データサイエンティスト検定(DS検定)とは?
概要・難易度・取得のメリットを解説
データサイエンティスト検定(DS検定)の概要
データサイエンティスト検定(DS検定)は、データサイエンスに関する基礎的なスキル・知識を認定する検定試験です。一般社団法人データサイエンティスト協会が実施しており、「データを正しく読み解き、活かす力」の入り口として、近年注目を集めている資格です。
※ データサイエンスとは、大量のデータを分析し、そこから役立つ情報や気づきを引き出す学問・技術のこと。「数字の山から、意味のある物語を読み取る力」とイメージするとわかりやすいでしょう。ビジネスや研究など、さまざまな場面で活用が広がっています。
どんな人のための資格?
受験資格に制限はなく、誰でも挑戦できます。データ分析の専門職を目指す方はもちろん、企画・マーケティング・営業など、データを扱う機会が増えているあらゆる職種の方が「基礎を体系的に学びたい」という理由で受験することも多い資格です。
「データという言葉に苦手意識があるけれど、これからの時代に備えて基礎を身につけておきたい」という方の、最初の一歩にぴったりの試験といえるでしょう。
試験の受け方
試験はパソコンを使って解答する「CBT方式」で、選択式の問題を中心に出題されます。全国の専用会場で、自分の都合に合わせて受験日を選べるのが特徴です。
※ CBT方式(選択式)とは、パソコンの画面上で行われる、選択肢から答えを選ぶ形式の試験のこと。記述式のように自分で答案を作成する必要がなく、知識が身についているかを効率よく確認できる試験方式です。
受験料の目安や試験日程は変更される場合があります。お申し込み前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
「リテラシーレベル」を見極める試験という位置づけ
DS検定は、データサイエンティストとして本格的に活躍するための「入り口」に位置づけられている試験です。高度な専門知識というより、「データに関する基本的な考え方や用語を理解しているか」を確認する内容が中心となっており、初学者でも挑戦しやすい設計になっています。
難易度・学習時間の目安
結論からいうと、DS検定は「データサイエンスの世界に、初めて足を踏み入れる方にちょうどいい試験」です。専門的な数学やプログラミングの知識がなくても、基礎から順を追って学習すれば十分に手の届く内容といわれています。
客観的な目安となる数値
合格率の目安:明確な数値は公開されていませんが、「リテラシーレベル」の試験として設計されており、計画的に学習すれば十分に合格ラインへ近づけるといわれています。
- 学習時間の目安:データ分析の経験がない場合でもおよそ50〜80時間程度といわれています
- 出題形式:CBT方式による選択式の問題が中心です(出題数や時間は変更される場合があるため、受験前に必ず公式情報をご確認ください)
「言葉の壁」を越えれば、ぐっと身近になる分野
もちろん、最初は専門用語の多さに圧倒されるかもしれません。ただ、ひとつひとつの用語の意味を丁寧に理解していくと、ニュースや日々の仕事で見かけるデータの話が、少しずつ「自分ごと」として読み解けるようになっていく実感が得られるでしょう。
「データに関するニュースや会話についていけるようになりたい」という方にとって、頼れる入り口になってくれるはずです。
取得後に活かせる仕事・関連する職種
DS検定は、「データに関する基礎知識を、体系的に理解している人材」であることを示してくれる資格です。専門職に限らず、幅広い職種でこれからますます求められる素養といえるでしょう。
知識を直接活かしやすい職種・業務
なかでも、次のような職種・業務では知識を直接活かしやすいでしょう。
- マーケティングや商品企画など、データをもとに意思決定を行う仕事
- 営業や経営企画など、売上や顧客データの分析・報告に関わる仕事
- これからデータ分析の専門職を目指す学生・若手社会人の、最初のステップとして
※ 「データを扱える」というスキルは、特定の専門職だけでなく、あらゆる仕事で「説得力のある提案」につながる土台になるといわれています。基礎を身につけておくだけでも、仕事の進め方に変化を感じられるかもしれません。
就職・転職活動でのアピール材料にも
データサイエンス分野への関心が高まる中、「基礎知識を体系的に学んでいる」ことを伝えられるのは大きな強みです。「データを扱う仕事に挑戦したい」「専門職へのキャリアチェンジを考えている」という方にとって、心強い第一歩になってくれるでしょう。
専門資格へのステップアップにも
