「実際に使えるか」に重点を置いています。TOEICで一定のスコアを取った人が、次のステップとして実践力を確認する目的で受験するケースもあります。
難易度・学習時間の目安
学習時間の目安は、現在の英語力によって大きく異なりますが、TOEICでいう600〜700点程度の語彙・文法力があれば、ビジネス向けの定型表現やメール文例を中心に学習することで対応しやすくなります。スピーキング・ライティングの対策としては、ビジネスシーンでよく使われる表現を実際に声に出したり書いたりする練習が効果的です。
※ 定型表現とは、ビジネスメールや会議でよく使われる決まった言い回しのことです。「ご確認のほどよろしくお願いいたします」に相当する英語表現など、覚えてしまえばすぐに使える表現が数多く存在します。
取得後に活かせる仕事・関連する職種
営業・マーケティング職での海外対応
海外の取引先とのメールのやり取りや、オンライン商談を担当する営業・マーケティング職にとって、ビジネス英検で測定される「実践的な英語コミュニケーション力」はそのまま日々の業務に直結します。
人事・総務での英語対応力の証明
外国人社員の採用や、海外拠点とのやり取りを担当する人事・総務部門でも、英語でのコミュニケーション力を客観的に示す資格として活用できます。社内の英語化が進む企業では、評価制度の一部に取り入れられることもあります。
新入社員・若手社員のキャリア形成
これから英語を使う部署への異動や、海外勤務を希望する若手社員にとって、ビジネス英検は「実務で通用する英語力」を早い段階から養うための目標になります。
誕生の背景・歴史
「使える英語」へのニーズの高まりから誕生
従来の英語試験は読解・文法中心の出題が多く、「スコアは高いのに実際のビジネスでは話せない」という課題が指摘されてきました。ビジネス英検(B-Communication)は、こうした課題に応える形で、実践的なコミュニケーション力を測定する試験として誕生しました。
※ 国際ビジネスコミュニケーション協会とは、TOEICの実施団体としても知られる団体です。長年蓄積してきた英語テストの知見を活かし、より実践的なコミュニケーション力の測定を目指して開発されたのがビジネス英検です。
CBT方式の普及と受験のしやすさ
CBT方式の普及により、紙の試験のように年に数回の決まった日程に縛られず、比較的自分の都合に合わせて受験日を選べるようになりました。仕事をしながら準備を進めるビジネスパーソンにとって、受験のハードルが下がっている点も特徴のひとつです。
どんな人が、どんな目的で取得しているのか
TOEICのスコアはあるが実践力に不安がある人
TOEICで一定のスコアを取得しているものの、「実際に話す・書くとなると自信がない」という人にとって、ビジネス英検は自分の弱点を具体的に把握するきっかけになります。
海外赴任・海外勤務を控えている人
海外赴任が決まった、または希望している人が、出発前に「実務で通用するレベルか」を確認する目的で受験するケースもあります。会議やメールなど、実際の業務に近い形式で力試しができる点がメリットです。
英語を使う部署への異動を希望する人
社内で「英語ができる人材」として認識されたい人にとって、4技能を測定するビジネス英検の取得は、希望部署への異動希望を後押しする材料のひとつになります。
豆知識:ビジネス英語のリアル
ビジネス英語は「難しい単語」より「型」が重要
ビジネスの現場で求められる英語は、必ずしも難解な単語や複雑な文法を駆使するものではありません。むしろ、メールの書き出しや会議での発言の「型」を知っているかどうかが、スムーズなコミュニケーションを左右します。ビジネス英検の対策が、こうした「型」を効率よく身につける機会にもなります。
スピーキング試験は「完璧さ」より「伝わるか」
ビジネス英検のスピーキング試験では、ネイティブのような発音や完璧な文法よりも、相手に意図が正しく伝わるかどうかが重視される傾向があります。「間違えたら減点」と身構えすぎず、伝えることを優先する練習が結果につながりやすいといわれています。
まとめ ― 「仕事で使える英語」を形にする検定
こんな方にとくにおすすめ
- TOEICのスコアはあるが実践力を確認したい方
- 海外赴任・海外勤務を控えている方
- 英語を使う部署への異動を目指す方
取得に向けた第一歩
まずは、自分の業務でよく使うメールや会話の場面を思い浮かべ、それに対応する英語表現を学ぶことから始めましょう。CBT方式で受験日を選びやすいことを活かし、無理のないスケジュールで4技能をバランスよく対策していくのがおすすめです。
