IELTSとは?
概要・スコアの見方・活用のメリットを解説
IELTSの概要
IELTS(International English Language Testing System)は、海外留学・移住などで広く使われる英語力測定テストです。ブリティッシュ・カウンシル・IDP・ケンブリッジ大学英語検定機構(Cambridge Assessment English)が共同で運営する国際的な試験で、英語を母語としない人の英語運用能力を4技能(読む・聞く・書く・話す)で測定します。
※ IELTSは「アイエルツ」と読みます。スコアは0〜9.0のバンドスコアで示され、0.5刻みで評価されます。「合格・不合格」ではなく、現在の英語力のレベルが数値として示される「スコア型」の試験です。
どんな人のための試験?
受験資格は特になく、誰でも受験できます。主に「英語圏の大学・大学院への留学を目指す方」「英語圏への移住・永住権申請を考えている方」「英語圏の医療・法律などの専門職資格取得を目指す方」が受験することが多い試験です。
「グローバルに通用する英語力の証明が必要だ」という方にとって、世界180カ国以上で認知されたIELTSは、最も信頼性の高い選択肢のひとつといえるでしょう。
試験の受け方
試験はリスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能で構成され、ほぼ1日かけて実施されます。スピーキングは試験官と1対1の面接形式で行われます。用途によって「アカデミック」と「ジェネラル・トレーニング」の2種類があります。
※ アカデミックモジュールは大学・大学院への留学などに使用し、ジェネラル・トレーニングモジュールは移住・就労ビザ申請などに使用します。どちらのモジュールを受験すべきかは目的によって異なるため、事前に確認が必要です。
受験資格や試験内容は変更される場合があります。お申し込み前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
「話す・書く」も徹底的に問われる試験
IELTSの特徴のひとつは、スピーキングが試験官との直接の対話形式で評価される点です。「机の上だけの英語力」ではなく、実際のコミュニケーション場面に近い形で英語力が評価されるため、「使える英語力」の証明として世界的に高い信頼を得ています。
難易度・スコアの目安
結論からいうと、IELTSは「4技能すべてをバランスよく鍛える必要がある、本格的な英語力が問われる試験」です。特にスピーキングとライティングは、日本人が苦手とするスキルであるため、集中的な対策が求められます。
目安となるバンドスコアレベル
- 5.0〜5.5:基本的な英語運用能力がある状態の目安
- 6.0〜6.5:多くの英語圏の大学学部への入学要件として求められることが多いスコアの目安
- 7.0以上:大学院・高度な専門職に求められることが多いスコアの目安
※ スコアの要件は学校・機関によって異なります。必ず志望先の最新要件をご確認ください。
「4技能をまんべんなく」が合格への近道
IELTSでは4技能それぞれにスコアが出るため、得意技能で高スコアを取っても、苦手技能のスコアが足を引っ張ることがあります。「弱点を残さず、4技能をまんべんなく仕上げていく」という姿勢が、目標スコア達成への最短ルートになるでしょう。
取得後に活かせる場面・関連する試験
IELTSのスコアは、「英語圏での学習・就労・生活を目指す方の英語力証明」として、世界中で広く活用されています。
スコアを活かしやすい場面
- 英国・オーストラリア・カナダ・ニュージーランドなどへの大学・大学院留学
- 英語圏への移住・就労ビザ・永住権の申請(ジェネラル・トレーニング)
- 英語圏での医師・看護師・弁護士などの専門職資格取得申請
※ IELTSはイギリス・オーストラリア・カナダを中心とした英語圏での実績が特に強い試験です。アメリカへの留学・進学を目指す場合はTOEFLが主流になることが多いため、目的地・志望校に合わせて選択することが重要です。
関連する試験にも目を向けてみよう
- TOEFL iBT® テスト:主にアメリカなどへの留学で求められる英語力測定テスト
- 実用英語技能検定(英検):日本国内で広く認知されている英語4技能の級別検定
※ IELTSとTOEFLは「海外留学のための英語力証明」という点で似ていますが、主に受け入れ先の地域や大学の方針によって使い分けられます。「英国・豪州・加ならIELTS、米国ならTOEFL」という大まかなイメージが参考になりますが、必ず志望先の要件を確認しましょう。それぞれの記事も準備が整い次第、このサイトでご紹介していく予定です。
誕生の背景・歴史
IELTSは1989年に開始された試験で、現在では世界140カ国以上に11,500以上のテストセンターを持つグローバルな試験に成長しています。特に英国・オーストラリアへの留学・移住のための英語力証明として長年の実績を持ち、高い信頼性を誇っています。
「英語圏での実生活」に即した試験内容
IELTSの問題は、英語圏での実際の生活・学習・仕事場面に近い内容で構成されています。「学術的な英語の読み書き」「日常会話的なリスニング」「試験官との自然な対話」など、リアルな英語運用能力を幅広く測る設計になっています。
どんな人が、どんな目的で受験しているのか
- 英語圏の大学・大学院への留学を目指す学生・社会人 ― 入学要件を満たすスコアを取得したい人
- 英語圏への移住・永住を考えている方 ― ビザ申請に必要なスコアを取得したい人
- 英語圏で医師・看護師などの専門職を目指す方 ― 資格申請に必要なスコアを取得したい人
- グローバルに通用する英語力の証明が必要な方 ― 世界的な認知度の高さからIELTSを選んだ人
共通する動機は「英語で、世界への扉を開きたい」という思い
共通しているのは、「英語を使って、海外での生活・学習・キャリアという新しいステージに踏み出したい」という強い思いです。目標スコアを達成したときの達成感は、その先の人生の大きな自信になるでしょう。
こんな人におすすめ・こんな人にはやや物足りないかも
- おすすめな人:英国・豪州・加など英語圏への留学・移住を目指している人/4技能すべてをバランスよく証明したい人/グローバルな認知度の高い試験を選びたい人
- やや物足りないかもしれない人:日本国内での就職・昇進に英語力を活かしたい人(その場合はTOEICが有利な場面が多いです)/読む・聞くの2技能に特化して英語力を証明したい人
豆知識:IELTSとTOEFLの「意外な違い」
スピーキングが「対面」か「コンピューター」かの違い
IELTSとTOEFLの大きな違いのひとつが、スピーキングの形式です。IELTSは試験官と1対1で対面するインタビュー形式である一方、TOEFLはコンピューターに向かって話す形式です。「実際に人と話すほうが力を発揮できる」という方にはIELTS、「機械相手のほうが緊張しにくい」という方にはTOEFLが向いているといわれることもあります。
世界で3,000万人以上が受験する試験
IELTSは年間3,000万人以上が受験するといわれており、世界で最も多く受験されている英語試験のひとつです。「英語力のグローバルスタンダード」として、その認知度と信頼性は年々高まっています。
まとめ ― 「世界への扉」を開く英語力の証明
IELTSは、英語圏への留学・移住・就労を目指すすべての方にとって、世界標準の英語力証明として最も信頼される試験のひとつです。
「4技能の本気の英語力」を、世界に証明できる
読む・聞く・書く・話すすべてを問われるIELTSで高スコアを取得することは、「どんな英語の場面でも対応できる実力がある」ことの証明になります。その達成感と自信は、海外での新しい生活やキャリアを力強くスタートさせてくれるでしょう。
「英語で、世界への扉を開きたい」――そう思ったときの目標として、IELTSはきっと頼れる存在になってくれるでしょう。
