アクチュアリーについて

筆記試験誰でも受験可
民間資格

アクチュアリーとは?

概要・難易度・取得後に活かせる仕事を解説

アクチュアリーの概要

アクチュアリーは、保険や年金の仕組みを支える数理計算の専門家を認定する資格です。公益社団法人日本アクチュアリー会が実施する資格試験に合格することで、正会員として認定されるとされています。保険料の算定やリスク評価など、保険・年金分野で欠かせない高度な専門資格として知られています。

アクチュアリーとは、確率や統計などの数理的な手法を使って、将来発生するリスクを予測し、保険料や年金額などを算定する専門家のことです。生命保険・損害保険・年金制度の運営において、重要な役割を担うとされています。

受験資格 ― 満18歳以上であれば誰でも受験可能

アクチュアリー第1次試験の受験資格は、試験実施年の3月31日時点で満18歳以上であることとされており、学歴などの制限はありません。第2次試験は、第1次試験の全5科目に合格して日本アクチュアリー会の準会員になった人が対象とされています。

試験内容 ― 第1次試験は数学など5科目の科目合格制

第1次試験は、数学、生保数理、損保数理、年金数理、会計・経済・投資理論の5科目で構成され、1科目ずつ合格を積み重ねていく科目合格制とされています。第2次試験は、アクチュアリーとしての専門知識を問う内容と、実務での問題解決能力を問う内容で構成されているといわれています。

科目合格制とは、一度に全科目に合格する必要はなく、合格した科目の合格は将来にわたって有効とされる制度のことです。働きながら数年かけて1科目ずつ合格を積み重ねていく受験スタイルが一般的とされています。

正会員になるまで ― 平均8年程度

第1次試験の5科目と第2次試験に合格して、初めて日本アクチュアリー会の正会員として認定されるとされています。全科目の合格までには平均して8年程度かかるといわれており、長期的な学習計画が必要な資格とされています。

難易度・合格率の目安

★★★ 数学的な専門知識が必要で、正会員になるまで平均8年を要するとされる難易度の高い資格です

1次試験は科目によって約10〜35%

第1次試験の合格率は科目によって差があり、数学はおおむね10%台、生保数理・損保数理は20%前後、年金数理・会計・経済・投資理論は30%台とされています。いずれの科目も専門的な数理知識が必要とされ、しっかりとした学習時間の確保が求められるといわれています。

合格率の目安:1次試験の合格率は科目により約10〜35%とされ、年金数理など得意分野を見つけて優先的に取得するという戦略を取る人もいるといわれています。長期的な視点での学習計画が重要とされています。

働きながら数年かけて取得するのが一般的

アクチュアリー試験は、保険会社などに就職した後、働きながら数年かけて1科目ずつ合格を目指すのが一般的とされています。業務で扱う分野と試験科目が重なる部分も多く、実務経験を積みながら学習することで理解が深まるといわれています。

取得後に活かせる仕事・関連する職種

生命保険会社・損害保険会社の数理部門

生命保険会社や損害保険会社では、保険料率の算定や保険商品の設計を行う数理部門で、アクチュアリーの知識が中心的な役割を果たしているとされています。新しい保険商品を開発する際にも、リスクを適切に評価する専門知識が欠かせないといわれています。

企業年金・公的年金関連の業務

企業年金基金や、年金制度の運営を支援するコンサルティング会社などでも、年金数理に基づいた将来の給付額や財政状況の予測にアクチュアリーの知識が活用されているとされています。年金制度の健全性を維持するための重要な役割を担っているといわれています。

コンサルティング会社・金融機関のリスク管理部門

保険・年金関連のコンサルティング会社や、金融機関のリスク管理部門でも、数理的なリスク評価のスキルを持つアクチュアリーの知識が重視されているとされています。資産運用や財務リスクの分析など、保険・年金以外の分野でも活躍の場が広がっているといわれています。

誕生の背景・歴史

保険業の発展とともに生まれた専門職

アクチュアリーという専門職は、生命保険などの保険事業が発展する中で、将来発生するリスクを数理的に予測し、適切な保険料を算定する必要性から生まれたとされています。日本では、公益社団法人日本アクチュアリー会が資格試験を実施し、専門家としての認定を行う仕組みが整備されてきたといわれています。

日本アクチュアリー会とは、アクチュアリーの資格試験の実施や、アクチュアリーに関する研究・研修活動を行う公益社団法人です。アクチュアリーとして活動するためには、この団体の試験に合格し、会員として認定される必要があるとされています。

国際的にも認められる専門資格

アクチュアリーは、日本に限らず世界各国に同様の資格制度があり、国際的にも専門性が認められている職種とされています。保険・年金制度のグローバル化が進む中で、国際的な基準に基づいた数理的な知識を持つ専門家への需要が高まってきたといわれています。

どんな人が、どんな目的で取得しているのか

保険会社・年金関連企業の数理職社員

生命保険会社や損害保険会社、年金関連企業に新卒や中途で入社し、数理職として配属された人が、業務上必要な資格として受験することが多いとされています。入社後、数年かけて1次試験の科目合格を積み重ねていく人が多いといわれています。

数学・統計が得意で専門性を高めたい人

大学で数学や統計学を学んだ人が、その知識を活かせる専門職としてアクチュアリーを目指すこともあるとされています。高度な専門性が求められる分野で、長期的にキャリアを積んでいきたい人に向いている資格といわれています。

準会員とは、日本アクチュアリー会の第1次試験に合格した人に与えられる会員資格のことです。準会員になることで第2次試験の受験資格が得られ、保険会社などでアクチュアリー候補として実務経験を積みながら学習を続ける人が多いとされています。

豆知識:関連資格との違いとステップアップ

年金数理人との違い

年金数理人は、企業年金制度の数理計算を専門に行う資格で、アクチュアリーの中でも年金分野に特化した位置づけとされています。アクチュアリーは保険・年金など幅広い分野を対象とする一方、年金数理人は企業年金の財政検証などにより特化した資格とされています。

証券アナリストとの違い

証券アナリストは、企業の財務状況や市場動向を分析し、投資判断に役立つ情報を提供する専門家を認定する資格です。アクチュアリーは保険・年金のリスクを数理的に評価することに重点があり、対象とする分野やアプローチが異なるとされています。両者の知識を組み合わせることで、資産運用や金融商品の分析にも幅広く対応できるといわれています。

まとめ ― 保険・年金の数理を支える専門資格

こんな方にとくにおすすめ

  • 生命保険会社・損害保険会社で数理職を目指す方
  • 企業年金・公的年金関連の業務に携わる方
  • 数学・統計学を活かした専門職に就きたい方
  • 保険・年金分野で長期的に専門性を高めたい方

取得に向けた第一歩

まずは第1次試験の中から、自分が得意な科目を選んで挑戦することが第一歩です。数学の基礎知識をしっかりと固めながら、過去問を使って出題傾向に慣れていくことが、長期的な合格への近道とされています。最新の試験情報は、日本アクチュアリー会の公式サイトで確認できます。