食育インストラクターとは?
概要・難易度・段位制度を解説
食育インストラクターの概要
食育インストラクターは、特定非営利活動法人NPO日本食育インストラクター協会が認定する民間資格で、「食育」に関する知識を体系的に学び、家庭や地域、職場などで食育を実践・指導できる人材を育成することを目的としています。年齢・学歴・職歴を問わず学び始められる点が特徴とされています。
※ 食育とは、2005年に施行された食育基本法に基づき、食に関する知識や食を選択する力を身につけ、健全な食生活を実践できる人間を育てることを指す言葉です。食育インストラクターは、この食育基本法の理念を踏まえた資格として位置づけられています。
資格の段位制度(プライマリー〜1級)
食育インストラクターは、プライマリー・4級・3級・2級・1級の5段階に分かれた段位制が採用されているとされています。プライマリーは受験資格に制限がなく、指定の通信講座を受講することで取得できるとされ、食育を学び始める入門段位として位置づけられています。4級以上は、協会の推進校での通学講座の受講や、栄養士などの国家資格保有といった、段位ごとの条件が定められているとされています。
試験内容と修了認定試験
各段位では、通信講座や通学講座での学習を経たうえで、最終的に修了認定試験(課題提出を含む)を受けるかたちが基本とされています。修了認定試験は70点以上の成績を収めることで合格となるとされ、年齢・学歴・職歴に関わらず取り組みやすい設計になっている点が特徴です。
栄養士・食生活アドバイザー(R)との違い
栄養士は国家資格として専門的な養成課程を経て取得する資格であり、栄養指導や献立作成などの専門業務に直結します。一方、食育インストラクターは「食育」という考え方を中心に、家庭や地域での実践・指導に重点を置いた民間資格です。食生活全般の幅広い知識を学ぶ食生活アドバイザー(R)とも近いテーマを扱いますが、食育インストラクターは段位制で学習を段階的に深めていく点が特徴とされています。
※ 修了認定試験とは、各段位の通信講座・通学講座での学習を終えた後に受ける、習得度を確認するための試験のことです。70点以上の成績を収めることで、その段位の資格が認定されるとされています。
難易度・学習時間の目安
プライマリーは、指定の通信講座を受講し課題に取り組むことで取得を目指せるレベルとされ、食について初めて学ぶ人でも挑戦しやすい段位といわれています。4級以上になると、通学講座の受講や課題のレベルが上がり、栄養学や食文化など専門的な内容を学ぶ必要があるため、段位が上がるにつれて学習時間も増えていく傾向があります。
取得後に活かせる仕事・関連する職種
保育・教育関係者
保育園や幼稚園、学校などで子どもたちに食の大切さを伝える立場にある人にとって、食育の考え方や指導法を体系的に学べる点は、日々の保育・教育活動に役立つとされています。
食品関連企業のスタッフ
食品メーカーや飲食店などで働く人が、商品やメニューの背景にある食の知識を深め、お客様への説明力を高める目的で取得を目指すこともあるとされています。
家庭での食育実践者
専門職としてではなく、家庭で子どもや家族の食育に取り組みたい人が、プライマリーから学び始めるケースも多いとされています。日々の食事を通じて、食の選び方や大切さを伝えるための知識を身につけられる点が特徴です。
誕生の背景・歴史
2005年:食育基本法の施行
2005年(平成17年)6月、食育基本法が施行されました。この法律は、食に関する知識と食を選択する力を国民一人ひとりが身につけ、健全な食生活を実践できる人間を育てることを目的とした法律とされています。この理念をきっかけに、「食育」という考え方を専門的に学べる資格の必要性が高まったといわれています。
NPO日本食育インストラクター協会の設立
NPO日本食育インストラクター協会は、一般社団法人全国料理学校協会を母体として設立され、内閣府の認証を受けた特定非営利活動法人とされています。食育基本法の理念に基づき、社会に貢献できる「食育インストラクター」を育成する事業を行う団体として活動しているとされています。
※ 特定非営利活動法人(NPO法人)とは、特定非営利活動促進法に基づき法人格を取得した団体のことです。営利を目的とせず、社会貢献活動を行う団体として、行政の認証を受けて設立されます。NPO日本食育インストラクター協会も、この認証を受けた法人のひとつです。
どんな人が、どんな目的で取得しているのか
保育士・教員
子どもたちに食の大切さを伝える立場にある保育士や教員が、指導の幅を広げる目的で取得を目指すケースがあるとされています。
食品・飲食業界で働く人
すでに食品・飲食業界で働いている人が、食育の視点を商品開発やお客様対応に活かす目的で学ぶこともあるとされています。
家庭で食育を実践したい人
子育て中の親など、家庭での食育に関心のある人が、プライマリーから無理なく学び始めるケースも多いとされています。
豆知識:プライマリーから始める学び方
プライマリーは通信講座での受講が中心
食育インストラクターのプライマリーは、指定の通信講座を受講することで取得を目指せるとされ、自宅で自分のペースで学びたい人に向いている段位といわれています。仕事や家事と両立しながら学べる点も特徴です。
全国料理学校協会との関係
NPO日本食育インストラクター協会は、一般社団法人全国料理学校協会を母体としており、料理学校での教育活動と食育の理念を結びつける役割も担っているとされています。料理を学ぶ延長として、食育インストラクターに挑戦する人もいるといわれています。
※ 一般社団法人全国料理学校協会とは、全国の料理学校・料理教室が加盟する団体で、料理教育の振興や情報交換などを目的として活動している組織です。NPO日本食育インストラクター協会は、この協会を母体として設立されたとされています。
まとめ ― 食育を体系的に学べる段位制資格
こんな方にとくにおすすめ
- 子どもたちに食の大切さを伝えたい保育士・教員の方
- 食品・飲食業界で食育の視点を活かしたい方
- 家庭での食育を体系的に学びたい方
- 食に関する資格を段階的にステップアップしたい方
取得に向けた第一歩
まずは受験資格に制限のないプライマリーから始めるのが基本の流れです。指定の通信講座を受講しながら学び、修了認定試験に合格することで取得できるとされています。最新の講座内容や申し込み方法は、NPO日本食育インストラクター協会の公式サイトで確認できます。
