公認水泳指導員(水泳コーチ1)とは?
概要・難易度・取得後に活かせる仕事を解説
公認水泳指導員(水泳コーチ1)の概要
公認水泳指導員は、公益財団法人日本スポーツ協会と公益財団法人日本水泳連盟が認定する、水泳・水中運動の指導に関する公認資格です。国民の生涯スポーツとしての水泳の普及・発展に努めるとともに、水の事故防止に寄与する人材の養成を目的としているとされています。
※ 公益財団法人日本水泳連盟とは、日本国内の水泳・水球・飛込・アーティスティックスイミング・オープンウォータースイミングなどを統括する団体です。公認水泳指導員の資格認定にも、日本スポーツ協会と連携して関わっているとされています。
受講資格 ― 満18歳以上
公認水泳指導員の養成講習会を受講するためには、受講する年度の4月1日現在で満18歳以上であることが必要とされています。学歴や水泳の競技経験などは特に問われないとされており、水泳指導に関わりたいと考える幅広い世代が対象となる資格といわれています。
講習内容 ― 共通科目(45時間)+専門科目(24時間)
講習は、スポーツ指導者全体に共通する内容を学ぶ「共通科目」(45時間)と、水泳に特化した内容を学ぶ「専門科目」(24時間)で構成されているとされています。共通科目の受講料は15,400円(税込)とされ、別途リファレンスブック代が必要とされています。専門科目の受講料は、実施する団体によって別途定められるとされています。
※ リファレンスブックとは、日本スポーツ協会が発行する、スポーツ指導者に共通して必要な知識をまとめた教材のことです。共通科目の講習や検定試験の学習において、基本となるテキストとして使用されるとされています。
検定試験 ― 学科試験で指導法等を出題
専門科目の講習を受けた後、日本水泳連盟・都道府県水泳連盟が設置する検定試験実施委員会による検定試験が行われるとされています。学科試験では、水泳指導者としての心構えや初心者指導法など、実際の指導現場で必要となる知識が出題範囲とされています。
難易度・学習時間の目安
公認水泳指導員の難易度は、講習時間の確保がポイントになるとされています。共通科目45時間・専門科目24時間と、合計で約70時間程度の講習を受ける必要があり、まとまった時間を確保できるかどうかが取得のしやすさに影響するといわれています。学科試験自体は、講習内容に沿った出題が中心とされ、講習をきちんと受けていれば対応できるレベルとされています。
取得後に活かせる仕事・関連する職種
スイミングスクールのインストラクター
スイミングスクールで子どもから大人まで幅広い層に水泳を指導するインストラクターにとって、公認水泳指導員は基礎的な指導力を裏付ける資格として活用できるとされています。
学校・地域の水泳指導者
学校の水泳授業や、地域のスポーツクラブで水泳指導を行う立場の人にとって、公認資格を持っていることは、指導の質や安全管理の面で一定の信頼につながるとされています。
フィットネスクラブの水中運動プログラム担当者
フィットネスクラブで行われる水中ウォーキングやアクアビクスといった水中運動プログラムを担当するスタッフにとっても、水泳・水中運動に関する専門知識を体系的に学べる資格として位置づけられているとされています。
※ アクアビクスとは、水中で行うエアロビクスのことです。水の抵抗を利用することで、関節への負担を抑えながら運動効果を得られるとされ、幅広い年代に人気のプログラムとされています。
誕生の背景・歴史
水の事故防止という設立目的
公認水泳指導員は、国民の生涯スポーツとしての水泳の普及・発展とともに、水の事故防止に寄与する人材を養成する目的で整備されてきたとされています。プールや海・川などでの事故を防ぐためにも、正しい知識を持つ指導者の存在が重要とされているといわれています。
「水泳コーチ1」への呼称変更
公認水泳指導員は、現在「公認水泳コーチ1」という呼称に変更されているとされています。日本スポーツ協会の指導者資格全体の体系見直しにあわせて、競技別指導者の名称が整理された結果といわれており、内容自体は従来の公認水泳指導員を引き継いだものとされています。
どんな人が、どんな目的で取得しているのか
スイミングスクールで働き始めたい人
これからスイミングスクールで働きたいと考えている人が、最初のステップとして公認水泳指導員(水泳コーチ1)の取得を目指すケースが多いとされています。
学校の体育教員・部活動指導員
学校で水泳の授業や水泳部の指導を担当する教員が、安全管理を含めた指導力を高めるために取得することもあるとされています。
※ 公認スポーツ指導者制度とは、日本スポーツ協会が定める、競技別・対象別にさまざまな種類の指導者資格を体系化した制度のことです。公認水泳指導員(水泳コーチ1)も、この制度の中の競技別指導者資格の一つとして位置づけられているとされています。
水泳経験を仕事に活かしたい人
学生時代に水泳の競技経験がある人が、その経験を指導者としてのキャリアに活かすために、この資格の取得を目指すこともあるとされています。
豆知識:関連資格との違いとステップアップ
JPSU公認スイミングインストラクターとの違い
JPSU公認スイミングインストラクターは、民間のスイミングクラブ団体が認定する資格で、より実技指導に近い内容に重点が置かれているとされています。一方、公認水泳指導員(水泳コーチ1)は日本スポーツ協会・日本水泳連盟という公的な団体が認定する資格で、指導者全体に共通する知識も含めて学ぶ点が特徴とされています。両方を取得することで、公的な資格としての信頼性と、現場での実技指導力の両方を示せるといわれています。
健康運動実践指導者との違い
健康運動実践指導者は、水泳に限らず幅広い運動種目を対象とした指導資格です。公認水泳指導員(水泳コーチ1)が水泳・水中運動に特化しているのに対し、健康運動実践指導者はより広い範囲の運動指導をカバーする資格という違いがあるとされています。
まとめ ― 水泳指導の基礎を学べる公認資格
こんな方にとくにおすすめ
- スイミングスクールで指導者として働きたい方
- 学校・地域で水泳指導に関わる方
- 水泳の競技経験を指導者としてのキャリアに活かしたい方
- 水の事故防止に関する正しい知識を身につけたい方
取得に向けた第一歩
まずは満18歳以上であることを確認し、共通科目(45時間)・専門科目(24時間)の講習会の日程を調べることが第一歩です。講習をすべて受講したうえで検定試験の学科試験に取り組むことで、水泳指導の基礎を体系的に身につけることができます。最新の講習会日程は、日本水泳連盟や各都道府県の水泳連盟の公式サイトで確認できます。
