語彙・読解力検定とは
語彙・読解力検定について
語彙力や文章の読解力を測る検定試験。日本漢字能力検定協会が実施する検定を中心に、試験内容や難易度、取得後の活かし方をわかりやすく解説します。
概要
語彙・読解力検定は、言葉の意味を正しく理解する語彙力と、文章を読んで内容を正確につかむ読解力を測る検定試験です。公益財団法人日本漢字能力検定協会は、「文章読解・作成能力検定(文章検)」という名称で、語彙・文法・読解・作成の力を総合的に測る検定を実施しています。本記事では、この文章検を中心に、語彙・読解力に関する検定の内容を紹介します。
「語彙・読解力検定」という名称について
過去には、ベネッセコーポレーションと朝日新聞社が共同で「語彙・読解力検定」という名称の検定を実施していましたが、こちらは2018年度の試験をもって終了しています。現在、日本漢字能力検定協会が実施しているのは「文章読解・作成能力検定(文章検)」という名称の検定であり、語彙力と読解力に加えて、文章を作成する力も評価される点が特徴です。
用語メモ:文章検
文章検は、2009年に休止していた「日本語文章能力検定」を、2013年から日本漢字能力検定協会が引き継いで再開した検定です。文章を読んで理解する力だけでなく、社会生活で必要なコミュニケーション能力や、論理的に考えて文章を組み立てる力を育てることを目的としています。
難易度
文章検は、2級・準2級・3級・4級の4つの級で実施されています。出題範囲は、語彙や文法に関する「基礎力」、文章の意味内容や資料の分析、文章構成を問う「読解力」、構成や表現を問う「作成力」の3つの分野に分かれており、選択式の問題と作文形式の問題が組み合わされています。
試験時間と合格基準
試験時間は、2級が90分、準2級・3級・4級が60分とされています。合格基準はおおよそ70%程度の正答が目安とされており、選択式の問題で基礎的な力を確認しつつ、作文形式の問題で実際に文章を組み立てる力が評価されます。級が上がるにつれて、求められる文章の論理性や表現力のレベルも上がっていきます。
難易度の目安
★★☆☆☆
4級・3級は基礎的な国語力があれば挑戦しやすいレベルですが、2級になると、文章を論理的に構成する力がより重視されます。
合格率の目安
受験料は級によって異なる
文章検の受験料は、2級が4,000円、準2級・3級が3,000円、4級が2,000円程度とされています。上位級になるほど受験料も上がりますが、他の検定と比べると比較的手の届きやすい価格帯といえます。
取得後の仕事
文章検で評価される語彙力・読解力・作成力は、職種を問わず多くの仕事で役立つ基礎的な力です。報告書やメールなど、文章を書く機会が多い仕事では、伝わりやすい文章を作成する力が直接的に評価されることもあります。また、就職活動の際に、国語力を客観的に示す資格としてアピールすることもできます。
他の国語系検定との組み合わせ
漢字検定やニュース時事能力検定など、他の国語・教養系の検定と組み合わせることで、語彙力・読解力・時事知識など、幅広い国語力をバランスよく証明することができます。学校によっては、こうした検定を入試の評価対象としている場合もあります。複数の検定を段階的に取得していくことで、自分の国語力の伸びを継続的に確認できる点も魅力です。
誕生の背景・歴史
文章検のもとになった「日本語文章能力検定」は、文章を読み解く力や書く力が、社会生活のさまざまな場面で必要とされていることを背景に整備された検定でした。一時休止を経て、漢字検定で知られる日本漢字能力検定協会が引き継ぎ、文章読解・作成能力検定として再開されました。この経緯から、漢字の知識だけでなく、文章全体を扱う力を測る検定として位置づけられています。
名称が似た検定に注意
「語彙・読解力検定」「文章読解・作成能力検定」のように、似た名称の検定が複数存在し、運営団体や実施状況も異なります。受験を検討する際は、現在も実施されている検定かどうか、運営団体の公式サイトで必ず確認するようにしましょう。
漢検協会が運営する検定の一つ
日本漢字能力検定協会は、漢字検定だけでなく、文章検のように国語力のさまざまな側面を測る検定を運営しています。漢字の読み書きだけでなく、文章を読み解き、まとめる力まで含めて、総合的な国語力を確認できる体制が整えられています。
学校での活用例も
文章検は、小中学校や高校で団体受験を実施している場合があります。国語の授業の一環として活用されることもあり、生徒が自分の国語力を客観的に確認する機会として取り入れられています。
どんな人が向いているか
この検定は、自分の語彙力や読解力、文章作成力を客観的に確認したい人に向いています。受験資格に制限はなく、学年や年齢を問わず受験できるため、小中学生から社会人まで幅広い層が挑戦しています。
文章を書く機会が多い人にもおすすめ
「自分の文章が分かりにくいと言われることがある」「報告書やレポートをもっと論理的に書きたい」といった人にもおすすめです。検定の学習を通じて、文章の構成や表現方法を見直すきっかけになります。日頃の業務メールや資料作成にもそのまま活かせる実践的な力が身につきます。
豆知識
文章検の作成力の問題では、決められたテーマについて、構成を考えながら文章をまとめる力が求められます。普段から「結論を先に書く」「根拠を示してから説明する」といった文章の型を意識して書く練習をしておくと、検定対策だけでなく、仕事や学業でのレポート作成にも役立ちます。
読書習慣が読解力の土台になる
読解力は、短期間の対策だけでなく、日頃の読書習慣によっても大きく育まれます。新聞や書籍、ニュース記事などをこまめに読み、文章の要点をつかむ練習を積み重ねることが、検定の得点にもつながっていきます。読んだ内容を誰かに説明したり、簡単に要約したりする習慣をつけると、読解力と作成力を同時に伸ばすことができます。
まとめ
語彙・読解力検定に類する検定としては、現在、日本漢字能力検定協会が実施する文章読解・作成能力検定(文章検)が代表的なものとなっています。語彙力・読解力・作成力を総合的に評価する検定で、受験資格に制限がないため、国語力を見直したい人なら誰でも挑戦しやすい検定です。
まずは自分の学年に近い級から
初めて受験する場合は、まず自分の学年や普段の文章力に近いレベルの級から挑戦し、過去の問題例で出題形式に慣れておくとよいでしょう。選択式の問題と作文形式の問題、それぞれの対策をバランスよく進めることが合格への近道です。受験を検討する際は、最新の実施要項を公式サイトで確認しておくと安心です。
