認定心理士とは?
概要・難易度・取得のメリットを解説
認定心理士の概要
認定心理士は、公益社団法人日本心理学会が認定する民間資格で、心理学の基礎的な知識・技術を習得していることを証明する入門的な資格です。大学での心理学系科目の単位取得を申請することで認定される資格で、学術的な資格としての性格が強く、心理職のキャリア形成・進学(大学院)・教育機関での心理教育などに活用されています。
※ 認定心理士は「試験を受けるのではなく、大学で指定の心理学科目の単位を取得して申請する」という取得方法が特徴です。心理学の大学在学中・卒業生が在学中または卒業後に申請できます。実務に直結する資格というより、「心理学の基礎を学んだことの証明」「公認心理師・臨床心理士を目指す上でのステップ」として活用されるケースが多いです。
どんな人のための資格?
大学の心理学系学科・コース在籍者・卒業生が主な対象です。心理学の基礎を証明したい大学生・卒業生、大学院進学前のステップとして取得したい方、教育・福祉・企業での心理学知識を活かした仕事に就きたい方に活用されています。
取得の仕方
試験はなく、大学で指定の心理学関連科目の単位(36単位以上)を修得し、日本心理学会に申請することで認定されます。申請書類・成績証明書・単位修得証明書を揃えて申請します。大学在学中または卒業後3年以内に申請するのが一般的です。
※ 認定心理士の取得費用は申請料として数千円程度で、試験勉強の必要がない点が特徴です。「心理学を学んだ証明」として自己PRや進学に活用できますが、実務職・採用要件としての活用は公認心理師・臨床心理士・産業カウンセラーと比較すると限定的です。
取得要件は変更される場合があります。申請前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
難易度・学習時間の目安
結論からいうと、認定心理士は「大学で心理学の指定科目単位を修得して申請する、心理学の基礎知識証明の入門資格」です。試験がないため取得のハードルが低く、大学生・卒業生が最初に取得する心理系資格として活用されています。
客観的な目安となる数値
- 取得条件:大学での心理学系指定科目36単位以上修得
- 費用:申請料数千円程度(試験費用・受験料なし)
取得後に活かせる仕事・関連する資格
- 教育・福祉・企業分野での心理学知識を活かした業務に活用
- 大学院進学(公認心理師・臨床心理士を目指すステップ)への証明として
- 心理学を学んだことの公的証明として自己PR・就職活動に活用
関連する資格にも目を向けてみよう
- 公認心理師:心理職の国家資格(認定心理士から大学院進学でキャリアアップ)
- 産業カウンセラー:職場のメンタルヘルスに特化した民間資格(社会人でも取得可能)
※ 認定心理士は「心理学の入口・基礎」として位置づけられており、実務的な心理職(カウンセラー・心理療法士)を目指す場合は、公認心理師・臨床心理士・産業カウンセラーなどの上位資格・専門資格へのステップアップが必要です。それぞれの記事も準備が整い次第、このサイトでご紹介していく予定です。
誕生の背景・歴史
認定心理士制度は1990年に日本心理学会が創設しました。当時、心理学を大学で学んだことを証明する公的な資格制度がなかった状況を受け、心理学の学術的な基礎知識を持つ人材を認定する制度として設けられました。公認心理師国家資格の誕生(2017年)後は、公認心理師への進学前のステップ資格・心理学基礎の証明資格としての位置づけが明確になっています。
どんな人が、どんな目的で取得しているのか
- 大学の心理学科・心理学コースの学生 ― 大学での学習の証明・就職活動への活用として取得
- 大学院進学を検討している心理学系学生 ― 公認心理師・臨床心理士を目指すステップとして取得
- 心理学知識を仕事に活かしたい社会人 ― 福祉・教育・企業での心理学スキルの証明として取得
こんな人におすすめ・こんな人にはやや物足りないかも
- おすすめな人:大学で心理学を学んでいる・学んだ方の「最初の心理系資格」として/公認心理師・臨床心理士を目指す大学院進学前のステップとして
- やや物足りないかもしれない人:カウンセリングの実務能力・採用要件としての資格を求める方(産業カウンセラー・公認心理師が適しています)/すでに大学院修了者・心理職として働いている方
豆知識:心理学の主要な研究分野
認定心理士の取得要件となる心理学の主要な分野には「基礎心理学(知覚・認知・記憶・学習・感情・動機づけ)」「発達心理学(乳幼児から老年期の発達)」「社会心理学(集団・対人関係・態度)」「臨床心理学(心理的問題への支援・心理療法)」「産業・組織心理学(職場行動・組織管理)」などがあります。心理学は「人間の行動と心のメカニズムを科学的に研究する学問」として、医療・教育・産業・司法など幅広い分野に応用されています。
まとめ ― 心理学の基礎を証明する入門資格「認定心理士」
認定心理士は、「大学で学んだ心理学の知識を公式に証明し、心理職へのキャリアの第一歩を踏み出したい」という方にとって、取得しやすく活用しやすい心理学入門資格のひとつです。
「心理学の扉を開いて、人の心をもっと深く理解したい」――そう思ったときの最初のステップとして、認定心理士はきっと役に立ってくれるでしょう。
