アロマテラピーインストラクターとは?
概要・難易度・アロマテラピー検定との違いを解説
アロマテラピーインストラクターの概要
アロマテラピーインストラクターは、公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)が認定する資格のひとつで、アロマテラピーの正しい知識を「教える」立場としての専門資格です。AEAJが認定する資格の中では上位に位置づけられ、スクールや講座でアロマテラピーを指導する人材として認定される資格とされています。
※ AEAJ(公益社団法人日本アロマ環境協会)とは、アロマテラピーの普及と、香りのある豊かな環境づくりを目的に活動する団体です。アロマテラピー検定をはじめとする各種資格の認定や、認定スクールの運営などを行っています。
※ アロマテラピーとは、植物から抽出した精油(エッセンシャルオイル)の香りや成分を、心身の健康やリラクゼーションに役立てる民間療法のことです。
試験の出題範囲と形式
アロマテラピーインストラクター資格試験は筆記試験のみで構成されています。精油の種類や成分、身体への作用、関連法令、安全に利用するための知識など、アロマテラピーアドバイザーの内容よりもさらに専門的・体系的な知識が問われるとされています。
受験資格・対象者 ― アロマテラピーアドバイザーが前提
アロマテラピーインストラクターを受験するには、先に「アロマテラピーアドバイザー」の資格を取得していることが前提条件となっています。さらにAEAJ会員であることや、インストラクター養成のための必須履修科目を修了し、履修証明書を提出することも必要とされています。つまり、誰でもすぐに受験できる資格ではなく、段階を踏んで取得する資格という位置づけです。
※ アロマテラピーアドバイザーとは、AEAJが認定する資格のひとつで、アロマテラピー検定1級合格者が、AEAJ会員になることで取得できる資格です。アロマテラピーを安全に活用するための基礎知識を持つことの証明とされています。
アロマテラピー検定との違い
「アロマテラピー検定」は、香りや精油についての基礎知識を測る、誰でも受験できる入門的な検定です。これに対して「アロマテラピーインストラクター」は、アロマテラピー検定やアロマテラピーアドバイザーよりもさらに上位の資格で、知識を自分のために使うだけでなく、他の人に教える立場として認定される点が大きな違いとされています。
難易度・学習時間の目安
アロマテラピー検定の合格率はおよそ90%程度とされ、比較的挑戦しやすい入門レベルですが、アロマテラピーインストラクターの合格率はおよそ30%程度とされており、その差は大きいといわれています。精油の作用や関連法令などを体系的に学ぶ必要があるため、養成講座などを利用してじっくり対策する人が多いとされています。
取得後に活かせる仕事・関連する職種
アロマテラピースクールの講師
アロマテラピーインストラクターは「教える」ことを目的とした資格であるため、AEAJ認定スクールなどでアロマテラピー検定やアロマテラピーアドバイザーを目指す受講者に向けて講座を行う講師として活動することができるとされています。
アロマサロン・スパでのスタッフ教育担当
アロマサロンやリラクゼーションスパで働くスタッフに対して、精油の正しい知識や安全な取り扱いを教える役割を担うこともあります。施術スキルだけでなく、知識面でサロン全体のレベルを支える存在として活躍できるとされています。
セルフケア講座・カルチャースクールの講師
カルチャースクールや地域の講座などで、一般の人向けにアロマテラピーを使ったセルフケアの方法を教える講師として活動するケースもあります。専門知識をわかりやすく伝える力が求められる場面で、この資格が役立つとされています。
誕生の背景・歴史
1996年:日本アロマテラピー協会の設立
AEAJの前身となる日本アロマテラピー協会は1996年に設立されました。当時はまだ日本国内でアロマテラピーという言葉自体がそれほど広く知られていない時期で、精油の正しい知識を広める活動の必要性が高まっていたとされています。
2005年〜2012年:AEAJへの発展と検定制度の整備
2005年に社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)が設立され、その後2012年には公益社団法人へ移行しました。この間にアロマテラピー検定をはじめとする資格制度が整備され、アロマテラピーアドバイザーやアロマテラピーインストラクターといった、段階的にステップアップできる資格体系が作られていったとされています。
※ 公益社団法人とは、不特定多数の利益のための事業を行うことを目的とした法人で、所管官庁の認定を受けた団体のことです。AEAJは2012年に公益社団法人へ移行し、アロマテラピーの普及や環境保護に関する活動を行っているとされています。
どんな人が、どんな目的で取得しているのか
アロマテラピーアドバイザー資格を取得した人
すでにアロマテラピーアドバイザーを取得している人が、さらに知識を深めて「教える」立場になるためのステップとしてインストラクターを目指すケースが多いとされています。資格の階段を一段ずつ上がっていくイメージです。
アロマサロンで実務経験を積んでいる人
アロマサロンで施術スタッフとして働きながら、知識面でもサロンを支えられる人材になりたいという理由で取得を目指す人もいます。施術と知識の両方を持つスタッフは、サロンの信頼性を高める存在として評価されることがあるとされています。
将来スクール講師を目指す人
将来的にアロマテラピースクールを開校したい、あるいはカルチャースクールで講師として活動したいと考えている人にとって、アロマテラピーインストラクターはその第一歩となる資格として位置づけられています。
豆知識:「教える」ための資格という位置づけ
知識を「使う」資格と「教える」資格の違い
アロマテラピー検定やアロマテラピーアドバイザーは、自分自身がアロマテラピーを安全に楽しむための知識の証明という側面が強い資格です。一方でアロマテラピーインストラクターは、その知識を他の人にわかりやすく伝える「教える」ための資格という位置づけになっており、目的の違いが資格の構造にも反映されています。
資格があっても医療行為や施術の許可にはならない
アロマテラピーインストラクターは、あくまでアロマテラピーに関する知識を教えるための民間資格であり、医療行為やマッサージなどの施術行為を行うための法的な許可ではありません。アロマテラピーを取り入れたサロンで施術を行う場合は、別途あん摩マッサージ指圧師などの資格が必要になる場合がある点に注意が必要とされています。
まとめ ― 知識を「伝える力」を証明する資格
こんな方にとくにおすすめ
- アロマテラピーアドバイザーをすでに取得している方
- アロマテラピースクールや講座で講師として活動したい方
- アロマサロンで知識面からもスタッフを支えたい方
- カルチャースクールなどでセルフケア講座を開きたい方
取得に向けた第一歩
まずはアロマテラピー検定1級に合格し、アロマテラピーアドバイザーの資格を取得することが第一歩になります。その後、AEAJ認定スクールでインストラクター養成のための必須履修科目を修了することで、インストラクター資格試験の受験資格が得られます。最新の取得方法や試験要項は、AEAJの公式サイトで確認できます。