また、ここで身につけた基礎は、より専門的な資格にもつながります。「まずはDS検定で土台を固めてから、専門性の高い資格に挑戦する」というルートを選ぶ人も少なくありません。
- 統計検定:統計学の知識・活用力を、レベルに応じて認定する検定試験
- ディープラーニング検定(G検定):ディープラーニングの基礎知識と事業活用力を認定する検定
※ どちらもDS検定と相性のよい資格です。DS検定はデータサイエンス全般の基礎を、統計検定はデータの背後にある統計的な考え方を、G検定はAI活用の視点を、それぞれ強みとして示せる関係にあるとイメージするとわかりやすいでしょう。それぞれの記事も準備が整い次第、このサイトでご紹介していく予定です。
誕生の背景・歴史
DS検定は、ビッグデータやAIの活用が社会のあらゆる場面で進む中で、「専門家になる前の段階で、誰もがデータの基礎を学べる機会が必要だ」という考えのもとに生まれた、比較的新しい検定試験です。
「専門家の手前」を支える試験という新しい役割
これまで、データサイエンスの学びは専門家やエンジニア向けのものというイメージが強くありました。しかしDS検定は、「専門家になる前の、誰もが知っておきたい基礎知識」に焦点を当てており、データサイエンスをより身近なものにする役割を担っているといえるでしょう。
どんな人が、どんな目的で取得しているのか
DS検定は「データ分析の専門家だけの資格」ではありません。さまざまな立場の方が、それぞれの目的で挑戦しています。
主な受験者層
代表的なのは、次のような方々です。
- マーケティング・企画職の社会人 ― データに基づいた説得力のある提案ができるようになりたい人
- データ分析の専門職を目指す学生・若手社会人 ― 専門的な学びの前に、まず基礎を体系的に固めたい人
- 営業・経営企画など、数字に向き合う機会が多い社会人 ― 日々の業務で扱うデータを、より深く読み解けるようになりたい人
- これからの時代に備えたいと考えるすべての社会人 ― 「データに弱い」という苦手意識を克服したい人
共通する動機は「データに振り回されず、使いこなしたい」という思い
共通しているのは、「データに振り回されるのではなく、自分の武器として使いこなせるようになりたい」という、前向きな思いです。難しく感じていたものが「わかる」に変わる瞬間は、この分野ならではの大きな喜びといえるでしょう。
こんな人におすすめ・こんな人にはやや物足りないかも
「自分に合っているかどうか」を考えるときの参考に、向き・不向きの傾向も挙げておきます。
- おすすめな人:データサイエンスの世界に、初めて足を踏み入れたい人/専門用語や基本的な考え方を、体系的に整理しておきたい人/将来的にデータ分析の専門職やAI関連の仕事を視野に入れている人
- やや物足りないかもしれない人:すでにデータ分析の実務経験が豊富で、より専門的・実践的な内容を学びたい人(この場合は統計検定や、より高度な資格が選択肢になります)/プログラミングの実装スキルを優先して身につけたい人
豆知識:身近なニュースが「教材」になる
データサイエンティスト検定には、実はちょっとした「うんちく」がいくつもあります。
ニュースの「数字」が、違って見えてくる
学習を進めると、テレビやネットで目にする「平均」「割合」「予測」といった数字の裏側にある考え方が見えてきます。「このグラフ、もしかしたら印象操作になっているかも」など、情報を鵜呑みにしない視点が自然と身についていくのも、面白い変化のひとつです。
「AI時代の必須スキル」と呼ばれることも
AIや自動化が進む時代において、「AIが出してきた結果を、正しく理解し判断できる人」の価値はますます高まっていくといわれています。DS検定で学ぶ基礎知識は、そうした時代を生き抜くための土台になってくれるでしょう。
まとめ ― 「データに強くなりたい」を、形にしてくれる検定
データサイエンティスト検定(DS検定)は、「データという言葉に苦手意識を持っていたけれど、これからの時代に備えたい」という方にとって、心強い入り口になってくれる資格です。
「わからない」が「わかる」に変わる体験
難しそうに見えていた分野の輪郭が、学習を進めるうちに少しずつはっきりしてくる――そんな体験ができるのが、この検定の大きな魅力です。
「これからの時代」への、無理のない備え方
学習時間の目安は50〜80時間ほどで、専門的な数学やプログラミングの知識がなくても挑戦できます。これからの時代に向けた備えとして、無理なく始められる試験といえるでしょう。
「データに振り回されるのではなく、味方につけたい」――そう思ったときの第一歩として、データサイエンティスト検定はきっと頼れる存在になってくれるでしょう。
